女教師ツーウェイ 2006年11月号
子どもの屁理屈反抗への反撃対応20場面

N037

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女教師ツーウェイ 2006年10・11月号子どもの屁理屈反抗への反撃対応20場面

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2006年9月21日
対象:
小・中
仕様:
A5判 88頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子どもの屁理屈反抗への反撃対応20場面
巻頭論文
子どもの対応は、余裕をもって多彩にやりとりしたい
石川 裕美
「先生だって同じだ、ずるい!」と言われた場面と、切り返し
南 尚美
「先生だって同じだ、ずるい!」と言われた場面と、切り返し
後藤 知春
「先生はすぐに男子ばっかり怒って、女子をひいきする」と言われたら
遠藤 美里
「先生はすぐに男子ばっかり怒って、女子をひいきする」と言われたら
鎌倉 輝美
体育の授業の時、できない種目について「先生もやってみせてよ」と言われたら
宮崎 昌美
ルールを守るよう注意して「みんなやってるよ」と言われたら
志村 みさ江
ルールを守るよう注意して「みんなやってるよ」と言われたら
小田原 誠一
自分が悪いのに、相手のことばかり責めてけんかをやめない時
渡辺 大祐
カッとなって興奮し、いつまでも騒いでいる子をどうしたらいいか
田 京子
わけもなく、友達を蹴ってしまう子
小野 隆行
毎日掃除をさぼる子が「掃除、やっているよ」と言い張る時
兼田 麻子
わがままな子が教師に行動を注意されて、怒った時
間嶋 祐樹
わがままな子が教師に行動を注意されて、怒った時
井澤 光子
友達の物をとったのに「とってない」と言い張る子
高谷 圭子
友達の物をとったのに「とってない」と言い張る子
浜條 信彦
教師の言葉尻をとらえて批判する子への切り返し
岩田 貴典
教師の言葉尻をとらえて批判する子への切り返し
久保 素子
「なんで、こんな勉強しなきゃいけないの」と言われてどう説明する?
山田 仁
「なんで、こんな勉強しなきゃいけないの」と言われてどう説明する?
矢吹 優子
「えー、またこれやるの?」と、すぐに不満を言う子
田畑 典子
体育のゲームで負けると、カッとなって暴れる子
東田 昌樹
体育のゲームで負けると、カッとなって暴れる子
鈴木 恭子
体育のゲームで負けると、相手を責め立てる子
芹沢 晴信
子どもたちの反抗に、ユーモアで返せた場面
和歌 千明
中学校 服装や、態度・ルール違反を注意したら
水谷 美穂子
中学校 服装や、態度・ルール違反を注意したら
厚 美佐
中学校 服装や、態度・ルール違反を注意したら
西野 一葉
中学校 この一言で、生徒の顔が穏やかになった時
越智 鈴穂
英会話の授業ー悩みを解決するコツとアイデア
ALTとの連携をうまくすすめるコツ
荻野 珠美
英会話の集中度をとぎれさせないコツ
井戸 砂織
45分間の授業時間配分のコツ
奥井 利香
英会話の校内での研修を高める
野網 佐恵美
教材・教具の有効利用のコツ
奥田 さとみ
若葉マーク先生のドタバタ日記
教科をリズムよく教えて力がつく
浅野 美也子
グラビア
TOSSデー報告2006
岩岸 節子瀧尾 恵美子竹村 計美白井 朱美池田 ルミ子塩苅 有紀在田 裕子伴 佳代松島 裕美
巻頭言
子どもたちもやっぱり疲れている
石川 裕美
巻頭メッセージ 男教師から見た“…ですよね”女教師論
引き込まれるような女教師の笑顔
谷 和樹
炸裂!女教師による女教師のためのTOSSデー
辛口の応援歌―男先生からみた“女先生の教師修業”
夏の女教師の群像
向山 洋一
すぐ使えるファックスページ
隙間時間の算数難問5題
1年用/なんもん、できるかな?
山田 恵子
2年用/あとすこし考えよう
下山 てるみ
3年用/考えてみよう きっと答えが見つかるよ
亀田 素子
4年用/間違うたびに興奮してくる子どもたち
薄井 健文
5年用/脳みそをフル回転させよう
菊地 耕也
6年用/向山型算数難問一問選択の授業
田口 忠博
すぐ使えるイラストページ
学習カード用イラスト
@秋のイラスト
平山 優希
A理科実験、社会科関係の教材
辻野 裕美
キャリア別・TOSS式教師修業
若手/模擬授業で涙をながす…できない自分を知る
守田 のぞみ
中堅/限られた中でもできることを続けよう
小室 由希江
ベテラン/子どもを励まし続け、できるようにする
田村 ちず子
読み聞かせ文庫
低学年/象の思いやり
坂本 典子
高学年/おにぎりの力
佐藤 あかね
女教師授業修業への道
授業力向上の糸口はビデオ撮影にあり
野々村 由美
女教師のやる気 (第17回)
子どもの事実を見ないでどうする!「タイルVS児童用百玉そろばん」
東 しのぶ
女教師は見た (第17回)
教材研究を進める上でのポイント
赤木 雅美
保健室奮闘記 (第27回)
学校をあげて取り組む食育のポイントは、数値とシンプルなシステム!
松島 裕美
女教師喫茶室
石川 裕美
編集後記
石川 裕美
酒井式指導法
まゆとおに
小倉 郁美

巻頭言

子どもたちもやっぱり疲れている

本誌編集長 石川裕美


 教師に向けられる子どもの言葉が、あまりに直球で悲しくなる。子どもたちの行動が、あまりに欲望のままなので、つらくなる。どうしてあんなに周りに苛立ちをふりまくのか、瞬間の感情を抑えられないのか、途方にくれて、気分が落ち込む。優等生の教師は、子どもたちのはけ口を、うけとめられない。血走った視線は、始終敵を探し続けているのだ。

 子どもたちの心の扉を開ける気力が急速になくなるのが、よく分かる。目もあわせられない。つぶやきも気がつかなくなる。毎日毎日疲れ果て、眠れない日々が続く。

 しかし、子どもたちもまた逃れられない毎日を送っていた。何かに常に追われているのだ。きっと、ほっとする場を失っているのだ。自分の苛立ちを、そのままぶつけられるのは、教室だけなのである。

 教師以上にもがいている。

 何とかしなくてはいけないのは、百も承知である。

 頭に血が上り、逆上している子に、ありきたりの言葉は通用しない。心底ぶつかる気迫も必要だ。 同時にむなしいことであっても、無限に励ましつづけることも必要だ。砂城を築くとわかっていても、「みはなさない」ことである。どんなにひどい状況でも真っ暗ではない。一筋の光は、どこにも平

等に射しているはずだ。信じることも大事な仕事だ。子どもが信じているのは教師だけかもしれない。意義ある仕事はいつもスマートとは限らない。どろどろの自分の心と闘うのも仕事である。

 自分の生き様を、どれだけ刻むのか、どこまで自分ができるのかたった1ミリを信じよう。子どもの叫びがきこえるのだから。


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