学校マネジメント 2010年1月号
道徳力を育てる“学校のしつけ”10か条

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学校マネジメント 2010年1月号道徳力を育てる“学校のしつけ”10か条

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ジャンル:
学校経営
刊行:
2009年12月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 道徳力を育てる“学校のしつけ”10か条
Q1:道徳専科教員は必要? Q2:学校のしつけ―どこに表れるか? Q3:これをやれば幸せになる!斎藤一人方式は近道?
「しつけ」では誉めて自尊感情を高めること
藤井 千春
育てたい児童生徒像の確立を!
松田 素行
大事なのは教師の実感・実践
山田 洋一
学校のしつけは、あいさつに表れる
林 泰成
担任の道徳力アップを図ることが大切
福山 憲市
道徳の授業力アップが鍵
寺崎 千秋
「良くないと知りつつ」に対応しよう
杉森 伸吉
学級担任は人生の羅針盤的存在に!
大前 宣徳
道徳の非専門家の立場から考える
高木 亮
“しつけ”の昔と今―変える点・変わらぬ点はどこか
高度情報社会でのしつけの大転換
明石 要一
よりよく生きるための基本は思いやりの心から
久保田昭千
他者との関係作りをポイントに
大山 圭湖
“しつけ”から道徳力を育成する“学校の環境づくり”
校訓の活用―どんな工夫があるか
天笠 茂
廊下の掲示―どんな工夫があるか
北村 好史
教室の掲示―どんな工夫があるか
加藤 昌弘
校門の声かけ指導―どんな工夫があるか
水谷美穂子
『心のノート』と学校のしつけ―どうリンクさせるか
しつけと『心のノート』について
新宮 弘識
『心のノート』の改善点を生かした学校における「しつけ」
木村 俊二
学校発でする→家庭に求める“しつけ”とは
子どもの成長する喜びを知る視点を家庭に伝える
渡邉 達生
「家庭教育の役割」―人として育つ―
宮田 逸子
学校の“しつけ”・担任の“しつけ”―意思統一の工夫点
鈴木 志敏駒井 隆治
学校生活の場に応じた“しつけ”のポイント
“あいさつ”のしつけ―ポイントはここだ
小室 けい子
“給食”のしつけ―ポイントはここだ
芹沢 晴信
“掃除”のしつけ―ポイントはここだ
太田 政男
“けんか・トラブル”のしつけ―ポイントはここだ
松本 勝男
“集会活動”のしつけ―ポイントはここだ
岡田 要
“係活動”のしつけ―ポイントはここだ
松崎 力
“部活”のしつけ―ポイントはここだ
西島 央
“学習習慣”のしつけ―ポイントはここだ
石井 勉
“登下校”のしつけ―ポイントはここだ
二田 孝
“しつけ”と“心の教育”=どんな方法があるか
押谷 由夫
“しつけ”と“人間関係力の育成”=どんな方法があるか
竹内 成彦
小・中学生の心の病―うつ病への対応ポイント
井上 敏明
特別支援が必要な子とソーシャルスキル指導
伊藤 雅亮
校長講話の題材=“しつけ”に役立つ箴言集
野口 芳宏
小学校英語授業をこうつくる (第10回)
英語絵本の『ストーリー』を活用したコミュニカティブな活動づくり
尾矢 貞雄
校長室の環境づくり (第10回)
教育への期待を学校経営の心構えとして
土江 幸
講話で語る祝日の由来 (第10回)
「青年の主張」と烏帽子
小松 眞
教師の人間力―キー・コンピテンシーを考える (第10回)
科学的根拠に基づく思考力
立田 慶裕
学校は何を期待されているか―新指導要領が刺激したもの (第10回)
小中の連携をどう進めるか
無藤 隆
私から見た“全国学テの光と影” (第10回)
学力調査は指導改善のためのデータとして光の部分が大きいが実施回数は検討の価値がある
板倉 弘幸
大阪“教育の陣” (第10回)
現場校長の悩みと怒り(その1)
前場 昭雄
新指導要領の学力観と学力評価の方向 (第10回)
評価規準の活用の仕方とは
加藤 明
担任への不満―親の本音の拾い方 (第10回)
学習法の指導 よりよい学校づくりのための塾からの提案I
高濱 正伸
編集後記
樋口 雅子江部 満
こんなことご存知? 学校のトレンディ (第10回)
ブックレビューでひろがる読書活動
松岡 博志

編集後記

◯…「眠れる校訓♀用を」文科省が推進会議―学校の教育理念を示す「校訓」を、子どもの心の教育などに、もっと活用すべきとして有識者会議を設置したようです。校訓は、お飾りになりがちだが、知らず知らずのうちに児童生徒の行動に影響を与えている―とも。ところで、平成十四年から始まった『心のノート』の改訂版が配布され、小学校の使用率は97%、中学校90%というのが文科省の調査結果です。いっぽう、ウィキペディアには、「事実上の国定教科書であり、これに反するという主張や教育勅語や修身教科の色彩が濃いとして批判されることも多い」とした上で、「実際には、学校の授業ではほとんど使われずに学年末に家に持ち帰るだけになっている場合もある」とも。(だったら、国定だろうと危惧することもない?)それにしてもこのノートの巻末にはエコマークが記されており「ちきゅうにやさしい文部科学省」とあると、皮肉を利かせ?た仕立てになっています。一体、真相はどうなのか?ですが、『心のノート』廃止の方向が決まってもさしたる反対論も出ないところをみると、ウィキペディアのほうが、実態に近いのでしょう?また、『心のノート』がなくなったら、子どもの反道徳的行為が増える?とも思えないのですが、問題は家庭のしつけ力ではないかと思います。そこで本号は、この問題を学校と家庭とのよりよい関係づくりを含めて、実践の工夫についてご教示いただきました。

(樋口雅子)

◯…十一月七日開かれた愛知での日本教育技術学会大会でのことだ。私が本年十二月で満八〇歳を迎えることを祝して、皆さんから激励を受け、私はあいさつで、中学二年生十七歳で特攻隊を志願したことを明らかにし、その後十九歳で敗戦を経験したことを語った。その後、同行していた本誌編集長の樋口雅子氏は、特攻隊と言ってもわかる人がどれだけいるのか、特に特攻隊を文字で書ける人がいるかしら、と問いかけてきた。敗戦から六十数年経過しているのだ。確かにそう言われて気づいた私の方がおかしいのだ。◯…太平洋戦争開始時、日本の軍人や兵士は陸海合わせて総計で約三八〇万人いたと言われている。そして終戦前の昭和一九年には、その数は八〇〇万人にもふくれ上がっていたそうだ。当時の日本の人口が約七五〇〇人だったから、十分の一以上の国民が兵士となっていたことになる。(保阪正康著の『あの戦争は何だったのか』より)◯…大東亜共栄圏とか八紘一宇という言葉は、日本がアジア制圧の大義名分として用いたスローガンだ。戦争反対を貫くべきだ。

(江部 満)

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