この巻は第４篇を収録。16歳から20歳までの身体的変化が激しく情欲の発動もある時期の教育として，社会的徳の教育，宗教教育等を論ずる。

エミールの第５篇，結婚の準備から市民教育までを扱った最後の巻。妻になるソフィーの教育を克明に記述し，ルソーの女子教育論としても有名。

「子どもの家」での実験に用いられた基本的原理と方法，科学的教育学の考察が述べられており，モンテッソーリの幼児教育への情熱が溢れている。

著者の集団主義に立つ学校教育の理論を数多くの論文からよりぬいたもの。その理論や実践は日本のすぐれた教師たちによっても学ばれている。

近代教育のもっとも代表的な古典であるとともに，今日なお多くの示唆を与えている書。本書はラテン語からの翻訳としては最初の本である。

１９世紀前半，幼児教育の実践とその理論化に献身した著者の代表的著作。幼児は神性を生まれながらにもつというドイツ・ロマンチズムに立つ。

あらゆる人にあらゆる事柄を教授する普遍的な技法を提示する目的で書かれた本書は，具体的な教授の方法から，教材の現代化，系統化に及ぶ。

当時の政権と闘うなかで自らの教育実践をふかめ教育理論を建設した先達者ペスタロッチの，もっとも基本的な論文を新しい解釈に立って邦訳した。

教育目的を持たぬ方法論の愚をつき道徳的品性と多面的興味を養うのを目的とする。教授段階論等で影響を与えてきた著者の教育思想の精髄。

フランス革命期の教育思想を代表する著者が，教育の平等を主張した有名な論文集である。コンドルセの公教育計画は近代教育の基礎となった。

神のような旺盛な活動衝動や創造衝動をはぐくみ文化を創造させるのが彼の幼児教育論を貫ぬく思想。言語・算術・芸術の教育を具体的に説いた。

幼稚園創始者として有名な著者の具体的な幼児教育論集。幼児観と幼児教育論，幼稚園設立運動，幼児教育者の養成論の３部に２３編の論文を収録。

レーニン夫人であり，教育人民委員であった著者の婦人問題から幼児教育，総合技術教育にわたる教育論文集。今日の教育課題に示唆するところ大。

現代教育心理学の代表的学者である二人の教育論文集。ワロンは世界教員組合連盟委員長としてピアジェは発達真理の実証的研究者で知られた人。

経験論哲学にたつ著者が教育の目的は生徒の自然的素質を促進し発展させることにあるとして，ひろく教育の全般にわたって論究した唯一の書。

民衆が自ら力をつけることによって解放されることを願い実践したペスタロッチが，さまざまな苦心をはらって完成した数や文字の教授方法と理論。

学習即ち生活であり，自律，真摯，教師の成長によって子どもも伸び，子どもの学習によってまた教師も学ぶことを強調した大正自由教育期の名著。

明治以来たびたび邦訳され多くの影響を与えてきた教育論。伝統的カリキュラムを批判し，経験的生活主義の教育を主張している。

フランスの社会学や教育学に大きな影響を与えてきた著者の最も有名な教育論。この巻は，道徳性の諸要素を究明することに多くのページをあてた。