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<巻頭論文>算数授業へのこだわり 優秀な能力は,「ノートの書き方」に表れる
向山 洋一
東大生100名のノートの分析が,大きな話題となった。日本経済新聞,文芸春秋などでも,報じられた。
東大に入る学生のノートは,どれも美しい,ていねいであるということだ。
ノートの書き方の基準は,小学校で学ぶ。
小学校の先生は,ノート指導ができなくてはならない。
目標は,一人残らず全員のノートが「うっとりするほどきれい」であることだ。
理解でも社会科でも,「うっとりするほどきれいで,ていねい」であるということだ。
算数のノートも,もちろんそうである。教科書のすべての問題を,ノートに「うっとりする」きれいさで書くと,1年間で7,8冊のノートを使うことになる。
私は4年間,算数TTとして毎年4学級を教えた。児童の数にしておよそ560名。そのすべての子が,1年間で7冊ぐらいのノートを書いた。全部で3920冊ぐらい。そのうち,99%のノートは「うっとりするほどきれいだった」と断言できる。実物もとってある。障害のある勉強嫌いの子も含めてだ。
小学校の算数のノート指導は,教師の重要な仕事だ。教師の子どもへの誠実さ,技量がノートに表れる。事実が物語る。
東大生ノートの分析・研究は,ノート指導の大切さを有弁に物語る。
中央事務局の村田先生が,次の実践をした。
◇子どもが変化するノート指導
美しいノートへの変化,これはすぐに変化するものの代表である。今,私のクラスの子どもたちは,全員素晴らしいノートを書いている。分数のかけ算の計算をしているが,どの子からも先生に評価される最高のノートを書こうとする気合いが伝わってくる。もちろん,持ってくるノートはその気合いがダイレクトに表れた美しいノートが続く。
算数指導に入っている各クラスでこの4時間でやったこと。
@ 最近の情報で,東大に入学した人の多くに共通していたこととして,ノートがとてもきれいという共通点があったことを語る。
A 毎時間ノートチェック,評価をしている。合格はB,素晴らしいはA,そして,Cは残念ながら書き直しです,と伝える。
今まで,Cはまだいない。ミニじょうぎを使っていないと,いくらきれいでもBかB×しか出ない。
B 基本的にどの子も回数を重ねるごとに評価がアップしている。
涙が出るほどきれいAA(ダブルA),おー,幻のAAA(トリプルA)などと,最高の言葉でほめた子のノートは全員に紹介。
C 体育で腕を怪我した男の子が左手でみみずのはうような字でノートを書いてきたときは,すごい芸術的,そして最後まで書き上げた努力にもちろんその日の最高点を与える。
どの子も,自分の頑張りを正しく評価されれば動き出す。ノートの素晴らしい変化を各担任の先生にも知らせておいた。ぜひほめてほしい。
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- 明治図書