- 特集 「学級づくりハンドブック〜楽しい集団づくり35の秘訣〜」
- まえがき
- 胸をときめかせ、「集団づくりの扉」を開いてください
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- 楽しい学級づくり35のアイデア PART1/クラスを盛り上げるワザと知恵〈学級づくりを明るく元気に〉
- 1.初めての学級担任
- (小)やっぱり学級担任がいい
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- (中)得意な分野で勝負しよう
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- 2.学級びらきを盛り上げる
- (小)子どもたちの明日を拓いていく
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- (中)一年のはじめを明るく、希望をもって始めるために
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- 3.朝の会の工夫
- (小)毎日の元気なスタートのために、「朝の会の演出」あれこれ!
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- (中)マンネリにならにように
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- 4.帰りの会の工夫
- (小)「よくやったね。またあしたね!」
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- (中)帰りの会で何を指導するのか
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- 5.楽しい教室装飾
- (小)思わず入ってみたくなるような教室・子どもたちの活動が見える教室
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- (中)自分のにおいのする「ウチ」の教室
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- 6.盛り上がる遊び・ゲーム
- (小)盛り上がる指導のポイント
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- (中)一緒に遊びながら学級を明るいムードに
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- 7.自主グループによる楽しい活動
- (小)やってみたいことで楽しもう
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- (中)こんなのも自主グループ
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- 8.休み時間、放課後でのアイデア
- (小)子ども世界の仲間になろう!
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- (中)リラックスタイムを有効に活かす
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- 9.子どもと教師が仲良く
- (小)子どもとつながる
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- (中)数少ないチャンスを通して、信頼関係を育む
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- 10.楽しい学級行事
- (小)行事の意味を考えながら
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- (中)子どもたちと楽しみ、子どもたちの関係性を見る
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- 11.うたごえ・合唱の指導
- (小)学級の歌を作ろう
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- (中)「意味のある校内合唱コンクール」にするために
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- 楽しい学級づくり35のアイデア PART2/集団づくりをすすめる方法と技術〈学級づくりをじっくり着実に〉
- 12.班をどうつくるか
- (小)班は子どもたちがちからを合わせ共に生きるための方法を学ぶステージ
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- (中)班づくりのねらいを明確にして
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- 13.豊かな係活動の展開
- (小)進化する係活動
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- (中)仕事の分担から学級文化の創造へ
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- 14.指示と評価の仕方
- (小)子どもたちを「育てる」ために
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- (中)指示は具体的に、評価はプラス評価で
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- 15.子どもと教師の対話
- (小)話すことを楽しもう
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- (中)子どもと一緒に世界をみつめ考えていく
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- 16.班替え、席替えをどうする
- (小)班替えを通してつながるちからを
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- (中)クラスの活動、仲間関係を振り返り、一段高めていく場に
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- 17.リーダーを育てる
- (小)集団の発展のためにこそ
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- (中)文化的多層集団の中のリーダー
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- 18.子どもどうしの対話・討論をどうつくるか
- (小)新しい世界を立ち上げるために
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- (中)対話の条件、討論をつくる方法
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- 19.学級会のすすめかた
- (小)学級会をたいせつに
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- (中)「決めたら守る」の徹底を!
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- 20.議長の指導をどうする
- (小)教師の授業の進め方がモデルとなる
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- (中)決めることの大切さ、重みを教えたい
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- 21.班ノート・個人ノート
- (小)子どもと教師をつなぐ班ノート・個人ノート
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- (中)生徒同士の交流の場・ヘルプの場として
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- 22.学級通信の工夫
- (小)続けよう、自分らしい発信を
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- (中)みんなの財産になる学級通信に
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- 23.家庭訪問のすすめ方
- (小)まず、保護者の願いを知るために
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- (中)教師と保護者の協同の取り組みの機会として
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- 楽しい学級づくり35のアイデア PART3/「困っている子」へのアプローチ〈学級づくりにつまずいたとき〉
- 24.私語、おしゃべりの絶えないクラス
- (小)私語・おしゃべりとどう向き合うか
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- (中)授業づくりを通して集団をつくる
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- 25.授業不成立をどうする
- (小)授業を子ども達のものにするために
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- (中)子どもたちの本当の要求はどこにあるのか?
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- 26.掃除の指導
- (小)清掃活動からいろいろな活動へ
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- (中)「きれいになると気持ちいい」―その実感とそのためのワザを教える―
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- 27.いじめが見えたとき
- (小)対等な交わりにつくりかえるチャンスとして指導する
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- (中)問題を一人でかかえない
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- 28.暴力的な子ども
- (小)方針をもち、一人でかかわらない
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- (中)背景を分析することの重要性
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- 29.不登校の子へのアプローチ
- (小)不安と戸惑いのなかの“甘えと自立のジグザグ”に応援を
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- (中)友だちあっての居場所と出番
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- 30.「発達障害」とされる子への支援
- (小)「三つの共同」でサポートしよう
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- (中)どの子も安心して生きるクラスをつくるために
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- 31.虐待と予想される子
- (小)配慮したいこと
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- (中)性的虐待を中心に
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- 32.保護者とのかかわりかた
- (小)保護者を意識した実践を
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- (中)保護者とどうつながるか
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- 33.学級PTAあれこれ
- (小)親同士が仲良くなる場に
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- (中)子ども自立の基地となるための学級PTA活動
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- 34.同僚と楽しく
- (小)楽しくともに生きるものとして
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- (中)「共感」と「語り合い」をベースに
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- 35.部活動、クラブの指導
- (小)子どもたちの「やりたい」という思いを大切にして
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- (中)学校生活の一環として
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- コラム
- 不器用な教師
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- 笑顔づくりの大鏡
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- 先生は「ヒマ」
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- 発想の転換
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- 子どもの「うそ」
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- ある音楽教師のこと
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- わたしの学級づくりアイデアノート(ワークショップ)
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- あとがき
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まえがき
胸をときめかせ、「集団づくりの扉」を開いてください
全生研常任委員 大和久 勝
今回、「学級づくりハンドブック〜楽しい集団づくり35の秘訣〜」を『生活指導』臨時増刊として発行することになりました。企画・編集は一年前から始められました。全国各地の実践家から熱のこもった原稿を頂きました。総勢70人の知恵と情熱の結晶です。
「クラスを盛り上げるワザと知恵」「集団づくりをすすめる方法と技術」「『困っている子』へのアプローチ」という三章だて(3パート)にしてあります。一項目2ページで、読みやすくなっています。全部で35項目を立ててありますが、実は、どこから読んでもいいようにしてあります。35のテーマのどこか一つからでもかまいません。どこからでも、集団づくりの世界へ通じます。ぜひ、胸をときめかせ、集団づくりの扉を開いてほしいと思っています。
全生研は、誕生から「50年」を迎えました。半世紀です。その間、いろいろなことがありました。政治、経済、教育などの分野で、革新と反動、進歩と後退など、歴史の必然であるかのように、ジグザグな歩みをたどってきました。時代は流れています。私たちが関心を寄せる教育の問題も様々な困難と課題を持っていて、今後の見通しが明るいわけではありませんが、全体からみれば、進展しています。決して後退はしていません。子どもの変化は、時代の変化でもあります。全生研としても、そうした時代の流れにもまれながら、絶え間なく、実践研究、理論研究を進めてきました。
「50年」の歴史は、時代とともにありました。子どもをどうとらえるか、子どもたちをどう指導するか、子どものための学校をどう育てるか、地域・保護者との関係をどう築くかなど、私たちが研究し実践してきたことが蓄積され、私たちの現在につなげられてきています。その成果の一端が、今回の企画の「ハンドブック」の中に盛り込まれています。
わかりやすさと読みやすさを追求していますので、まさにハンドブックとして、いつも携帯してもらえるような内容です。悩んだり、課題ができたりしたら、すぐに取り出してページをめくって開いてみるといった使い方ができるものと確信しています。一年中、身近なところにおいて、手にとって参考に出来るものにしてもらえるだろうと思っています。
パート1、パート2のサブタイトルにある〈学級づくりを明るく元気に〉〈学級づくりをじっくり着実に〉というメッセージは、私たちから若い先生たちへの応援歌です。いま、子どもたちの生きづらさや悩みは大きくなっています。それだけに先生への期待が大きくなっていますが、必ずしも、仕事がしやすい現実ではありません。複雑な時代背景が、仕事の困難さを作っています。でも、子どもたちは輝きたいと願っています。賢い大人になりたいと願っています。そんな仕事ができるのは、やはりこの時代を真剣に生きているあなたです。
勇気を出し、胸をときめかせて「集団づくりの扉」を開いてください。
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- 明治図書