研究会情報
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ことばとコミュニケーションの発達 と 発達性ディスレクシアの理解  −読みの苦手さに対する指導・支援を適切に行うために−
開催地域
神奈川県
日程
2020/8/4(※要申込:8/3まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
石坂郁代先生(北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻 教授)

関口裕昭 氏(中野区療育センターゆめなりあ 言語聴覚士)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
指導方法・授業研究/特別支援教育/その他
8月4日(火) セミナーコード304 / 研修室121−123(12階) きほんのき講座


ことばとコミュニケーションの発達 と 発達性ディスレクシアの理解
                     −読みの苦手さに対する指導・支援を適切に行うために−


10:00-11:15
講義1
ことばとコミュニケーション ・ 文字言語の発達(定型発達について)
11:30-12:45
講義2
発達性ディスレクシアとその評価(アセスメント ・ 実態把握)
13:45-15:00
講義3
発達性ディスレクシアと共に生きる(当事者より)(協力:関口裕昭氏)
15:15-16:30
講義4
読み書きの苦手さに対する指導 ・ 支援


Invited Speakers
石坂郁代先生
   (北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科言語聴覚療法学専攻 教授)

関口裕昭 氏
   (中野区療育センターゆめなりあ 言語聴覚士)


石坂先生からのメッセージ

 子どもは生まれてから1年経つと話せるようになり、3歳くらいになるとうるさいくらいおしゃべりをし、学校に上がるころには文字の読み書きができるようになる…。すごい力ですね!この不思議ですごい力の中で大事なのは、音声言語の発達という土台がしっかり育ってこそ、読み書きなどの文字言語が発達していくということです。ですから、読み書きに苦手さのある発達性ディスレクシアについて考えるには、まずはことば(音声言語)の発達について知っていただきたいと思ってお話しいたします。

 さて、読み書きが苦手な発達性ディスレクシアのある子どもたちは、一人ひとりが異なっているので、その子どもに合わせた指導・支援が重要です。では、どうしたら「子どもに合わせた指導・支援」ができるのでしょうか。

 このセミナーでは答えの一つとして、特に「読み」について、指導・支援の前の評価(アセスメント・実態把握)の大切さについてお話しし、何種類かの検査をご紹介します。指導・支援については原則を述べ、その手立てについて考えます。また、低学年から大学生までの事例を簡単にご紹介し、その中で発達性ディスレクシアの指導・支援の大切な点は何かを皆さまと一緒に考えてみたいと思います。

 今年は例年の内容に加えて、発達性ディスレクシアの当事者である関口裕昭氏をお招きして、これまでのご経験に基づいた先生方に伝えたいメッセージをお話しいただきます。このセミナーは、「きほんのき」講座です。ですから、ことばの発達って何?読み障害って何?ご本人はどうやって乗り越えてこられたの?と思っている方にこそおいでいただきたく思っております。(石坂郁代)

 読めて当たり前の日本に生まれ、挫折と苦悩を味わいながらも、たくさんの人に支えられ、今は言語聴覚士として働いている一当事者の話です。この場でお話しできること、心より感謝しています。(関口裕昭)
※例年の内容に当事者からのお話を加えております。


【石坂郁代先生のプロフィール】東京都生まれ。言語聴覚士。上智大学大学院言語障害研究コース終了後、東北大学大学院博士後期課程に進学。東北厚生年金病院で言語聴覚士として成人の失語症のリハビリテーションに携わる。その後、福岡教育大学教育学部特別 支援教育講座勤務を経て、現職。著書は、『言語発達障害学第2版』(編者、医歯薬出版)、『ディスレクシア入門』(共同執筆、日本評論社)、『発達的視点からことばの障害を考える』(共訳、上智大学出版会)など。

【関口裕昭氏のプロフィール】埼玉県生まれ。言語聴覚士。中野区療育センターゆめなりあ勤務。高校生の時に発達性ディスレクシアと判定。現在は学校、保育園、療育センターなどで、実体験をもとに当事者の視点と支援者の視点を掛け合わせた講演活動に尽力している。

※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/