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発達障害の基本的理解と対応 −診察室から見える「発達障害」とのお付き合い− 
開催地域
神奈川県
日程
2019/7/21
主催
神奈川LD協会(公益社団法人神奈川学習障害教育研究協会)
講師
原田剛志先生(パークサイドこころの発達クリニック 院長・児童精神科医)
参加対象
幼児・保育/小学校/中学校
ジャンル
特別支援教育/指導方法・授業研究/人権教育
7月21日(日) セミナーコード102 / 研修室121−123(12階) きほんのき講座


発達障害の基本的理解と対応 −診察室から見える「発達障害」とのお付き合い− 


10:00-11:15 講義1 自閉スペクトラム症(ASD)の基本的理解
11:30-12:45 講義2 注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)、知的な遅れの基本的理解
13:45-15:00 講義3 女の子の発達障害
15:15-16:30 講義4 発達の凸凹と環境の折り合い−実際の対応について−


Invited Speaker 原田剛志先生(パークサイドこころの発達クリニック 院長・児童精神科医)


原田先生からのメッセージ

 今回は、ASDをはじめとする発達障害についての基本的理解と対応についてお話します。まずはじめに、ASDの特性について理解しておきたい事柄、その特性からどのようなことにつまずくのか、臨床場面で見られる具体的なお話をしていきます。ASDは、その障害の程度によっては周囲から気づかれにくいものです。多くは、お友だち関係がうまくいかないなど対人関係での問題がみられ、いじめ・不登校といった子ども時代の問題だけでなく、大人になっても上司や異性などとトラブルになることや集団にとけ込めないことがあります。ADHDやLD、知的な遅れのある子どもたちについても、同様のお話をしていきます。

 午後の前半は、女の子の発達障害について考えていきましょう。女の子は、男の子よりも対人関係の中で気持ちを共有し、そのことで 発散したり、関係性を強めたりするところがあります。対人関係での難しさがあるASDのある女の子は、そのような女の子集団の中でうまくいかなさを感じることが多くなります。発達のどのような段階でどのような特徴が見られてくるのかについてお話します。

 セミナーの最後の時間では、今、学校でできる実際の支援についてお話します。教育の場における支援には診断名はいりません。まずはその子どもの「生活・家庭」の状態を理解することが大切です。

 その上で、「特性」を把握しながら必要な対応を行うことで、はじめて「学習等」の支援を行うことができると考えています。このような日常での対応について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。また、時間に余裕があれば、発達特性を考慮した不登校への対応や、いじめの基本的な対策についてもお話します。

【原田剛志先生プロフィール】福岡大学医学部卒業。専門は児童精神医学。福岡大学病院精神神経科に入局、同大学病院、鹿児島県伊敷病院などの勤務を経て、2011年に児童精神と発達障害を専門としたパークサイドこどものこころクリニックを福岡県博多市内に開設。現在、同クリニック理事長兼院長。2016年に現在の名称に変更。クリニックのスタッフと共に子どもから成人期までの診察に携わるほか、県内外での講演活動も行う。訳書に『対象関係論の基礎 -クライニアン・クラシックス』(共訳、新曜社、2003年)など。

※申込方法等の詳細については、当協会HPをご覧下さい。
http://www.246.ne.jp/~kanald/