解放教育 2004年11月号
授業つくりへの挑戦―教科指導の力量アップをめざして

P443

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解放教育 2004年11月号授業つくりへの挑戦―教科指導の力量アップをめざして

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ジャンル:
人権教育
刊行:
2004年10月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 132頁
状態:
絶版
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目次

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特集 授業づくりへの挑戦◇教科指導の力量アップをめざして
授業力量形成の要件
木原 俊行
「国語」教育で大事にしたいこと―希望をもって小さないとなみを
紀伊 茂
一人ひとりが、教室にいて、一緒に学んでいることを大切にしながら
小柴 直之
算数で「いい学びの経験」を求めて
岡崎 安秀
算数科の授業改革を通して―伝え合う力を伸ばし、互いに認め合う子どもの育成
小林 順子
人権総合学習としての「ごみ」―社会科の授業づくりを超えて
石川 壽光村上 裕佳子
地域が子どもを育み、子どもが明日の社会を創る―教材の開発は教師のこだわりから
遠藤 行博
理科の授業のことなど
島村 武史
「オーラル・コミュニケーション」の授業で何をめざすか?
林 伸一
エピグラフ
日米関係最優先と歴史問題
〜藤原帰一著『平和のリアリズム』(岩波書店、二〇〇四年)二三九〜二四〇年〜
座標
沖縄のヘリコプター事故が問うもの
梅林 宏道
共生のトポス (第32回)
「トラフィッキング受け入れ国日本」という認識の欠如について
榎井 縁
【資料】「国際人権」の動向
のぐっつぁんのモノローグ (第20回)
社長さんの柔軟さに脱帽
野口 克海
つづり方便り―森の学校・発 (第19回)
「見たもの・こと」を書くこと
坂田 次男
こころの風向計 (第4回)
「パレスチナ」
直原 弘道
子どものつぶやき
正直なきもちは…
【資料】人権教育の指導方法等の在り方について〔第一次とりまとめ〕
編集後記

編集後記

▽子どもたちにとって、新鮮でおもしろく、学び甲斐のある教科の授業とは、どんな授業だろうか。授業者である教師にとって、教えたくなるテーマや教材、そして授業を、どのような視点に立って開発すればよいのだろうか。いうまでもなく、子どもたちにとって、学習テーマが、暮らしの中の身近なものでありながらも、そこには意外性があり、学習過程で既成の通俗的なものの見方や考え方が揺すぶられ、崩され、子どもたちが自らの生活世界を見つめ直す新たな視座を獲得するとき、おもしろいと実感し思考力が育つのではないだろうか。そうした授業をつくるには、教師自身が、何のために、何を選んで教えるのかという問いを自らに向けて発し、自己格闘を重ねながら、教材開発・研究をすすめ、授業実践で検証し、授業を再構成していく必要があるのではないだろうか。この特集では、授業づくりの発想のおもしろさ、主題展開のユニークさや教材づくり・教材解釈のすすめ方、授業方法や手法の新しい工夫など授業づくりに不可欠な内的条件を探り出していく授業研究のあり方に焦点をあてて企画した。編集にあたっては、大人教前事務局長・新保真紀子さん、大阪市人教・石川壽光さん、兵庫教育文化研究所副所長・桜井輝之さんのご協力を得た。

▽今年二月二日より入院加療中であった蔵本穂積先生が、去る九月一二日午前一〇時一六分、瞑目された。享年七七歳。先生は本研究所の前身であった全国解放教育研究会の草創期から解放教育運動に参画され、解放教育読本『にんげん』や小誌の編集、「にんげん」実践研究集会の組織化に尽力され、生活綴方教育や識字教室でも指導的な役割を果たされた。心よりの感謝とお悔やみを申し上げたい。合掌。

▽最近の世相をながめるとき、二一世紀半ばの日本のイメージを「生活水準は相当に高いが、活動力がなく、国際的に重要でない国」と予測した故森嶋通夫氏の没落論が、現実味を帯びつつあると思う。

(桂)

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