研究会情報
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発達性ディスレクシアの理解と支援−基本理解・アセスメント・学び支援−
開催地域
オンライン
日程
2021/12/19
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
村井敏宏先生(学校法人青丹学園 発達・教育支援センター フラーテルL.C. 所長・言語聴覚士)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/授業全般/国語

12/19(日) 9:30-11:30 (9:10 受付開始)
発達性ディスレクシアの理解と支援 −基本理解・アセスメント・学び支援−
(特別支援教育士SENS/SENS-SV有資格者 資格更新ポイント対象)

※申込方法等の詳細についてはこちら
http://www.246.ne.jp/~kanald/online.html

第2回 発達性ディスレクシア −漢字の誤り分析・合理的配慮・英語の指導−
第2回は、発達性ディスレクシアの漢字でのつまずきについてお話しします。漢字のアセスメントでは、漢字の誤り分析の演習を体験してもらいます。アセスメントに基づいて、子どもの特性に応じた漢字指導と指導教材についてお話しします。つまずきの大きい英語の読み書きの指導教材や、読み書きに対する合理的配慮の方法や実際についても紹介します。

講師: 村井敏宏先生(学校法人青丹学園 発達・教育支援センター フラーテルL.C. 所長・言語聴覚士)

[講師からのメッセージ]
読みの障害である発達性ディスレクシアは、英語圏では10%以上の高い割合で発生する発達障害です。その発生はその国の言語・文字体系によって変わってきます。日本語では、音・文字対応がシンプルなかな文字と、表意文字である漢字の組合せで表記されるため、発生率は低いと考えられてきました。

しかし、文字数の多さや漢字の音・文字対応の複雑さから、読み書きのつまずきを持つ子どもも多いと考えられます。 日本の発達性ディスレクシアは、低学年では気づかれにくく、高学年や中学生になって読み書きのつまずきが大きくなった段階で表面化することも少なくありません。読み書きのつまずきは、できるだけ学齢早期に発見し、早い段階からその特性に応じた支援を入れていくことが大切です。また、必要に応じて合理的配慮を取り入れていくことも必要です。

本講座では、発達性ディスレクシアの基本理解、アセスメント法、そして、かな文字・漢字・英語の指導について、演習も交えながらお話しします。 読み書きの学習は、すべての子どもたちが日々行っていくものです。そのつまずきに対する支援を考えていくことは、どの子にもやさしいユニバーサルデザインの教育につながります。多くの方のご参加をお待ちしています 。

【村井敏宏先生のプロフィール】
奈良県生まれ。広島大学教育学部卒。特別支援教育士スーパーバイザー・言語聴覚士。大阪教育大学特別専攻科(竹田契一研究室)に内地留学後、1986年より奈良県内の小学校通級指導教室「ことばの教室」を担当、2018年春より現職。発達障害の子どもの相談・支援とともに、読み書き障害(ディスレクシア)の研究、教材開発にあたる。著書は、『読み書きが苦手な子どもへの〈つまずき〉支援ワーク』(明治図書)、『誤り分析で始める!学びにくい子への「国語・算数」つまずきサポート』(共著、明治図書)など。

[かなエルからオススメのひとこと]
長年の通級指導教室における実践で蓄積された綿密なデータをもとに作られた村井先生のワークブックや教材を使われている方も多くいらっしゃると思います。丁寧なデータ解析から導き出された独自の分析(アセスメント)方法と解釈は、特別支援に関わる人であれば、一度は必ず聞いておきたい内容です。いつも穏やかな村井先生が、子どもに向き合う時の優しい姿勢とあたたかな関わりに触れると、確かな技術と豊かな人間性の両輪が絶妙なタイミングで繋がりあいことの大切さを改めて痛感します。オンラインという制約のある環境ではありますが、是非村井先生の極意を一緒に学びましょう。