- 特集 読解力が育つ“価値ある発問”全単元一覧
- あなたにとって“発問”とは―と問われたら
- 発問は、花見団子のように
- /
- テキストとの対話を促す
- /
- 発問は思考への指さし
- /
- “価値ある発問”と“ダメ発問”―比べて考える
- 「自分の考え」を生み出す、それが価値ある発問
- /
- 『発問』それは、授業の命!
- /
- 価値ある発問は、子どもの意見が分裂し、討論になる
- /
- 『わらぐつの中の神様』で恋愛を取り上げる
- /
- “価値ある発問”浮上!教材研究のポイントはここだ
- 文学教材の「ものさし」=「間接性の原理」を読み解く
- /
- 深き教材研究こそが、価値ある発問をうむ―クライマックス場面中心の読みへ―
- /
- 思考ツールと新たな着眼点を使って発問づくりを行う
- /
- 「発問の工夫」ポイントは三つだ!
- /
- 読解指導場面に即した“価値ある発問”の具体例
- 音読指導における“価値ある発問”の具体例
- 大きな声で読めるようにする発問例
- /
- スラスラ読めるようにする発問例
- /
- 句読点を意識して読めるようにする発問例
- /
- 段落を意識して読めるようにする発問例
- /
- 音読を個別評定する発問例
- /
- 文学作品指導における“価値ある発問”の具体例
- 場面の移り変わりをとらえさせる発問例
- /
- 比喩・反復などの表現技法をとらえさせる発問例
- /
- 登場人物の相互関係をとらえさせる発問例
- /
- 登場人物の心情描写をとらえさせる発問例
- /
- 言葉の変化をとらえさせる発問例
- /
- 話のまとまりをとらえさせる発問例
- /
- 時間や事柄の順序をとらえさせる発問例
- /
- 登場人物の行動をとらえさせる発問例
- /
- 自分の経験と結びつけてとらえさせる発問例
- /
- 隠れた主題をとらえさせる発問例
- /
- 文章全体のつながりをとらえさせる発問例
- /
- 因果関係をとらえさせる発問例
- /
- 説明文指導における“価値ある発問”の具体例
- 文末表現の違いをとらえさせる発問例
- /
- 形式段落をとらえさせる発問例
- /
- 意味段落をとらえさせる発問例
- /
- 文章の具体と抽象部分をとらえさせる発問例
- /
- 問いと答えの関係をとらえさせる発問例
- /
- 事実と意見の違いをとらえさせる発問例
- /
- 筆者の主張をとらえさせる発問例
- /
- 主題をとらえさせる発問例
- /
- 要点をとらえさせる発問例
- /
- 要旨が見つけられる発問例
- /
- 要約する力をつける発問例
- /
- この単元の発問研究―“価値ある発問”はこれだ!
- 小学1年=“価値ある発問”全単元一覧
- 広汎性発達障がいの子も考えられる「気持ちを問わず、選択させる」発問
- /
- 小学2年=“価値ある発問”全単元一覧
- 発問で「思考する場」「表現する場」を設定し論理を読む
- /
- 小学3年=“価値ある発問”全単元一覧
- ゴールを考えて組み立てると発問の流れは決まってくる
- /
- 小学4年=“価値ある発問”全単元一覧
- 向山型国語で知的に授業!子供たちが熱中して討論した発問!
- /
- 小学5年=“価値ある発問”全単元一覧
- 視点の対比をすることで、作品の構造に気づき、主題にせまることができる
- /
- 小学6年=“価値ある発問”全単元一覧
- 文章を根拠にし、熱中し、積み重なりが期待できる発問を
- /
- 中学1年=“価値ある発問”全単元一覧
- 文学作品教材での「共通する発問」と「教材独自の発問」
- /
- 中学2年=“価値ある発問”全単元一覧
- 物語・小説教材を論理的に読むための基礎・基本の発問―三浦哲郎『盆土産』(光村図書)を例に―
- /
- 中学3年=“価値ある発問”全単元一覧
- 主要教材の実践済み発問リスト
- /
- 子どもの学習活動を促す発問づくり=上達のヒント
- 応答のリアクションを想定した発問例
- /
- 学習指示を関連づけた発問例
- /
- 読みと書くを関連づけた発問例
- /
- 大事な言葉や文を書き抜く活動を促す発問例
- /
- 言葉の特徴や決まりを発見する発問例
- /
- 教科書本文と学習の手引き欄を関連づける発問例
- /
- 小特集 “正確で美しい視写”が出来る!指導のツボ
- 教師がちょっとした手立てをすることで、正確で美しい視写になる
- /
- 優れた視写教材をつかって、定期的に視写を行い、成功体験を積み重ねる
- /
- 名前を付けて、意識付けを図る
- /
- 効果的な指導 2つのポイント
- /
- 「直写」から始めるステップで正確な「視写」ができる達成感を
- /
- 正確で丁寧に視写をさせる指導のポイント3
- /
- 視写のコツ、それは他の言語活動を意識させること
- /
- わがクラスの子ども自慢・作品自慢 (第3回)
- /
- 言葉の四季カレンダー (第3回)
- 【6月】夏は来ぬ
- /
- わがクラス:辞書づくりに挑む (第3回)
- 「たとえ辞書」で楽しく比喩表現を教える
- /
- 学級文庫のベストセラー&ロングセラー本―私のアニマシオン活動 (第3回)
- 本に触れる機会を増やす
- /
- 今月の教材―授業づくりのスポット 国語教材と授業づくり (第3回)
- 小学1年/説明文の型を習得できる音読と発問づくり
- /
- 〜くちばし(光村)〜
- 小学2年/比喩・体言止めの効果をとらえる〜書き換えや比喩、イラスト化を通して〜
- /
- 〜スイミー(光村)〜
- 小学3年/体験してないことは認知してない(社会科との関連も必要だ)
- /
- 〜「道あんないをしよう」「気になる記号」(光村)など〜
- 小学4年/音読、暗唱を基本とし、視点を検討させる
- /
- 〜声に出して楽しもう(光村)〜
- 小学5年/二人の紳士(自分)が勘違いした「注文」のしかけを読む
- /
- 〜注文の多い料理店(学図)〜
- 小学6年/山場「……」の具体化と結末の会話づくりで、作品のメッセージをとらえる
- /
- 〜ばらの谷(東書)〜
- 中学1年/きっかけの一文はどれか
- /
- 〜星の花が降るころに(光村)〜
- 中学2年/非連続テキストの読解力と論述力をつける
- /
- 〜発表資料を工夫しよう(光村)〜
- 中学3年/評論文を書く力を習得させる
- /
- 〜俳句の可能性(光村)〜
- ことばを学ぶ・ことばを教える (第3回)
- 「ことばの普遍性」なんて信じられますか?
- /
- 驚く効果!子どもに読解の型をこう教える (第3回)
- 「言いかえる力」を高める(1)
- /
- 「考える」国語の“非連続型テキスト”活用術 (第3回)
- 情報を吟味して伝える
- /
- 〜グラフを読もう〜
- 今日から始める中学校国語科帯単元学習 (第3回)
- 帯単元で「同じような文章」を繰り返し読む
- /
- 教室を言葉道場にしよう (第3回)
- 切迫感ある“対話・話し合い活動”の入れ方ヒント
- /
- 小学校 国語実践研究の最前線&レア情報 (第15回)
- /
- 中学校 国語実践研究の最前線 (第15回)
- /
- わが県の国語ソムリエ (第14回)
- 滋賀県
- /
- 大分県
- /
- 編集後記
- /
- 漢字お宝話 (第3回)
- 感じる漢字/「3000年前の漢字の形」,「漢字お宝話」〜「人」の形のいろいろ〜
- /
編集後記
○…母「○○、この文章を読解したの」子「もう、この文章は読解したよ」なんて会話はない。
授業のなかですら「この文章を読解しましょう」なんていう教師はいない。「読み取り」という言葉に置き換える場合が多い。
引用は、ある小学校の教師が書かれた冊子からです。実は、PISA型以降、特に使用頻度が多くなった、「〈読解力〉ってどういうものなのか?」と、あれこれ資料をあさっていて発見し、そういえばこの先生の指摘される通りだな―と思いました。
では、「読解」が使用されるのはどんな場合か。教師ならピンとくるはずだ。「テスト」の場合である。「読解問題」「読解力テスト」というように―ともありました。
また、「この本を読解する」とは言わないし、「この文章で読書する」とも言わない。
「読解」と「読書」は分離され、短い文章を読む時に「読解」が使われ、「読書」は一冊の本を読むイメージの時が多い。
このように「読解」と「読書」が分離されているのは、世界的にみると珍しいのだとか。
それだけ、教科書教材は丁寧な学習過程を踏むことが求められてきた歴史があり、後から?追いかけてきた読書とは区別されてきたという経緯があるようです。
ひと昔前の?〈主人公は、どう思ったでしょう?〉式の発問はあまり見かけないようです。(活字になったものでいえばですが…)
「登場人物は何人か」カウントさせるとか、「どんな色が、いくつ出てきたか」というような発問に変換すると、元の文章をもう一度読み直すようになるということで、読解力の育成に、今やこのような発問は、かなり常識化しているように思います。
最近は、文学作品を図解して文章構造をとらえさせる実践も目につくようになりました。
このような文章に即した発問をすることにより、よりよい読解力を育てる〈価値ある発問〉を、(多くの教室で授業されている教材での具体的な実例で)ご紹介いただきました。
(樋口 雅子)
-
- 明治図書