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もう一度考える発達障害−2種類の発達障害と言う考え方−
開催地域
オンライン
日程
2022/8/9(※要申込:8/7まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
宮本 信也 先生(白百合女子発達心理学科 教授・小児科医)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/授業全般/教師力・仕事術

もう一度考える発達障害−2種類の発達障害と言う考え方−

▼ 開催日時
2022年8月9日(火) 9:30〜16:00

▼ お申込・詳細はこちらから
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2022_information

<担当講師>
宮本 信也 先生(白百合女子発達心理学科 教授・小児科医)

<講師からのメッセージ>
私たちは、誰でも生まれながらに一定の特徴を持っています。例えば、ある人は2、3歳の頃から活発であったり、また別の人は赤ちゃんの時からおとなしかったりなど、そうした特徴は人によって多様です。このように、その人その人が生まれつき持っている一定の行動特徴を気質と呼びます。気質は、いわゆる性格の土台になります。 一方、ある年代であることができるようになる、それまでよく分かっていなかったことが分かるようになるなど、人の子どもの発達に関しては、ほとんどの子どもがほぼ同じように持っている特徴があります。例えば、ほとんどの子どもは1歳〜1歳半の間で意味のある言葉を話すようになりますし、3〜4歳で役割遊びをするようになります。また、教育は必要ですが、今の時代であれば、多くの子どもは、6〜7歳でひらがなを読めるようになります。

このような、ほとんどの子どもが示す発達における一定の特徴を定型発達特性と呼びたいと思います。そして、そうした定型的な発達特性とは異なる発達の特徴(非定型発達特性)を持つ子どもたちがいます。例えば、2歳になっても言葉を話さない、4歳なのに一人遊びが中心で他の子どもには関心を全く示さない、みんなと同じように教えてもらっているのに文字を読むのがたどたどしい、などです。

発達障害とは、そのような非定型発達特性があり、そのために日常生活や社会生活においてさまざまな困難を抱えている状態をいいます。生活上で生じている問題には、成績問題と行動問題があり、発達障害は成績問題が中心のものと行動問題が中心のものに分けることができます。これら2種類の発達障害は、対応において異なる視点が大切となります。 このセミナーでは、発達障害を中心となる問題から2つに分ける考え方、そして、発達障害に関する適切な理解とその理解の上に立った支援を考えていきたいと思います。

▼講師プロフィール
青森県弘前市出身。金沢大学医学部卒業。医学博士。自治医科大学小児科入局、同助手、講師、筑波大学心身障害学系助教授、教授、附属聴覚特別支援学校校長、附属特別支援教育研究センター長、副学長を経て、2018年4月より現職。専門は、発達行動小児科学。子ども虐待への対応、ASDへの対応、小児心身症への対応を中心とした臨床研究活動を展開。趣味は、山歩きと日本各地の銘酒巡り。『アスペルガー症候群・高機能自閉症の本−じょうずなつきあい方がわかる』(主婦の友社)等著書・論文多数。