- 特集 「習得・活用型学力づくり」=授業をどうかえるか
- 「教えて考えさせる」の授業の基本型をマスターする
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- 漢字指導の習得システムと活用スキル
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- 音読指導の習得システムと活用スキル
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- 暗唱・視写指導の習得システムと活用スキル
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- 「要約力」を習得させる授業と活用させる授業
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- 読解のものさしを習得させ,活用させる分析批判の授業
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- 学年別・向山型でこう指導する「習得・活用型の授業事例」[1・2月]
- 1年
- 段落をわけることで複数ある答えを見つけやすくする
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- 1年
- 型を教え,練習することで子どもは活用していける
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- 2年
- 根拠を求める「かさこじぞう」の授業
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- 変化のある繰り返しでオノマトペを習得させる授業
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- 3年
- 「視点」「話者」のものさしで習得から活用まで授業が成立する。
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- 基本形を教え,基本形を使わせる
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- 4年
- 「視点」で分析する,「ごんぎつね」分析批評の授業案
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- 分析批評の授業で習得・活用型の学力を子どもにつける
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- 5年
- 今まで学んだ,短い文にまとめる技術から作品の主題に迫ることができる
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- 経験を整理し,最高学年に向かって,話し合う。「聞く・話す」単元の習得・活用型の評価の難しさ
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- 6年
- 詩を授業する
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- 「再話」の授業で苦手な作文を克服させる
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- 中学校
- 理由を詳しく書く技術を習得させる
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- 高校
- 高校古典で習得型を目指す
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- ミニ特集 国語移行期における研究課題
- キーワード対応型の授業の事実をていねいな解説とともに提示する
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- 文語文への素養をいかに深めるか。これが最重要課題だ。
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- 活用力を育てる「読解の必須アイテム」
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- 「習得の数値目標を設定」できるのがプロ教師
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- 充実した言語活動を保障するためには文章・言葉の検討は欠かせない。
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- 「習得型」の授業で土台を固めよう
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- 新分析批評ワーク
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- 授業での活用
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- 向山型国語キーワード
- 「論」と「人」
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- 満員御礼!「向山型国語教え方教室」
- 日本の伝統文化,名文・詩文,漢字文化を指導する
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- 巻頭コラム
- 五色百人一首が発達障害の子の人間関係を育てる
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- 巻頭論文
- 習得させる力を授業でつける。
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- PISA型読解力を超える授業づくり
- 「伝統的な言語文化」の授業をつくる
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- 8つの言語活動を向山型で授業する
- TOSS発達障害本格研究会(仮称)立ち上げ!
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- 五色百人一首大会のドラマ
- 特別支援を要する児童が参加できる大会へ
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- 学級崩壊を立て直した五色百人一首のドラマ
- 黄金の三日間で一気にたたみかける
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- 向山型国語に挑戦/論文審査 (第46回)
- 本欄の応募が少ない理由と解決の方向
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- PISA型対応ワークで学力テストB問題に対応する
- B問題の内容を分析し,全体の構造を考えて作成されたスキル
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- 特別支援の子どもが熱中した参観日のこの授業
- 低学年/どの子も楽しく詩が書ける!向山型パロディの授業(村野聡氏の追試)
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- 高学年/子どもが熱中する向山実践「教室の窓から〜」
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- 翔和学園の奇跡
- どこまでも向山型指導法を追いかける
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- 新・漢字文化の授業
- 漢字文化の授業には大きな思想がある
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- みただけでわかる漢字のよさ
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- 子どもが熱中する江副文法の授業
- 明治以来の夢を実現する江副文法
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- 向山実践を読み解く
- 要約文の字数,キーワードを検討する。
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- 〜6年国語説明文「貝塚が教えるなぞ」の要約指導B〜
- 副編集長が初公開する向山実践の学び方
- 向山実践を著書から深く読み込む方法
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- PISA型読解力対応発問づくり
- 一文字追究でPISA型読解力を育てる
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- 中学校でのダイナミックな向山型討論授業
- 「総合力」の中身を分析する
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- 腹の底からの実感! 向山型国語を知る前と後
- 意図的・計画的・組織的な指導が必要
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- 説明文の指導が激変した向山型国語
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- 子どもが変わった暗唱の習得システム
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- テンポよく明るい授業で保護者も安心!
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- 「〜しい」の追試で初めて得た,授業の醍醐味
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- 構想追試で1年生が熱狂した授業
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- 女教師がチャレンジする向山型討論への道
- 「討論」を超えよう
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- テーマ別 向山型国語QA
- 向山実践,一字題・一字詩の実践のコツはこれだ
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- 読者のページ
- 伝統的言語文化の全体構造を示した授業。俳句を批評する100の観点。そして,5年ぶりの漢字スキル・話す聞くスキルユースウェア公開!
- 編集後記
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- 向山型国語最新情報
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- 向山型国語に挑戦/指定教材 (第48回)
- 冬が来た(高村光太郎)
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巻頭コラム
五色百人一首は発達障害の子の人間関係力を育てる。
●本誌編集長 向山洋一
発達障害の子のうち,かなりの子が「きれる」状態を示すことがある。
「ゲームをして負けた」とか「計算ができない」とかいうときに,極度に興奮して,手がつけられない状態になるときがある。
何を言っても駄目。なぐさめても駄目。
この状態が,長く続く。
だから,「ゲームはやらない」「みんなと遊ばない」状態も生れてくる。
統合失調症(かつて,精神分裂病といわれた)の患者の場合は,もっと,さまざまな方面で激しい場面が見られる。
統合失調症の「訓練プログラム」は,医学の世界でも,大きなテーマである。東大,京大はじめ,各大学の医学部の専門医が研究を続けている。それほど,むずかしいテーマなのだ。ところが,TOSSから生れた「ペーパーチャレラン」が,統合失調症の「訓練プログラム」として,極めて効果があることが証明された。
慶應大学医学部精神科学教室の「研究結果」は,日本中の医学部(40大学)の中で,最優秀に輝いた。プラハの国際大会でも注目された。「意欲的になる」「積極的になる」など,5項目の改善が「ペーパーチャレラン」によってもたらされたのである。
「そんなにすごいのか」と,TOSSの教師も教室で使うようになったところ,「すべての子が熱中した」「やる気が出た」などの効果が,次々に寄せられている。
「いつでも,できるようにペーパーチャレランを用意している」という教師も増えた。
新しいペーパーチャレランを開発するため伊藤先生をチーフとして,研究チームが作られている。これまでになかった,新しいタイプを開発するのである。
TOSSの教材は,こんなにすごかったのかと思いつつ,ふと思い出したことがある。
「発達障害の子」が「負けを受け入れた」という報告である。「五色百人一首」「五色名句かるた」「名文話文かるた」である。
日本の伝統文化である「かるた」は,とてつもない「教育力」を持っていたのである。
椿原先生が,全国によびかけ,とりあえず「百の実践例」が集められた。
本物の研究は,基本的に「百の実例」が必要である。これは,今までの教育実践には存在しなかった。今回が,日本初の本格的研究である。日本の伝統文化の「かるた」は,「発達障害の子」に「負ける」という状態を育くむ。およそ100回が目やす。その後は,人が変ったようになり,友人関係ができる。
「五色百人一首は学級崩壊を建て直す」特効薬だったが,やはり,理由があったのである。
向山型国語
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