- 特集 「社会的な見方・考え方」を深める視点と授業づくり
- 視点1 「社会的な見方・考え方」とは―社会科で身につけるべきコアな能力
- 小学校における社会的事象の見方・考え方の基礎
- 自分の感じ方・共感を通した社会事象や人物への接近
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- 社会的事象の地理的な見方・考え方
- 構造化した地理的な見方・考え方の成長
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- 社会的事象の歴史的な見方・考え方
- 歴史的な見方・考え方と歴史意識
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- 現代社会をとらえる見方・考え方
- 多様な概念を用いた現代社会の課題の追究
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- 視点2 「社会との関わり・つながり」をどのように授業に組み込むか―社会を身近に感じる授業デザインのポイント
- 「毎日の暮らしに関わるしくみ」―授業にどう組み込むか
- 切実感を高める問題場面を提示した4年「水はどこから」の学習
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- 「いろいろな仕事とそのしくみ」―授業にどう組み込むか
- 見えていなかったつながりを見えるようにさせる
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- 「経済やお金のしくみ」―授業にどう組み込むか
- 「効率と公正」の見方・考え方を深めるために
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- 「国ってなに?『国家』概念を学ぶ」―授業にどう組み込むか
- 両極の事例を比較して概念を学ぶ!
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- 視点3 「社会的な見方・考え方」を養うための学習方法アイデア―自分なりの考えをもたせる工夫点
- 共感場面と選択場面を用意する
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- 視点4 「社会的な見方・考え方」の系統的指導―小学校→中学校・高等学校にどうつなげていくか
- 社会・地理歴史・公民ワーキンググループの議論資料に注目する
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- 視点5 「社会的な見方・考え方」を育てる追究の視点と授業づくり
- 小学校/位置や空間的広がりの視点と授業づくり
- 「水」を通して地域社会のつながりが見えてくる
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- 小学校/時期や時間的経過の視点と授業づくり
- 時期や時間的経過を視点としたグラフの読み取りをとおして
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- 小学校/事象相互、立場相互の関係の視点と授業づくり
- 結び付けて考える場を意図的に設定する
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- 中学地理/位置や分布に関わる視点と授業づくり
- 地理的な見方や考え方を育成する授業展開モデルから考える「位置や分布」
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- 中学地理/場所に関わる視点と授業づくり
- ケッペンの気候区分から見方・考え方を鍛える
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- 中学地理/人間と自然の相互依存関係に関わる視点と授業づくり
- 「日本の諸地域(ア)自然環境を中核とした考察」における単元設計のポイント
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- 中学地理/空間的相互依存作用に関わる視点と授業づくり
- 実感を伴う結びつきを考える
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- 中学地理/地域に関わる視点と授業づくり
- 追究の方法としての「まちづくり」学習
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- 中学歴史/年代の基本に関わる視点と授業づくり
- 「年代の基本に関わる視点」を生かした問いを工夫する
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- 中学歴史/諸事象の推移や変化に関わる視点と授業づくり
- 諸事象の変化から社会のしくみを理解する 「古代地方政治の変化」から
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- 中学歴史/諸事象の特色に関わる視点と授業づくり
- 相違・共通性を明確にすることで時代の特色をとらえる授業デザイン
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- 中学歴史/事象相互の関連に関わる視点と授業づくり
- 日本と世界の歴史的事象相互の関連を原因と結果のつながりから追究する授業の工夫
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- 中学公民/現代社会をとらえる視点と授業づくり
- 「現代社会をとらえる視点」を応用するための手だて
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- 中学公民/社会に見られる課題や問題の解決策を構想する視点と授業づくり
- すべての視点は地方自治単元に通ず
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- 視点6 社会の仕組みがわかる“追究型社会科”ワーク
- 地域の仕組みが見えてくる“追究型社会科”ワーク
- 中学年版
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- 高学年版
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- 小特集 「憲法」の授業をつくる―キー発問と授業づくり
- 憲法学習の可能性とこれからの展開
- 道徳的判断だけではなく、(憲)法的判断ができるアクティブ・ラーニングのススメ
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- 小学校・憲法の授業―キー発問と授業づくり
- 学びの発展を意識した授業づくりを
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- 中学校・憲法の授業―キー発問と授業づくり
- 憲法について考え続けるきっかけとしての問いを
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- 未来社会につなぐ! 現代社会の課題と社会科授業デザイン (第6回)
- 「深い学び」と「学びに向き合う力・人間性等」が拓く社会は?
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- 最新情報で語る! どうなる・どうする社会科教育 (第6回)
- 次期改訂に向けたワーキンググループ等での検討(3)
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- 追究の鬼を育てる! アクティブ・ラーニング時代の社会科教材開発 (第6回)
- 仕組みの見える化
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- スペシャリスト直伝! アクティブな社会科授業づくりの基礎基本 (第6回)
- 学びを深める新たな学習問題を
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- 子ども熱中! 中学社会「アクティブ・ラーニング」授業モデル (第6回)
- 【公民的分野 私たちと現代社会】一八円切手からみえるよのなかの変化
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- 社会科教育改革のマスターキー―社会科で育てるべき力と授業改革の道筋― (第6回)
- 答えのある問題と答えのない問題
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- 社会科授業づくりの課題と取り組み―指導要領改訂を見据えて― (第6回)
- 「個人の尊重」と「公共の福祉」を視点に公民学習を創りだす
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- 「公共」を教える社会科授業デザイン (第6回)
- 小中高一貫の視点で改善
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- 「実物写真」でよくわかる! 板書で見る社会科授業 (第6回)
- 小学6年/明治維新
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- 〜「学習課題の把握」と「類推による予想」を組み込んだ板書〜
- 中学校公民的分野/市町村合併の実態:篠山市と飛鳥村を例に
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- 〜問いのブレイクダウンと板書〜
- 社会科で育てる資質・能力の評価問題 (第6回)
- 「未来の課題を予測する力」をみる評価問題
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- わが県の情報 ここに「この授業あり」 (第222回)
- 千葉県の巻
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- 編集後記
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- 写真で世界を読み解く! 旅する社会科授業 (第6回)
- 授業の導入「おすすめ資料」
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編集後記
○…学習指導要領次期改訂に向けた討議の中で、「資質・能力」についての議論がさかんに行われていますが、その基礎となるのは、「社会的な見方・考え方」とされています。これまでも社会科の目標とされてきた内容ですが、より社会科で意識して取り組んでいくことが求められている、ということだと思います。各教科を横断した汎用的な能力のベースとなる力をつける授業づくりをしていくことが、これからの社会科に求められていることと言えるのかもしれません。
「社会的な見方・考え方」については、もちろん、これまでも社会科で教えられてきました。しかし知識として覚えているものの、それを相互に関連づけて考えたり、疑問を感じて調べたり、そこから社会全体のしくみを考えて、自分なりの考えをもって、というところまでたどり着いていないケースが少なからずあるのも事実なのだと思います。
近年、大人向けに小学校時代の学習内容を学び直すものや、『社会のしくみを学ぶ本』などが出版され、好評を博しているのには、学校で学習したはずの内容が暗記で終わっていたり、現在の生活と結びつけることができていない、といったことも要因の一つとしてあるのかもしれません。
検討資料の中では「社会的事象の見方や考え方の例」が出されています。それぞれの発達段階において、「社会的な見方・考え方」を身につけるにはどのような指導が必要なのか。
次期指導要領でつけるべき力の核となる「社会的な見方・考え方」について、社会科としてどのような取り組みが可能なのか。本号では改めてこのテーマでのご提案をいただきました。
/社会科教育編集部
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