- 特集 LD/ADHDのある子を伸ばす学級経営
- 特集によせて
- バリアフリーの学級づくり
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- 低学年の学級経営
- 軽度発達障害のある子への配慮はすべての子にやさしい
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- 周りの子供の不満を取り除く
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- 遊び文化を創る係り活動の提案
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- 学級崩壊の陰にあったもの
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- 黄金の3日間の後は「やること」と「やり方」を示しながら学級全体のルールを確立する。
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- 指導記録は学級全体を対象にせよ。
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- 特性にあった仕掛けをつくる
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- 軽度発達障害の児童の将来の自立を実現する上での低学年の担任の責任は重い
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- 日々の指導から見えてきた原理原則
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- 中学年の学級経営
- TOSSの授業と「遊び」で状況を打開した
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- クラスの大変な子を核にし,攻めの学級経営をせよ
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- 高学年の学級経営
- 支援を要する子への対応の失敗
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- 「その子」の特徴・個性を見極める
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- 中・高学年の学級経営
- 3つのイメージを持つことで,集団との関わりが上手くいく
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- 中学校の学級経営
- その子にとって,安心できる学級こそが,「伸ばす」ことの第1ステージである。
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- 集団に合わせて行動できるようにする2つのポイント
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- 成功体験を通して成長を促す
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- 学級経営のポイントの提言
- 「授業の腕をあげる法則」を学び,使いこなせ。
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- 学級担任は何に留意すべきか。
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- LD/ADHDのある子を伸ばす学級経営は「我流」を廃するところから始まる
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- ミニ特集 医療との連携の仕方―何を伝え,何を注文するか
- 医療の側から教師への要望
- 必要なのは,主観を交えない具体的な事実の記録である
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- 生育暦の聞き取りの模範例
- 聞き取るべき生育暦の「何故」と「何」
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- 保護者と医療機関をどうつなげるか―校長の立場から
- 保護者・医療機関と信頼関係を作る
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- 保護者と医療機関をどうつなげるか―特別支援教育コーディネーターの立場から
- 子どもの将来のために医療の力が必要であることを伝える
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- 医者をこう活用した
- 教師の3Kを謙虚に受け止め,科学的な根拠に基づいた指導をする
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- 一人では無理。いかに周りの資源と連絡を取り合うかが鍵
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- 医師を活用するのではない。お互いの専門性を高めるのだ。
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- ミニ特集 医教連携の成功例―大荒れだった子が連携でまっすぐ育った
- 我が子の暴力の陰には,「自閉症」があった(U君の母)
- 〜キズナ〜(U君の姉)
- 学校が楽しいところになれば(特殊学級担任になったM先生)
- 通常学級でできること(通常学級で受け持ったE先生)
- 医療から見たU君(主治医K先生)
- 何がU君をはぐくんだのか?
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- グラビア
- 第7回 TOSS特別支援教育・研修の集いin東京 ほか
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- TOSS障害児教育のキーワード
- STTソーシャルスキルトレーニング
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- 向山洋一全集に見る特別支援教育の思想 (第6回)
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- 巻頭言
- 我流の指導法で「こじれた軽度発達障害」の子がいるクラスを新任,新卒におしつける学校を糾弾する。
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- 教師に学んでほしいこと,実践してほしいこと
- あなたの“減らしたい行動→無視”の効き目は,あなたの「ほめる力」次第だ
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- やんちゃ君が伸びる甲本学級の秘密 (第1回)
- 切り返しはユニークに!楽しい中で指導して行く。
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- LD/ADHD・ASの子を伸ばす指導のポイント (第4回)
- 障害は男の子に多く発生!男脳と女脳の差異から配慮の違いを紹介
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- 横山式フィンガーペインティングの実践 (第2回)
- 気になる子が見つかるフィンガーペインティング
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- 特別支援教育と向山型算数の原理・原則 (第11回)
- ADHDの子が目立たない授業がよい授業だ―明確な作業指示で「全体の流れ」に乗せよ―
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- 特別支援教育と向山型国語の原理・原則 (第11回)
- 『石に咲く花』を読むと子どもへのほめ言葉が宙を浮かなくなる
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- 大森校長からみた特別支援教育 (第9回)
- 児童虐待と特別支援教育と
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- 吉永校長のユニバーサルデザインの授業づくり (第2回)
- 向山型算数をUDの視点(「簡単」)で分析する
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- 竹川教頭からみた特別支援教育 (第9回)
- グレーゾーンの子どもたちを包み込む学級づくり(4)
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- 障害児のための絵本の読み聞かせ指導 (第4回)
- 子どもと関わりながら読む方法の実際
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- TOSS特別支援教育のホームページ紹介
- グレーゾーンの子も出来る絵の具の準備の仕方
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- 医師と連携した特別支援教育を受けた子どもの指導 (第5回)
- 目から鱗の指導法…S君改造プロジェクト
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- 医師と連携した特別支援教育を受けた子どもの指導
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- 自立と社会参加を可能にする自閉症教育 (第3回)
- 指導目標
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- 教育は格闘技だ―フリースクールの実践 (第1回)
- 高校卒業後から始まる特別支援教育
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- グレーゾーンの子の視覚認知トレーニング (第2回)
- 視覚機能とその障害1
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- TOSS特別支援教育MLのページ
- 下級生ML
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- 中学年ML
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- 上級生ML
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- 養護学校・特殊学級ML
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- 〈特別支援教育初心者ML〉横山ドクターのQAコーナー
- 言語性LDを疑われる児童についての相談
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- 読者のページ
- TOSS特別支援教育MLニュース (第11回)
- 編集後記
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編集後記
▼先日,あるお母さんの話を聞きました。息子さんは今年23歳で,知的障害がある。学校に入学する時に特殊学級をすすめられたが,小中と普通学級で過ごした。勉強はついていけなかった。字は書けて写すことができて仲間と触れ合えた。中学時代は卓球部に所属し,特に困ったこともなく,皆といっしょにいることがいいことだと母は思っていた。しかし,今,思うとまちがいだったかなとも思う。
▼高校にあがる時に養護学校を見学したが,本人には異質な世界に見えた。中軽度の知的障害の生徒を受け入れているフリースクールの高等部に入学した。1学年20人で,親も本人も障害を自覚していなくて,それが大問題だったと母は今思っている。
▼このフリースクールで何が得られたかと思うと高いお金を取られただけという気がする。実習もあったが,養護学校だともっと挨拶とか仕事への意識づけとか,障害の認識をやってくれたと思う。
▼家では洗濯もさせたことがなかった。高卒後に職業訓練校に2年間通った。集団面接会があり,特例子会社で実習をした。特例子会社では「訓練されていない」と言われた。
▼結局就職できず,障害者作業所の見学に行った。しかし本人の拒否が強かった。小さいころから,そういう世界に入れた方がよかったのかなと思う。今は土日に知り合いの会社の清掃の手伝いをしている。本人は一人で繁華街へも行ける。一人で映画を見てすごしている。今,地域の人とのつながりはない。
▼このお母さんの話は,「普通」の中でずっと過ごさせたために,障害者の世界に入れなくなったという話です。小中と普通学級に通っても地域に仲間がいない,養護学校に通った子たちの方が地域に仲間がいる,日々通う所があります。自分のサイズにあった進路選択をさせていくことが大切です。また,小学校のうちからお手伝いをさせ,中学生から働く準備をさせていくことが大切です。この息子さんの場合は,本人に自分の能力,適性を自覚してもらったり,仲間づくり,いきがいづくりをしたりする支援が必要だと思います。
▼対応が遅れてぐじゃぐじゃになった軽度発達障害の青年の自立に取り組んでいるフリースクールの実践の連載が始まりました。来年1月の研修の集いは「自立」がテーマです。楽しみです。
▼こじれた軽度発達障害の子のいるクラスを新任や異動した教師におしつける学校の話は本当にひどい話です。槇田校長の実践に勇気づけられました。
▼ご家族や関係者に報告いただいた事例が圧巻でした。この種の雑誌で類を見ない企画です。また,叱る時の顔の話もたいへん読みやすく新鮮でした。
(大場龍男)
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- 明治図書