国語教育 2006年8月号
学習が遅れがちな子への対策

B671

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国語教育 2006年8月号学習が遅れがちな子への対策

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ジャンル:
国語
刊行:
2006年7月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 学習が遅れがちな子への対策
提言・学習が遅れがちな子への対策
「学習が遅れがちな子への対策―それは国語科の学力保障の説明責任・結果責任
小森 茂
学習の個別化あるいは段階化の工夫
三浦 和尚
つまずきを適切に判断する
難波 博孝
学習指導過程の工夫
大熊 徹
教師の成長と子どもの成長は一体のものである
吉川 廣二
話す力が弱い子への対策
小学校/計画的・組織的に「話す力」を鍛える
草村 久美子
小学校/スピーチでは、メニューを提示し、技能を指導し、そして評価をせよ!
岡田 健治
小学校/話す力を育てる聞き合いの授業
黒田 英津子
中学校/どんなことを・どのように話せばいいか例示を示す
坂井 ふき子
中学校/話す力が弱い子は他者の心を読みすぎる
中西 一彦
聞く力が弱い子への対策
小学校/聞く力は全員を一日中鍛える
井関 和代
小学校/話のどこが大切かを察知し、正確に聞き取る力の指導に力点をおいて
二宮 利之
小学校/能動的に聞くための対話と話し合い
坂本 喜代子
中学校/メモを活用した聞き方の指導
武田 裕
中学校/「書く」活動をどうさせるかである
長野 藤夫
作文力の弱い子への対策
小学校/手紙で作文力アップ!
波戸 裕幸
小学校/書ける自信を新聞づくりで
臼井 淑子
小学校/「論理的文章」の「二度作文」で力をつける
小川 智勢子
中学校/作文力の弱い子への6つの対策
山田 高広
中学校/誰でも意見文が書ける指導法の工夫
石川 俊一郎
読む力が弱い子への対策
小学校/選択する形で問う
松野 孝雄
小学校/学習用語を明示した『読解力マスターカード』を開発し、実践する
柳谷 直明
小学校/自分の「学び方」を求める中で
吉本 清久
中学校/学習用語を明示し定着させる指導で読む力を鍛える
関屋 法生
中学校/読書、漢字、単元展開の工夫例から
舟橋 秀晃
「伝え合う力」を育てる教室づくり (第41回)
福村 貴博
「読書に親しむ」授業づくり (第41回)
本を読むことを強制する
笹山 千仁
書評
『国語教室の実践知』(三浦和尚著)
吉永 幸司
『できない子どもに力をつける向山型国語の授業』(椿原正和著)
大森 修
『教師の話力を磨く』(高橋俊三著)
府川 源一郎
国語教育人物誌 (第185回)
長野県
益地 憲一
山梨県
松野 洋人
福井県
三好 修一郎
石川県
北島 公之
国語教育時評 (第5回)
方言詩集が一種の「文化遺産」となる時
渋谷 孝
現場訪問 「学力向上の国語教育」最前線 (第101回)
言語力で価値を発見・追究・生産するために真実を求め誠実に生きる
瀬川 榮志
検定外・日本言語技術教科書の実践と考察 (第5回)
中学年の「話す・聞く」と「論理的思考」
市毛 勝雄
漢字文化の授業 (第5回)
漢字文化の授業を考える4つの出来事
椿原 正和
音読・朗読の復権 (第5回)
説明的文章の音読・朗読
高橋 俊三
活動主義授業の批判 (第5回)
ある『ごんぎつね』の授業批判(その二)―なぜか、と問う生産性―
野口 芳宏
読解力低下の問題を考える (第5回)
OECD国際学習到達度調査の結果をどう見るか(その4)―「読むこと」指導の改革・三つのポイント―
鶴田 清司
編集後記
江部 満

編集後記

○…目標に到達しない子への対策等を主張することは、公立学校の生命線ではないか、と小森茂氏は強調しています。さらに「公立学校」が存続するためには、各学校が本人、保護者に納得、満足される教育課程を作成することが必要とも主張されています。

○…そのためにも落ちこぼれを防ぐ先取り、目配りが絶対、必要条件となるのではないでしょうか。大熊徹氏も「一人ひとりの児童の学習特性を十分に理解し、それに対応した学習計画や学習方法、さらには指導体制等を工夫する」ことを強調されています。

○…現場からの提案として、「Cランクの子」の特徴として次のような実例が紹介されています。(1)既習の学習内容が未定着である、(2)備わっているはずの学習技能が未定着である、(3)不適切な学習態度を身につけている。これらはいずれもこれまでの授業によって、形成されてきた特徴であるとし、いずれも指導で変えていくべき特徴である、とも提言されています。

○…さらに「Cランクの子」は、授業の中で次のような傾向を示しやすい、としています。「(1)学習への参加の度合いが低い、(2)学習内容が定着しにくい(教えてもすぐ忘れる)」、この二つに対して、次のような対策が必要になると主張されています。「(1)授業に参加せざるを得ない状況を作り出す、(2)繰り返し学習する場面を設定する」(『授業研究21』,05年7月号、松野孝雄氏の提言から)

○…この提言は、まさに「学習の遅れがちな子への対策」の方向を示しているのではないでしょうか。本号はそのための具体的な提言をお寄せいただく特集です。

(江部 満)

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