教材開発 2003年3月号
子どもに「元気と希望」を与える絶対評価のネタ

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教材開発 2003年3月号子どもに「元気と希望」を与える絶対評価のネタ

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2003年2月
対象:
小学校
仕様:
B5判 78頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子どもに「元気と希望」を与える絶対評価のネタ
巻頭論文
的確な診断(評価)をし、確かな診療(指導)をする
有田 和正
わたしが見たすごい評価
『みみずく学級』に学ぶ
石井 和生
「夢」をはぐくむ通信簿「くもい」
白石 克彦直江 美知子
参加観察で子ども身になってみる
大村 高弘
大きくいきを吸い込みなさい
澤多 啓司
一度の出会いで子どもが変わった評価
波戸内 秀子
大胆な評価を行った、忘れられないS先生
西 浩一
失敗した子にこそ元気と希望を!
平塚 昭二
ほんのちょっとに
温泉 敏
こんな評価をしてはならない
こうすれば、子どものやる気はなくなる!
吉川 博子
評価のための評価
岡田 久史
子どものやる気・意欲を奪ってはならない
松本 明
がんばりを誉めない教師、がんばらないのに誉める教師
加藤 成二
漠然とした評価・独善的な評価
須田 尚
評価は子どもを伸ばすもの
濱田 公一郎
「自分の成長を感じ取ることができる評価」を目指して
橋 豊
絶対評価に踊らされていないか
延沢 教之
子どもに「元気と希望」を与える絶対評価
国語
小さな努力を見つける目
山崎 一義
絶対評価で文章を書く力がつく
楠木 大二郎
社会
ガラス張りの評価基準と方法
藤本 浩行
ひと言日記『自転車バージョン』
松榮 直
算数
誉め言葉のシャワー
福山 憲市
テストでは無理矢理良い点数を取らせよう
江口 儀彦
理科
真面目さを評価する
舛田 安生
「関心・意欲・態度」の絶対評価は、「物」の数でせよ
立石 佳史
授業での瞬時の評価―どこを、どう見るか
当たり前のことができればほめる
田畑 典子
瞬時=「旬」時の評価で子どもを伸ばす
赤坂 千秋
ほめることをあらかじめ決めておく
南 惠介
瞬時の評価で、子どもをほめてのばす!
福村 貴博
やる気の出る評価・やる気のなくなる評価
明るく力強い言葉で、教室にエネルギーを
池田 則子
もし、自分だったら…
佐藤 幸規
一に人柄、二に表情、三、四がなくて五に言葉
山中 伸之
「内容」でなく「方法」をほめる
石川 晋
通知表に書きたい「元気を与えることば」特集
国語
「できる!!」「できない?」
萩尾 あづさ
その子らしさを具体的にズバリとほめよ
東條 睦宣
社会
通知表ではずせない3つの観点
四井 慎一
具体的なよさ+「Iメッセージ」で
土田 亮
算数
人生の指針となる格言を添えて
植田 延裕
通知表は予言の書
黒川 孝明
理科
具体的な子どもの姿をほめる
南野 勇
子供を肯定的にとらえる
星野 剛
学習習慣のつく評価
ノートにAをつければ、身に付く
楠 康司
質より回数
新保 元康
保護者とタッグを組んで行う評価
有田 一正
進んで発表できる子に育てる
金只 郁乃
先人に聞く―とっておきの評価法
評価は、タイムリーに
田山 修三
学習カードの活用と書かせ方
水上 義行
「指導と評価の一体化」をめざして!!
那賀島 彰一
前向き肯定的評価
竹川 訓由
有田編集長のメッセージ
有田 和正
子どもに働きかける教室・学校環境(写真と解説)
心の原風景づくり ふるさと 大すき 桜井っ子
早川 鉄也石川 良一
サークルの教材開発 (第23回)
高知県・南国市社会科サークル/歌舞伎から江戸時代の文化を探る
山崎 陽子
サークルの教材開発 (第24回)
熊本県・菊池教育サークル「無限」/CD−ROM写真集を使った国際理解の授業
迫田 世志博
面白い本みつけた
『ものづくりハンドブック1〜6巻』
山田 喜子
『世界なんでも情報館』『日本のあゆみ探検図鑑(日本の歴史編)』
一場 郁夫
子どもの心を明るくするユーモア小話
歯は、やっぱり大切にしよう…
冨永 泰寛
総合的学習・課題づくりの手順 (第12回)
キムチを食べたり見たりして「はてな?」を引き出す
有田 和正
クイズで学ぶ基礎・基本 (第12回)
国語*漢字辞典遊び/基礎・基本に培う「ことば表現遊び」の授業づくり
桂 聖
社会/ためになる鉄砲伝来クイズ
高口 典門
算数/発展的な扱いで基礎・基本の定着を
細水 保宏
理科/クイズで博物館の有効活用
岡田 篤
保健室から見た教師と子どもの健康 (第12回)
年度末は「こころ」の反省も
尾花 美恵子
私の教材発掘 読者とのツーウエイ
社会/日本国憲法は教材発掘の宝庫
西尾 一有田 和正
選択社会/「触れる」「感じる」を中心としたアイヌ民族学習
笹森 健司有田 和正
教材・授業開発研究所情報
有田 和正
手の内公開・教材研究と発問づくり (第24回)
伝え方を選んでニュースを発信しよう(1)
野口 芳宏
〜(光村5下)[総合単元]という教材の性格〜
社会科・基礎・基本用語の指導 (第12回)
5年生で指導したい基礎的用語6
有田 和正
〜森林に関することがら〜
編集後記
有田 和正
基礎教科の教材開発 (第12回)
書く技術を確実に保障する作文指導
伴 一孝

有田編集長のメッセージ

 今の評価は、子どもを絶望させないまでも、少なくとも「希望」を持たせるものではないようです。

 通知表をもらってみたら、大変悪い。考えた子どもは、家に帰って薬箱をあさり、頭痛薬を取り出しました。この頭痛薬と通知表を持って両親のところへ行き、「まずこれを飲んでから通知表を見てね」といったそうです。涙ぐましい話です。

 子どもにとって、通知表は「こわい」存在のようです。

 「評価」は何のためにするのでしょうか。

 それは、子どもを伸ばすために「診断」をし、診断に応じて指導をするためです。

 指導を的確に行うため、評価を行うのです。

 ですから、本来の評価は、子どもに、


  元気と希望を与えるもの


でなくてはなりません。

 通知表をもらって、「よーし、今度は○○をがんばるぞ!」というようにならなければなりません。 

 このためには、どんな評価をしたらよいのでしょうか。

 指導がうまい、子どもを育てるのが上手な教師は、評価がうまいのです。授業中でも、ちょっとしたことでほめたりします。

 評価というのは、最後はことばで伝えなくては生きたものにはなりません。だから、評価に適した、子どもを元気づけ、希望をもたせる「いいことば」をみつけなければなりません。

 飛び込み授業をしているとき、ある子どもの発言に、「すごい考えだね!」といったところ、この子の学習態度が一変したそうです。

 それまでほめられたことがなかったのでしょう。自分の考えに自信がもてなかったのでしょう。

 こんな体験をもっている人は多いはずです。

 本号は、いうなれば「子どもに元気と希望を与えるとっておきの評価のネタ」を公開していただくものです。評価法の改善に少しでも役立てば幸いです。

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