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不登校の理解と支援 −本当は学校に行きたい子どもたち−
開催地域
オンライン
日程
2022/7/30(※要申込:7/28まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
宮本 信也 先生(白百合女子発達心理学科 教授・小児科医)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/学級経営/教師力・仕事術

不登校の理解と支援 −本当は学校に行きたい子どもたち−

▼ 開催日時
2022年7月30日(土) 13:30〜16:30

▼ お申込・詳細はこちらから
https://form.dr-seminar.jp/lps/asgzdk/kanagawald_summer2022_information

<担当講師>
宮本 信也 先生(白百合女子発達心理学科 教授・小児科医)

<講師からのメッセージ>
不登校は、わが国の学校精神保健における大きなテーマの一つです。不登校の相談では、保護者の方がよく口にされるのは、「何が原因なんでしょう?」「原因が分からない」という言葉です。何か問題と思われることがあると、私たちは原因を探ろうとします。原因が分かれば、そこに対応することで問題が解決すると考えるからです。不登校と因果関係があると判断される原因の代表はいじめですが、不登校を示している子どもたちの多くでは、明らかな原因が見つかることはありません。不登校を示している当の子どもたちでさえ、分からないというのがほとんどかと思います。

でも、子どもたちは学校に行けないことで苦しんでいることは確かです。不登校の子どもたちが、学校に行けないことで苦しむのは、学校に行かなければいけないというさまざまなプレッシャーが影響していることもあると思います。その他に、不登校の子どもたちの中には、元気に何も気にしないで学校に行きたいと思っている子どもたちも少なくないと感じています。学校に行きたいけど行けない、どうしてよいか分からないという思いの中で悩んでいるのかもしれません。

私たちは、学校に行かせたい、行って欲しいではなく、本当は行きたいのに行けないことで苦しんでいる子どもたちの気持ちにより添い、手助けをしてあげるという姿勢で子どもたちと向き合うことが大切ではないかと思っています。このセミナーでは、原因にとらわれず、今、何をするかという視点から不登校問題を考えていきたいと思います。

▼講師プロフィール
青森県弘前市出身。金沢大学医学部卒業。医学博士。自治医科大学小児科入局、同助手、講師、筑波大学心身障害学系助教授、教授、附属聴覚特別支援学校校長、附属特別支援教育研究センター長、副学長を経て、2018年4月より現職。専門は、発達行動小児科学。子ども虐待への対応、ASDへの対応、小児心身症への対応を中心とした臨床研究活動を展開。趣味は、山歩きと日本各地の銘酒巡り。『アスペルガー症候群・高機能自閉症の本−じょうずなつきあい方がわかる』(主婦の友社)等著書・論文多数。