生活指導 2008年5月号
子どもとつくる楽しい学級・学年

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生活指導 2008年5月号子どもとつくる楽しい学級・学年

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ジャンル:
生活・生徒・進路指導
刊行:
2008年4月7日
対象:
小・中
仕様:
A5判 123頁
状態:
絶版
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目次

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特集 子どもとつくる楽しい学級・学年
特集のことば
子どもとつくる楽しい学級・学年
井本 傳枝
学級・学年づくり―5月の課題〈特集論文〉
集団づくりへ「はじめのいっぽ!」〜意図的・意識的な指導を開始しよう〜
浅見 慎一
班・グループの指導
低学年/「ゆれながらいけばいいよね」
篠崎 純子
高学年/「ハブる」仲間はいらない
関口 武
中学校/ちょっと班活動
佐藤 くみ子
リーダーの指導
低学年/リーダー指導のあり方を求めて
齋藤 修
高学年/かかわる中でリーダーは育つ
溝部 清彦
中学校/男子は男子の世界で
加納 昌美
対話・討論・討議づくり
低学年/政司はいい子だよ、一緒にやろうよ!
北嶋 節子
高学年/生活を貫く生き方の問題として
鈴木 和夫
中学校/対話から討議をつくり出す
本田 広行
第2特集 どうする、保護者との関係
気になる保護者とどう関わるか
小学校/学校に「おどし」をかける保護者
坂下 龍雄
中学校/子ども・親の立場に立ちきること
柏木 修
保護者からの「苦情」訴えをどう受け止めるか
小学校/「苦情」の中から新たな共同を生み出していこう
塩崎 義明
中学校/親も一人の「人間」だ
白桃 敏司
保護者同士の対立にどう対応するか
小学校/なぜ対立してしまうのかを理解することから
今関 和子
中学校/じっくりと話を聞き、父母同士の関係づくりを
村越 規雄
今月のメッセージ
教育目標と教育実践
花山 尚人
私の道徳授業 (第13回)
小学校/私を変えた子どもの一言
志賀 廣夫
中学校/いじめ問題を考える
本田 広行
実践の広場
学級のイベント
漢字テスト全員合格で「ほんこわ」を見よう
宇田 佳彦
学年・学校行事
子どもが成長しなきゃ行事じゃない
加藤 恭子
学びの素材
「二分の一成人式」をしよう
井関 久美子
部活動・クラブ活動の工夫
明るく楽しく目標持って
竹澤 清美
心に残る子どもとの対話
「先生は、どうしてあの時、教師を辞めなかったのですか?」
立山 一雄
職員室の対話
若者は学びを求めている
森田 周明
手をつなぐ―親と教師
「少人数学級を実現させる会」から「親と子のつどい」集会へ
澤田 好江
コーヒータイム
私の出会い・発見
瀧本 祐一郎
私のオフタイム
伊藤 博文
掲示板Y・O・U
若者からの発信の広場
井戸 雅永野 琢也
案内板 集会・学習会のお知らせ
教育情報
学校評価をめぐる動向と課題(1)
藤岡 恭子
風の声―この人に聞く
つながりあっての道程の中で
吉野 啓一
読書案内
『貧困の克服―アジア発展の鍵は何か』
高橋 英児
読者の声
3月号を読んで
シリーズ/各地の実践
東京
平林 太郎
〜たっちゃんの育ち〜
全生研第50回全国大会案内
編集後記
井本 傳枝

今月のメッセージ

教育目標と教育実践

全生研常任委員 花山 尚人


昨年度の中学2年の実践の話です。11月に入って、いろいろな面で崩れが出てきました。教室でガムを食べる。授業に遅れる、あちこちでおしゃべりが続く。掃除をしない。等々。

学年会で、これらのことを話し合いましたが、元気を出せる方向が、今ひとつ出せないでいました。

そこで、学年主任であるわたしは、「われわれは、何をめざして日々の授業や学級・学年づくりをしているのだろう。いま、原点に戻ってみる必要があるのではないだろうか」と提言しました。原点とは、4月の学年会で決定した学年教育目標のことです。そこには、

○自ら判断し、行動できる生徒を育てる。

○学ぶことを大切にし、進路を見据えながら生きる力を育てる。

○学級・学年に自分たちで集団を高めていける自治の力を育てる。

○学級・学年に豊かな文化を育てる。とあります。

「1学期は、総括活動をしっかりやれていましたね」という声があがりました。「野外宿泊活動は、学年委員会がしっかりした役割を果たしていた」「帰ってきてからもまとめを丁寧にやれた」「1学期全体の総括も時間をとって行えた」等々。比べるに、2学期に入っての9・10月の2ヶ月はどうだったのか。「9月の体育祭は、3年生の崩れの影響を受けた」「しかし、それだけか。あの時点での2年独自の課題は何だったのか」「10月の合唱祭は例年なら全クラス、金賞をとるほどの出来映えだった」「しかし、それは優れた音楽教師の指導が大きかったことと、担任が先頭に立って頑張ったという部分が大きかったと思う」「生徒たち自身の力は本当に伸ばせたのだろうか」等々。

また、「体育祭が終わるとすぐに、合唱祭ということで、日程がたてこんでいた」「生徒も教師も、賞というか、いい形を残してやりたいという方へ意識が向いた」「体育祭の総括も学年委員会どまりの総括に止まった」「合唱祭も、学年全体の総括へと高められなかった」となっていきました。

以後、学年教育目標の「自ら判断し行動できる生徒」(自主・自立の力)「自治の力をもった学級・学年集団」(自治の力)の視点を明確にして実践を展開していくことになりました。11月以降、職場体験学習を含めた「働くこと」を学ぶ総合学習、学級会・学年委員会・学年集会の流れによる2学期の総括活動、3学期に入っては、「3年生を送る会」へのとりくみ活動、進路学習、そして学年委員会や生活委員会を中心とした日常の生活、日常の授業へのとりくみ。これらのとりくみの区切りの時期では、時間をかけて教師集団の指導総括、生徒集団の活動総括、そして、それぞれが、今後の方針・方向性を話し合うようにしました。

3学期も中盤に入ると、日常生活や授業の状況にも変化が生じていきました。大小の総括活動をくり返す中で、一人ひとりが思いを出し合い交流し、学びが広まったのだと思います。また、それらの総和としての集団的な認識が学級・学年に少しずつ育っていったのだと思います。

教育目標は、4月に決定しますが、決定の実質が弱いと、目標の空洞化を生みます。実質を得られるような決定方法のくふうが必要だったと今、ふり返っています。しかし、同時に、教育目標は、実践しながら実質化・共有化していくものでもあると思います。必要があれば、修正することも必要でしょう。いずれにしても、教職員集団を構成する一人ひとりの思いや願いが反映され、個々が連帯的に教育的指導性を発揮し得る集団づくり実践が求められているのだと思います。

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