- 特集 学習が遅れがちな子への対策
- 提言・学習が遅れがちな子への対策
- 「学習が遅れがちな子への対策―それは国語科の学力保障の説明責任・結果責任
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- 学習の個別化あるいは段階化の工夫
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- つまずきを適切に判断する
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- 学習指導過程の工夫
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- 教師の成長と子どもの成長は一体のものである
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- 話す力が弱い子への対策
- 小学校/計画的・組織的に「話す力」を鍛える
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- 小学校/スピーチでは、メニューを提示し、技能を指導し、そして評価をせよ!
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- 小学校/話す力を育てる聞き合いの授業
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- 中学校/どんなことを・どのように話せばいいか例示を示す
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- 中学校/話す力が弱い子は他者の心を読みすぎる
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- 聞く力が弱い子への対策
- 小学校/聞く力は全員を一日中鍛える
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- 小学校/話のどこが大切かを察知し、正確に聞き取る力の指導に力点をおいて
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- 小学校/能動的に聞くための対話と話し合い
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- 中学校/メモを活用した聞き方の指導
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- 中学校/「書く」活動をどうさせるかである
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- 作文力の弱い子への対策
- 小学校/手紙で作文力アップ!
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- 小学校/書ける自信を新聞づくりで
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- 小学校/「論理的文章」の「二度作文」で力をつける
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- 中学校/作文力の弱い子への6つの対策
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- 中学校/誰でも意見文が書ける指導法の工夫
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- 読む力が弱い子への対策
- 小学校/選択する形で問う
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- 小学校/学習用語を明示した『読解力マスターカード』を開発し、実践する
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- 小学校/自分の「学び方」を求める中で
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- 中学校/学習用語を明示し定着させる指導で読む力を鍛える
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- 中学校/読書、漢字、単元展開の工夫例から
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- 「伝え合う力」を育てる教室づくり (第41回)
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- 「読書に親しむ」授業づくり (第41回)
- 本を読むことを強制する
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- 書評
- 『国語教室の実践知』(三浦和尚著)
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- 『できない子どもに力をつける向山型国語の授業』(椿原正和著)
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- 『教師の話力を磨く』(高橋俊三著)
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- 国語教育人物誌 (第185回)
- 長野県
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- 山梨県
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- 福井県
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- 石川県
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- 国語教育時評 (第5回)
- 方言詩集が一種の「文化遺産」となる時
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- 現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第101回)
- 言語力で価値を発見・追究・生産するために真実を求め誠実に生きる
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- 検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第5回)
- 中学年の「話す・聞く」と「論理的思考」
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- 漢字文化の授業 (第5回)
- 漢字文化の授業を考える4つの出来事
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- 音読・朗読の復権 (第5回)
- 説明的文章の音読・朗読
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- 活動主義授業の批判 (第5回)
- ある『ごんぎつね』の授業批判(その二)―なぜか、と問う生産性―
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- 読解力低下の問題を考える (第5回)
- OECD国際学習到達度調査の結果をどう見るか(その4)―「読むこと」指導の改革・三つのポイント―
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- 編集後記
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編集後記
○…目標に到達しない子への対策等を主張することは、公立学校の生命線ではないか、と小森茂氏は強調しています。さらに「公立学校」が存続するためには、各学校が本人、保護者に納得、満足される教育課程を作成することが必要とも主張されています。
○…そのためにも落ちこぼれを防ぐ先取り、目配りが絶対、必要条件となるのではないでしょうか。大熊徹氏も「一人ひとりの児童の学習特性を十分に理解し、それに対応した学習計画や学習方法、さらには指導体制等を工夫する」ことを強調されています。
○…現場からの提案として、「Cランクの子」の特徴として次のような実例が紹介されています。(1)既習の学習内容が未定着である、(2)備わっているはずの学習技能が未定着である、(3)不適切な学習態度を身につけている。これらはいずれもこれまでの授業によって、形成されてきた特徴であるとし、いずれも指導で変えていくべき特徴である、とも提言されています。
○…さらに「Cランクの子」は、授業の中で次のような傾向を示しやすい、としています。「(1)学習への参加の度合いが低い、(2)学習内容が定着しにくい(教えてもすぐ忘れる)」、この二つに対して、次のような対策が必要になると主張されています。「(1)授業に参加せざるを得ない状況を作り出す、(2)繰り返し学習する場面を設定する」(『授業研究21』,05年7月号、松野孝雄氏の提言から)
○…この提言は、まさに「学習の遅れがちな子への対策」の方向を示しているのではないでしょうか。本号はそのための具体的な提言をお寄せいただく特集です。
(江部 満)
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- 明治図書