Eduマガのヨミカタ
毎月発行される教育雑誌の中から、その時期にぜひ読んでほしい厳選記事をご紹介するコーナーです。
「教室内カースト」を防ぐ戦略が満載!
授業力&学級統率力 2013年12月号
教育zine編集部茅野
2013/11/7 掲載

 「教室内カースト(スクールカースト)」という言葉をご存知でしょうか。一言でいえば、クラスメイト同士のランク付け・序列のことです。記憶をたどると、「中学や高校時代、力の強いグループや発言力のないグループなどがあった」という方も多いかもしれません。
 『授業力&学級統率力』2013年12月号では、「教室内がカースト化―どうする戦略54」として、教室内カーストについて、徹底的に特集しました。

 「教室内がカースト化―発見と対応のポイント」では、教室内に階層構造を生まないための方策等を紹介。例えば、掃除当番表の事例は必読です。よくある班ごとの掃除当番表ではなく、一人一役の掃除当番表をつくることによって、力の強いものが比較的楽な「ほうき」の仕事をいつも行ったり、力の弱いものが大変な「雑巾」の仕事をいつもやらされたり…といった構造を壊すことが提案されています。

 また、「ネットがつくる新しい力関係―どう見抜くか」では、LINEやSNSが、どう子どもたちの新しい力関係をつくっているのかを紹介。子どもたちの力関係はもちろん、担任教師がLINEを使って生徒への連絡事項を伝えている…といった驚きの実態に関するエピソードも登場します。

 そのほかにも、2007年という早い時期に『いじめの構造』(新潮新書)の中で「教室内カースト」について言及した、教育評論家・森口朗先生による論文や、『教室内カースト』(光文社新書)の著者である、東大大学院博士課程・鈴木翔氏による特別寄稿など、盛りだくさんでお届けします。

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