解放教育 2006年9月号
子どもの居場所づくりと総合学習

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解放教育 2006年9月号子どもの居場所づくりと総合学習

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ジャンル:
人権教育
刊行:
2006年8月1日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子どもの居場所づくりと総合学習
総合学習のカリキュラムづくり再考
長尾 彰夫
子どもの居場所と総合学習実践
園田 雅春
生活科「見つけよう! つながっていこう! 町たんけん」
和田 健司後藤 純子阪本 百合
目的地は東京湾 川と歩いた三六人
堀 徹造
「あったかいまち西郡 地域の願いを公園づくりに」
八尾市立桂小学校
「全校ヒューマンタイムから学級へ」
板橋 誠啓
グラビアと解説
The witness of World War U
恒成 利幸
【コラム】ジェンダー論の練習問題 (第17回)
「差別」の複雑さについて(3)
加藤 秀一
生かされて―ヒロシマから未来へ (第6回)
原爆症と共に
下原 隆資
ふくおか発 今Doki子どもたち (第15回)
周りに他人がみえていますか?
桐原 健司
元気のもとはつながる仲間 (第18回)
セイルオフ(出航)
外川 正明
〜自分がやらんで誰がやるんじゃ〜
君は君の人生をうたえ―若い教職員からのメッセージ (第5回)
子どもたちによって 未来塾の仲間によって
飯野 実郁
第58回全国人権・同和教育研究大会関連行事 土居中学校・公開授業研究会のご案内
共生のトポス (第54回)
共生への遠い春
榎井 縁
〜日本政府の不透明性〜
授業と学級づくりを愉しむ方法 (第18回)
授業も学級も子どもがつくり上げる
園田 雅春
文科省の人権教育「とりまとめ」を武器にしよう
山中 多美男
だまってられへん (第18回)
非“口”撃的自己主張
松村 智広
倫敦マイノリティ事情 (第6回)
マイノリティと女性教育
榎井 縁
〜ある学校の事例から〜
教育基本法関連資料
【資料の解説】教育基本法をめぐる動き
【その1】日教組一四六回中央委員会森越康雄中央執行委員長挨拶
【その2】国会教育基本法特別委員会議事録(抜粋)
編集後記

編集後記

▼教育活動の定着とその安定化が、内容の充実と深化をもたらすことは確かです。ところが、一方では、それがマンネリや形骸化に向かう恐れも十分あります。このことは総合学習の実践においても、けっして例外ではありません。人権の視点を中心とした総合学習の実践が一層充実し、子どもたちの新たな学びが拡充していくためには、いったい何が必要か。何を大切にすべきか。やはり「子ども主体」「子どもの居場所」というキーワードが浮かんできます。総合学習を通じて、子どもたちが主体的に自分の「居場所」を見つけ出し、新たな学びと新たな自分・仲間・世界の発見へと広がっていくこと。だれもがそれを希求しますが、その可能性はけっして机上のものではありません。人権総合学習の実践群が、何よりの「有形文化財」だといえましょう。これまでの取り組みの成果を共有するだけではなく、大胆な発想と新たな方法を駆使し、総合学習自体をたのしく再構築する。そのような意気込みで、本号特集に臨みました。注文に応え、原稿をお寄せくださった皆さんに感謝しています。

▼教育基本法改悪をめぐる議論は、日本政治の反動化にとどまらず、地球規模での大変動を反映している。いくつかの書籍を読み、そう感じています。私たちは今よりもさらに教育基本法をめぐる議論に注目するべきです。本号では、ほんの少し紹介するにとどめざるをえませんでした。国会での議論やさまざまな雑誌の特集など、読者の皆さんがそれぞれのネットワークでぜひ情報を集めて、その背景にどんな流れがありうるのかを追究してみてください。

▼サッカーのワールドカップがジダンのパッチギで終わったことも、教育基本法改悪の動きにも連動し、今の時代を象徴しているのではないでしょうか。日本の歴史で言えば、明治維新、第二次世界大戦後に匹敵する変化です。それぞれのその後の五〇年ほどを左右したのは、最初の一〇年間でした。地球規模で言えば第四の波が押し寄せる変化です。同時代にいる私たちがこのうねりを正確に把握することは難しいですが、それをつかんだ集団が未来に進むということに間違いなないと思います。

(森)

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