- 特集 追究の鬼を育てる!子どもの問いを深める授業づくり
- 1 「はてな?」から追究の鬼を育てる! 子どもの問いを深める授業づくり
- 教材開発と「はてな?発見力」が土台になっての授業づくり
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- 2 有田和正先生直伝! 追究し続ける子どもの育て方
- 鍵は学習技能の育成にあった
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- 3 有田和正先生直伝! 「子どもの側に立つ」教材研究の条件
- 教材発掘の技術と「ネタ」を生かす授業づくり
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- 4 6つのステップでうまくいく!子どもの問いからはじまる社会科授業
- 子どもの「問い」を大切にしよう!
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- 5 子どもの問いを深める授業 つまずくポイントはここだ!―成功と失敗の分岐点
- 単元の目標設定から一単位時間の手だてまでをつなげて
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- 6 教師が変われば子どもも変わる!問いを深める社会科授業 教師ナビゲートのポイント
- 「何が」変わればよいのか?
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- 7 【授業最前線】追究の鬼を育てる!子どもの問いを深める授業づくり 小学校
- 3年/地域の生産や販売
- 時間や空間による比較で,新たな関係を捉える
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- 4年/住みよいくらしをつくる・地域社会の災害や事故防止
- 「何これっ?」と思う仕掛け(教材)と「ゆさぶり発問」で問いを深める
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- 5年/我が国の農業や水産業
- 子どもの様態のみとりに基づく教材開発を
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- 5年/我が国の工業生産
- 一貫性を揺さぶることで始まる追究
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- 6年/我が国の政治のはたらき・世界の中の日本の役割
- 個性豊かなミニコメンテーターを育てる
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- 6年/平安時代〜鎌倉時代
- 子どもが自ら問い続け,主体的に追究する授業デザイン
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- 8 【授業最前線】追究の鬼を育てる!生徒の問いを深める授業づくり 中学校
- 地理的分野/世界の地域構成・世界各地の人々の生活と環境・世界の諸地域・世界の様々な地域の調査
- 「なぜ」と「不思議」が絡み合う授業展開で「追究の鬼」を育てる地理的分野の学習指導
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- 地理的分野/日本の諸地域
- 語り合うために,私は知りたい
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- 歴史的分野/古代までの日本
- 現在の状況への対応を大仏建立から学ぶ生徒を育てる
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- 歴史的分野/近世の日本・近代の日本と世界
- 生徒の問いを引き出す地域史教材の授業
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- 公民的分野/私たちと経済
- 経済に関する「見方・考え方」(概念的な枠組み)を働かせる授業
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- 公民的分野/私たちと政治
- ピンチをチャンスに。主権者たる子どもの「ガチ(切実)」を引き出せ!
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- 9 【授業最前線】追究の鬼を育てる!生徒の問いを深める授業づくり 高等学校
- 地理
- 追究意欲を醸成する地理授業〜ブラジルのアマゾンを題材にして〜
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- 歴史
- 「モノ」の生産・流通・消費の追究が「歴史」を可視化する
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- 公民
- 「出生前診断の是非」から一歩深める授業実践
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- 最新情報で徹底解説! どうなる・どうする社会科教育 (第18回)
- 単元の指導と評価の計画の作成についてB
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- スペシャリスト直伝!授業がもっとうまくなる社会科授業スキル (第6回)
- ノートに授業スタイルを組み込むスキル
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- 100万人が受けたい!見方・考え方を鍛える中学社会 大人もハマる最新授業ネタ (第6回)
- 「コロナ危機!」こんな世界事情
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- 〜公民〜
- 新学習指導要領 社会科授業デザイン&評価のポイント (第6回)
- 新学習指導要領における学習評価(6)
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- ICTも有効活用!板書&資料でよくわかる授業づくりの教科書 (第18回)
- 4年生/新単元「自然災害から人々を守る」
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- 見方・考え方を働かせる!単元を貫く学習課題でつくる中学社会ワーク (第6回)
- 権利と義務の視点を働かせる学習
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- 地理大好きな子どもを育てる!見方・考え方を鍛える地理授業デザイン (第6回)
- 繰り返し犯罪が起こる「場所」,起こりにくい「場所」(場所)
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- 最新情報でしっかり解説!歴史教育はどう変わるか (第12回)
- 中学校社会科の評価の構造(3)
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- 〜「学習改善につなげる評価」と「評定に用いる評価」について〜
- 学びと社会がリアルにつながる!SDGsの視点でつくる公民授業 (第6回)
- 「目標8 働きがいも経済成長も」をどう教材化するか
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- 社会科における深い学びの実現とは (第6回)
- 地域社会と連携して目指す「深い学び」
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- 銅像からわかる!つれづれ歴史散歩ガイド―目からウロコの教材づくり― (第6回)
- 大輪田の泊まりと平氏の栄華・商店街振興に一役かった清盛像
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- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第270回)
- 佐賀県の巻
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- 編集後記
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編集後記
主体的・対話的で深い学びを目指した授業づくりにおいて,子どもの「主体性」を担保するには,何が必要でしょうか。その条件の一つとしては,身近な題材や魅力的な教材づくりがあります。
子ども達は普段の生活の中で,意識せずに「社会」に触れていますが,その中で疑問に感じていることも,少なからずあります。この子どもの「?(ハテナ)」を取り上げることで,普段疑問に思っていることから「知りたい」と主体性も生まれ,また,「みんなはどう感じているんだろう?」と他者の意見も聞きたくなります。
子どもの「?(ハテナ)」を大切にした社会科授業,ということで思い出されるのは,故有田和正先生です。有田先生は,「学習技能」を十分に身につけた子どもを,「追究の鬼」と名付けました。子どもがある目標を満たしそうになると,次の目標を与え,それを満たそうとすると次,というように,子どもを伸ばす工夫をされていました。「私が育てた『追究の鬼』は,みんな違っていた。個性的であった。だから,たまらなく魅力があった」とも述べられています。子どもの気づきや疑問は,その視点や発想も多種多様です。それらを大切にしながら,子ども達に力をつけていく取り組みは,一つの答えなのかもしれません。
そこで,本号では,子ども達の「ハテナ?」を大切にした教材,授業づくりにはどのように取り組めばよいのか。課題設定や教材づくり,子どもの問いを深める授業づくりの実践モデルを幅広くご紹介いただきました。
/及川 誠
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- 明治図書
- 有田先生の実践をもう一度よく勉強したいと思うきっかけになりました。これからも常日頃から教材になるものはないか探していきます。2020/11/1520代・中学校教員
- 主体的・対話的で深い学びに向けた、問いが紹介されており、今後の参考になりました。2020/11/5学生
- 子どもたちに問いを考えさせるには、子どもらが普段から「なぜだろう」「どうしてだろう」という疑問を持つこと、それを共有できる授業の雰囲気が重要だと感じた。2020/9/1330代・中学校管理職