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児童精神科外来で感じる支援者・教員に伝えたいこと
開催地域
オンライン
日程
2022/8/10(※要申込:8/8まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
田中 康雄 先生(こころとそだちのクリニック むすびめ 院長 ・ 北海道大学名誉教授)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/授業全般/教師力・仕事術

児童精神科外来で感じる支援者・教員に伝えたいこと

▼ 開催日時
2022年8月10日(水) 9:30〜16:00

▼ お申込・詳細はこちらから
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2022_information

<担当講師>
田中 康雄 先生(こころとそだちのクリニック むすびめ 院長 ・ 北海道大学名誉教授)

<講師からのメッセージ>
僕の臨床経験も通算で39年、クリニック臨床も10年になりました。ただただ無駄に年を重ねていると思いますが、今回は、これまでの臨床を振り返り、最近感じる事柄を中心に話しをさせていただければと思います。

はじめに、この10年のクリニック臨床を振り返り、どのような情況になっているかを呈示したいと思います。決してスタンダードな臨床をしているとは思えないなので、汎化したことにはならないと思います。そこには、おそらく僕の思いや臨床の姿勢が反映していると思います。それを踏まえて、最近の教育現場との連携ややりとりのなかで、感じていることを、申し訳ないのですが一方的に話したいと思います。特別支援教育前夜から、開始時期、その戸惑いのなかからの現在へ至る教育現場の功罪を、僕の経験のなかから、感じたことを話したいと思います。

さらに昨今の社会的養護、児童相談所との連携に関して、同様に感じたことを話したいと思います。虐待防止法前夜から現在まで、僕なりに児童相談所や社会的養護と関わり、子どもたちとも向き合ってきました。そこにある良かった点と課題、今後に期待したい点を狭い視野ではありますが、述べたいと思います。

最後は、いつリタイヤするかという思いのなか、まだ臨床を行い続ける以上は、さらに自己研鑽に努める必要があると思っています。僕なりにどういった研鑽を積むべきか、自戒を込めて話をしたいと思います。僕の言いたい放題、一方的な批判などには、したくないので、当日は参加された方々とぜひ活発な意見交換をしたいと思います。教育分野やさまざまな支援者の方々との出会いを期待しております。よろしくお願いします。

▼講師プロフィール
獨協医科大学卒業後、旭川医科大学精神科神経科医員、助手、外来医長、北海道立緑が丘病院医長、国立精神・神経センター精神保健研究所児童期精神保健研究室長、北海道大学大学院教授を経て、2012年から現職。専門は児童精神医学。著書は、『つなげよう 発達障害のある子どもたちとともに私たちができること』(金剛出版、2010)、『発達支援のむこうとこちら』(日本評論社、2011)、『支援から共生への道U』(慶應義塾大学出版会、2016)、『生活障害として診る発達障害臨床』(中山書店、2016)、『「発達障害」だけで子どもを見ないで その子の「不可解」を理解する』(SB新書、2019),僕の児童精神科外来の覚書 子どもと親とともに考え、悩み、実践していること(日本評論社,2022)ほか。