研究会情報
全国の研究会開催スケジュール満載!最新の教育技術をライブで体験して、授業力アップにお役立てください。
【この研究会は終了済です】
虐待やネグレクトを受けた子どもへの対応 −学校や幼稚園・保育所でのかかわりを中心に−
開催地域
神奈川県
日程
2020/2/16(※要申込:2020/2/15まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
玉井邦夫先生(大正大学心理社会学部臨床心理学科 教授)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/特別活動/道徳
2月16日(日)  セミナーコード909 / 研修室121−123(12階) スキルアップ講座



虐待やネグレクトを受けた子どもへの対応 −学校や幼稚園・保育所でのかかわりを中心に−



10:00-11:15 講義1 子ども虐待の基礎知識
11:30-12:45 講義2  発達障害と子ども虐待
13:45-15:00 講義3 機関連携の中での虐待対応
15:15-16:30 講義4 学校や幼稚園・保育所でできること




Invited Speaker  玉井邦夫先生(大正大学心理社会学部臨床心理学科 教授)



玉井先生からのメッセージ

 子ども虐待は、増加の一途をたどっていて、現場にもその対応は待ったなしの課題として突きつけられています。しかし、現実の問題として、今、何を見て、何を考えていけばいいのかということに困惑している先生方も多いと思われます。私は、これまでに5つの市区町村の虐待防止スーパーバイザーとして、学校を含めたケース会議や個別的な対応に当たってきました。そこでの経験から言えるのは、虐待の問題は、実は特別支援教育とも不可分の問題だということです。発達障害と虐待的養育との結びつきは、さまざまな意味で、そして、きわめて密接なのです。その意味で、学校や保育園は子ども虐待の問題と無縁でいることはあり得ません。しかし、それと同時に、学校や保育園が子ども虐待の問題に単体で取り組むということも、不可能なことなのです。
 
 虐待が子どもに及ぼす影響を「トラウマ」という言葉で語るとすれば、学校が直面する子どものトラウマとは、虐待のみならずいじめの対処や自然災害で被災した子どもたちへの対応とも本質的な関連を持っています。発達障害、子ども虐待、いじめ、被災でのトラウマなど、そのすべてに共通する枠組みが「こころの安定」ということになるのではないでしょうか。
 
 このセミナーでは、こうした広範囲の一見して別々に見える課題をひとつの視点で統合していく考え方をご紹介します。当日は、被虐待児童生徒の事例をとりあげながら、児童生徒指導・進路指導・特別支援教育などとの深いつながりを理解していくことで、参加される皆さんのそれぞれの立場によって、実践に活用していただける知見をお届けしていきたいと思っています。

【玉井邦夫先生のプロフィール】1959年生まれ。東北大学大学院教育学研究科修了後、情緒障害児短期治療施設にセラピストとして勤務。その後、山梨大学教育人間科学部准教授のあと現職。著書に『発達障害の子どもたちと保育現場の集団づくり 事例とロールプレイを通して』(かもがわ出版、2009年)、『ダウン症の子どもたちを正しく見守りサポートしよう』(日東書院本社、2012年)、『本当はあまり知られていないダウン症のはなし』(神奈川LD協会、2015年)、『保育所における保護者支援』(明石書店、2018年)など。


※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/