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子どもの性問題行動の理解と支援 −安全・安心な環境づくりと対等な関係性−
開催地域
神奈川県
日程
2019/8/1
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
野坂祐子先生(大阪大学大学院人間科学研究科 准教授)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/指導方法・授業研究/学校経営
8月1日(木) セミナーコード201 / 研修室121−123(12階) きほんのき講座



子どもの性問題行動の理解と支援 −安全・安心な環境づくりと対等な関係性−



10:00-11:15 講義1 子どもの性の発達
11:30-12:45 講義2 年齢相応の性行動と問題となる性行動
13:45-15:00 講義とワーク3 性問題行動のアセスメント
15:15-16:30 講義とワーク4 安全・安心な環境づくり




Invited Speaker 野坂祐子先生(大阪大学大学院人間科学研究科 准教授)



野坂先生からのメッセージ

 「子ども同士で性的なタッチがあった」「他の子どもに性器をみせたり、触らせたりする」「性にこだわったり、安全ではない性交渉をする」−児童・思春期の子どもに、こうした気になる性行動がみられることはありませんか?どこまでOKなのか、どんなふうに指導したらよいのか? それが不適切な性行動であったり、性暴力であった場合、被害と加害のそれぞれの子どもや保護者への対応が求められます。

 子どもの性の発達は、乳幼児期から始まります。自分のからだの感覚や仕組みに関心を示し、さまざまな探索行動をとりながら、自分のからだやこころの欲求をコントロールできるようになっていきます。また、お互いを傷つけない他者との関係性を学んでいきます。そのため、子どもに年齢不相応な性行動がみられたり、自分や他者を傷つけるような行為をしたりするときは、これまでの育ちや環境になにか課題があるのかもしれません。

 性問題行動は、「性衝動」だけで起こるものではなく、子どもが満たされていないさまざまなニーズの表れと捉える必要があります。トラウマインフォームド・ケアのアプローチに基づき、子どもや家族の回復と成長を支えていくことが役立ちます。

 このセミナーでは、子どもの性の発達をふまえながら、年齢相応の性行動と問題となる性行動の見極めのポイントを理解し、学校で早期に適切な介入ができるようになることをめざします。また、どんなふうに子どもや家庭をケアするのか、学校でできる取り組みを紹介します。安全で安心な環境をつくること、対等でお互いを尊重する関係性を築くことは、性問題行動への対応に限らず、どの子どもにも広く役立つものになることを願っています。皆さんとお会いできることを楽しみにしております。

【野坂祐子先生のプロフィール】お茶の水女子大学大学院博士課程修了。臨床心理士・公認心理師・博士(人間学)。大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンターを経て、2013年より現職。性暴力に関する研究と臨床が専門。子どもの安全と健康の観点から、教育現場や児童福祉分野で「被害−加害」への支援を行う。主な著書は、『マイステップ:性被害を受けた子どもと支援者のための心理教育』(誠信書房)、『あなたに伝えたいこと:性的虐待・性被害からの回復のために』(誠信書房)他。子どもの性の健康研究会HPにて、心理教育教材を公開中。http://csh-lab.com/

※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/