社会科教育 2018年1月号
「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材25選

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社会科教育 2018年1月号「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材25選

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ジャンル:
社会
刊行:
2017年12月7日
対象:
小・中・高
仕様:
A5判 130頁
状態:
絶版
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目次

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特集 「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材25選
視点1 【新学習指導要領の授業実践に向けて】「選択・判断する力」を鍛える教材づくりの視点―社会問題を切り口としたアプローチ―
社会問題学習の授業構成―社会的判断力の育成を目指して―
梅津 正美
視点2 「身近な問題を自分事としてとらえ、考える授業」成功の分岐点―身近なジレンマ問題の活用の視点から―
選択・判断の背後にある社会的価値の対立・葛藤に向き合う授業
棚橋 健治
視点3 「選択・判断する力」と情報リテラシー教育
氾濫するネット情報と変化する情報リテラシー教育の戦略
谷口 和也
視点4 「選択・判断できる力」の育成につながる討論授業―実りある授業にするための手立て―
三段階の討論授業で「選択・判断できる力」を育てる
栗原 久
視点5 「選択・判断する力」評価のポイント―“価値判断”の育ちをどうとらえればよいのか―
価値判断の構造と過程の可視化
岡田 了祐
視点6 【授業最前線】「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材の授業展開/小学校
3・4年
〈地域の安全を守る働き〉交通事故における社会的ジレンマ
松山 康成
〈住みよいくらしをつくる〉より確かな社会のしくみを根拠とした選択・判断を
浅野 光俊
〈自然災害から人々を守る〉「命を守るための選択・判断」で、既存の常識を揺さぶる
千葉 真
〈県内の伝統文化〉地元と他地域の伝統産業を比較し、習得した知識を活用するジレンマ教材
岩下 真一郎
5年
〈国土の自然環境と国民生活〉道路除雪、残していくか?取り除くべきか?
朝倉 一民
〈情報産業と情報化した社会〉個人情報の「管理」とその扱いからみる「安心」・「心配」のジレンマ
中村 祐哉
6年
〈我が国の政治の働き、日本国憲法〉科学的な事実判断、価値判断
石田 誠
〈グローバル化する世界と日本の役割〉国際協力の必要性
田辺 留美子
視点7 【授業最前線】「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材の授業展開/中学校
地理
〈世界の諸地域〉日本との関わりを視野に入れた地球的課題としての資源・エネルギー問題の教材化
松本 卓也
〈地域の在り方〉市民的挑戦としてのパフォーマンスを!―“ファンタジー”克服を目指す真正な学習課題―
柴田 康弘
歴史
〈古代までの日本〉〈中世の日本〉〈近世の日本〉授業者が、学習者の立場を「選択・判断」する!
内藤 圭太
〈近代の日本と世界〉〈現代の日本と世界〉当時と同じ土俵で選択・判断させる手法
河原 紀彦
公民
〈私たちと現代社会〉よりよい「きまり」とは?―地域の「きまり」を判断する―
宮本 真人
〈私たちと経済〉選択・判断と評価・改善
堂崎 翔太
〈私たちと政治〉ここから探せ!新聞記事はジレンマ教材の「宝庫」―「伝家の宝刀」にせまるための「瞬発力」と「持久力」―
南畑 好伸
視点8 【授業最前線】「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材の授業展開/高等学校
地理
生徒自身が企画する授業
竹田 和夫
歴史
知識構成型ジグソー法を活用して生徒の葛藤を引き出す授業づくり―高等学校「世界史B」経済思想史での実践を例に―
大野 直知
公民
現実的な権利を多角的視野で問うジレンマと、未来像を想像して考えさせるジレンマ
大橋 弘志
最新情報で語る! どうなる・どうする社会科教育 (第22回)
各地で開催されている研究大会の報告@
澤井 陽介
目指せ社会科の達人! 「社会力(シャカリキ)」授業ベーシック (第10回)
源頼朝が源義経を追放したのは有罪か無罪か
梅澤 真一
〜歴史上の人物の行為を今の子どもの価値観で判断する〜
100万人が受けたい! 大人もハマる社会科授業ネタ (第10回)
【公民】温暖化とグローバル化に翻弄される島々
河原 和之
調べる力・考える力を鍛える! トレーニングワーク (第10回)
小学4年/1本の消火器から,主体的に調べる力を育む!
伊藤 優
新学習指導要領・社会科授業づくりの課題と取り組みポイント (第10回)
学校外の社会と連携・協働した,学校外の価値に基づく授業づくりを目指して
桑原 敏典
「主体的・対話的で深い学び」を育む小学校社会科の授業づくり (第10回)
「主体的・対話的で深い学び」を育む入念な教材研究と授業設計
木村 博一
【歴史を探究する】教科書では教えない! 歴史面白ウラ話 (第10回)
今とは異なる昔の常識
土屋 武志
時間軸と空間軸で考える! アクティブな地歴連携授業デザイン (第10回)
景観観察と地形図によってフィールドの時間軸を発見する
中牧 崇
「主権者の育成」にどう取り組むか―高校の新教科を視野に (第10回)
新科目「公共」と「主権者の育成」G
橋本 康弘
改訂キーワードでつくる社会科授業 実物板書&展開モデル (第10回)
小学6年/平和への発信を考える政治学習の授業
小原 友行
〜「ヒロシマ・復興への道―わたしたちの生活と政治―」〜
中学公民/法教育の視点から生命倫理について考える公民授業
小原 友行
〜「新しい人権―自己決定権について考える―」〜
わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第238回)
徳島県の巻
西村 公孝
編集後記
及川 誠

編集後記

○…三月に出された「新学習指導要領」では、二〇年版の指導要領と比較すると、“資質・能力の三つの柱”、つまり(1)「知識及び技能」(2)「思考力・判断力・表現力等」(3)「学びに向かう力・人間性等」に添った目標の記述が、大幅に増えました。その中の「思考力・判断力・表現力等」については、「社会への関わり方を選択・判断する力」を養うことが目標に明記され、全体の目標に示された「選択・判断」は、小学校各学年の目標や内容、内容の取扱いにおいても、「自分たちにできることなどを考えたり選択・判断したりできるよう〜」との文言で示されています。

 「一人」という個人の選択・判断ではなく、「自分たち」という、みんなでできることを考える、社会的な選択・判断を、繰り返し考えていくことで、身につけていく道筋が示されているものと言えそうです。

 そこで本号では、『「選択・判断する力」を鍛えるジレンマ教材25選』をテーマとして、各学年・各分野でどのような「選択・判断」を問う&鍛える教材、授業づくりが可能なのか。より深い思考を生む「葛藤→ジレンマ教材」をもう一つのキーワードとして加えて、特集しました。

ジレンマ教材は、交通ルール、ゴミ問題、生活保護など福祉、憲法問題など公民分野だけでなく、過疎・過密の問題や食の安全、資源・エネルギー、伝統文化、戦争と平和、歴史人物を取り上げての取り組みなど、地理や歴史の単元と絡めての展開も、いろいろと考えられます。その基本となる教材づくりや授業の展開、具体的な単元における授業モデルなど、様々な視点からのご提案をいただきました。


/及川 誠

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