授業研究21 2005年12月号
「授業の不成立」教室の変化を追う

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授業研究21 2005年12月号「授業の不成立」教室の変化を追う

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ジャンル:
授業全般
刊行:
2005年11月8日
対象:
小・中
仕様:
B5判 80頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「授業の不成立」教室の変化を追う
提言・「授業の不成立」教室の変化をどう見るか
「教師力」の衰弱化による「授業不成立教室」の増加
片上 宗二
いわゆる、授業のできるベテラン教師に学ぼう
荒木 紀幸
教師の指導力不足と見るべき
柴田 義松
目標と統率力
齋藤 勉
新たな学ぶ目的を持たせよう
西田 拓郎
「授業の不成立」いま教師に必要な授業力とは
教師の教室経営力と学習指導力を問う
若林 富男
指導が自己流だと誰が教えてくれるのか
杉山 裕之
授業成立に必要な五つの力
岩ア 淳
教室のコミュニケーションが難しくなった・ほんとうか
「女王の教室」から見えてくるもの
前田 康裕
教室は、スピーカー型から携帯電話型へ
高林 悟子
模擬授業に挑戦し、授業の技量を高めればコミュニケーションは難しくない
高橋 正和
授業成立のために必要な統率力とは
小学校
統率力は、信頼関係の上に築かれる
山田 一
静かに作用する真の統率力を
岡田 篤
覇気を持てるよう経験を積む
大谷 和明
中学校
統率力は「わかる授業」「子どもに力をつける授業」の中で磨かれる
向井 ひとみ
声・目・心で統率する
大鐘 雅勝
教室の変化に対応する授業力を磨く
統率とは是々非々を明確にすること
森 成美
規律をもって楽しく分かる授業を
今井 律子
キーワードは、ずばり「距離感」
中野 浩彰
「特別支援教育の視点」と「授業の原則十か条」
瀧沢 広人
常に生徒を視線の中に入れよ
和田 由幸
【特別特集】授業で構築する「知・徳・体」を提言する ―日本教育技術学会・栃木大会に向けて―
なぜ「知・徳・体」の構築が必要か
向山 洋一
「知・徳・体」育成に向けての提案
食べっぷり・遊びっぷり・つきあいっぷり
明石 要一
「体」を中心に「知・徳」をしっかり育てたい
有田 和正
知っていそうで、実はよく知らない「裁判員制度」を授業する
松崎 力
熱中・集中した授業づくり
戸井 和彦
教師修業への助言
焦らず、諦めず、一歩一歩
大槻 和夫
授業研究ニュース (第33回)
40人学級は維持し市町村・学校の裁量拡大
安達 拓二
プロの技術を身に付けよう 国語教育の技術 (第9回)
詩の授業づくり
椿原 正和
プロの技術を身に付けよう 算数・数学教育の技術 (第9回)
算数教科書「発展問題」を向山型で授業する
木村 重夫
プロの技術を身に付けよう 社会科教育の技術 (第9回)
まだまだある!子どもたちを一気に集中させる方法
谷 和樹
プロの技術を身に付けよう 理科教育の技術 (第9回)
発展実験に子どもたちの仮説を活かす技術―五年・振り子(その2)
小林 幸雄
「必達目標」達成に教師はどう責任を持つか (第9回)
学力の総合保証システム―評価システム(1)
吉永 順一
子どもを見る目を鍛える (第9回)
プロの「みる目」は違う
有田 和正
キャリア教育がなぜ必要か (第9回)
職業体験の教育的効果は何か
明石 要一
編集後記
江部 満

編集後記

〇…学校の危機管理の重点は、「授業の成立」を保障することだ、と言われてから久しい。しかし「学級崩壊=授業の不成立」という異変が進行中であると指摘する研究者も多いようです。現場を取材した研究者によると、(1)当たり前のように教室の中を立ち歩く子ども、(2)授業中にキレる子ども、(3)授業についてこれない子ども、などが年々増加している、と指摘しています。その原因の一つに教師の指導力の低下を上げることが多いようですが、「教室のコミュニケーションが難しくなった」ことを上げる人も多いようです。

〇…今日のように「みんな違ってみんな良い」といわれる時代では、教師の授業・命令が通りにくくなっている、という指摘も無視できないようです。東京都教育委員会では、「授業力」の構成要素を次の六つに整理しています。(1)使命感、熱意、感性、(2)児童・生徒理解、(3)統率力、(4)指導技術(授業展開)、(5)教材解釈、教材開発、(6)「指導と評価の計画」の作成・改善。

〇…これらの中で「統率力」が授業力とかかわる注目すべき構成要素の一つとなっています。それは子どもの動かし方に関連しているからです。個としての動かし方と集団としての動かし方は、まさに変化しつつある「教室」に関係しているからです。「学級崩壊=授業の不成立」という状況を改善するためには、この「統率力」が問題になってくるからです。

〇…統率力の無い教師とそうでない教師とは雲泥の差がつくと言われているからです。授業力のアップと並行して、改めて統率力が問われているのは、教室の変化に対応する指導力の回復を求められているからと言えそうです。

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