研究会情報
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発達が気になる子どもたちへのアプローチ −発達と行動を踏まえた支援−
開催地域
神奈川県
日程
2020/2/9(※要申込:2020/2/8まで)
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
霜田浩信先生(群馬大学教育学部障害児教育講座 教授)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/生活・生徒・進路指導/その他
2月9日(日)  セミナーコード907 / 研修室121−123(12階) きほんのき講座



発達が気になる子どもたちへのアプローチ −発達と行動を踏まえた支援−



10:00-11:15 講義とワーク1 指示・ルール理解の発達と支援
11:30-12:45 講義とワーク2  行動調整の発達と支援−落ち着きのなさと衝動性、感情のコントロールを中心に−
13:45-15:00 講義とワーク3 他者感情理解・対人関係の発達と支援
15:15-16:30 講義とワーク4  気になる子どもの観察ポイント・課題分析と目標設定




Invited Speaker  霜田浩信先生(群馬大学教育学部障害児教育講座 教授)



霜田先生からのメッセージ

 子どもが抱えるつまずきへの支援は、周囲の大人がそのつまずきに気づくところからはじまります。そこで大切なのが単につまずきに気づくだけではなく、「どこまではできるのか」「何ができて何ができないのか」というように発達と行動を捉えていくことです。その捉えがないと「給食の際、箸が使えないから、箸が使えるようになろう」「体育の着替えが遅いから、早く着替えよう」とつまずきをそのまま目標に置き換えて子どもに負担を強いることになりかねません。

 「お箸は使えず、今はスプーンを4本指で把握している」というように「どこまではできるのか」と現在の発達を捉えることができれば、「3本指でスプーンを支持して食事する」というように適切な目標設定につながります。「着替えに持続して取り組むけど、ボタンを留めることに時間がかかって着替えが遅くなる」というように獲得すべき行動の行程で「何ができて何ができないのか」が把握できれば、「ボタン留めの練習をする」「大きめのボタンに付け替える」「ボタンのない服にする」などの適切な支援につながります。

 このセミナーでは発達が気になる子どもたちの日常生活における「指示・ルール理解」「行動調整(落ち着きのなさと衝動性、感情のコントロールを中心に)」「他者感情理解・対人関係」の発達を解説したうえで日常生活における子どもも発達を捉える視点と支援方法についてお話します。また、獲得すべき行動におけるつまずきを捉え適切な目標設定と支援方法を考える方法として課題分析についてお話します。

子どもたちの「できた!」、「わかった!」を目指して、私たち自身の子どもを見る目と支援を一緒に磨きましょう。

【霜田浩信先生のプロフィール】長野県生まれ。東京学芸大学大学院教育学研究科修了。都内知的障害児通所施設指導員、東京学芸大学附属特別支援学校教諭、文教大学教育学部学校教育課程特別支援教育専修講師、准教授を経て、2009年より群馬大学教育学部准教授、2016年より現職。専門は、発達障害児者の自己管理行動の形成・要求言語行動の形成。自閉スペクトラム症のある子どもたち及び成人の心理・行動特性に基づいた指導など。著書は、『ちゃんと人とつきあいたい』(共著、エンパワメント研究所)他。

※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/