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基幹学力シリーズ7学級全員で考える算数授業づくり
- 刊行:
- 2007年8月1日
- ジャンル:
- 算数・数学
- 対象:
- 小学校
- 学級全員が生き生きと算数授業に臨むことができるようにするためには、どうしたらよいのでしょうか。そのための手だてをわかりやすく解説しています。授業実践をもとに、教師であればもっていなければならない指導技術、子どもを大切にする考え方などについて述べられています。教師であれば、是非、読んでおきたい一冊です。2008/9/27シロクマ
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数学的な思考力・表現力を伸ばす算数授業教材の本質を問い、学び合いを通して
- 刊行:
- 2008年8月26日
- ジャンル:
- 算数・数学
- 対象:
- 小学校
- 教材の本質を知っているからこそ、主張のある授業づくりができるんだと、改めて思いました。学び合う算数授業づくりにかかわって、数学的な考え方の大切なポイントとともに、具体的な手だても解説されています。また、分数や割合、わり算など、これまでに算数界で議論されてきたことについてもふれられています。算数を専門に研究されている方はもちろん、ほかの教科・領域などについて研究されている方にもおすすめの一冊です。2008/9/27ルート
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話して伝わる、聞いて分かる 話す力・聞く力の基礎・基本を育てる―小学校―上巻
- 刊行:
- 2008年8月28日
- ジャンル:
- 国語
- 対象:
- 小学校
- 新学習指導要領に対応した実践書です。目次が話すこと・聞くことの能力で作成されており,具体的にどのような能力が必要か明確にわかりました。
また,「メモの種類を覚えよう」「情報を要約しよう」「他の人の考えを要約しよう」など,どのように授業を組み立てていいのかわからなかったのですが,イメージがわきました。すぐ実践しようと思います。
ワークシートには,どのような知識をまとめて子どもに与えたらよいのか明解に記載されており大変参考になりました。
話すこと・聞くことで迷っている先生方には,必見です。
是非,ご一読を!!!2008/9/23もえか
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近藤益雄著作集6その花はまずしくとも
- 刊行:
- 1977年
- ジャンル:
- 特別支援教育
- 対象:
- 幼・小・中・他
- 「その花はまずしくとも」昭和34年
「子どもと寝起きをともにして」昭和36年
「のぎく学園消息」昭和37年、38年
「精薄群像」昭和35年
これらがおさめられている。
のぎく寮に集う、子どもたちの姿を語るエッセイ集のようなもの。
昭和30年代の知的障害がある子どもへの教育を見ることができる貴重な本。
「それから、知能だって、特殊教育をしなければ、完全に発揮しているとは、保証できないのですよ。八〇のものが、六〇や七〇ぐらいしか、能力をだしていないから、そののこりの二〇か一〇を、私どもは、ひっぱりだそうというわけですよ。ただ八〇のものに一〇〇の力をださせようとしたり、一三〇の力をださせようとしても、それは無理というよりも、不可能なことなのです。それに、よい性格をつくることや、生活の能力の根本である、はたらくことをおしえることなどは、知能の教育以上にたいせつですよ」(p24)
「それは、愛情からの解放ですよ。愛情だって、あまりすぎると、子どもの心の重荷になるものです。それが、いまは、なくなって、子ども自身が、のびのびとなった。つまり自由をとりもどしたわけですよ。とにかく、あんまりかわいがりすぎると、子どもは、うるさがるのですが、知能がおくれているから、それに反抗もできず、ならされて、ほんとうに、ぐうたらになってしまいます。そこが、この子たちの教育のむつかしいところですよ」(p72)
ちえのおくれた子どもの教育は、生活教育だと、私はおもっています。生活することで、生活することを、まなんでいく教育です。そして、それは、日常生活をとおしてする生活教育、学習指導をとおしてする生活教育、職業指導をとおしてする生活教育の三つの領域にわけられます。(p73)
どの子とも、ほんとうに、なかよしになること。どの子も、ほんとうに、すきになること。それこそが、この子どもたちの教育のいちばん下の土台ですし、それを、つくらないことには、何もできないと、私はおもっています。
あたまの良し悪しだけが、そのものさしになるということを、まずあらためることだ。気だてのよさ。しごとをする力などは、人間のねうちの半ば以上をしめているということを、この世の中は、ともするとわすれている。(p78)
何といっても、この子らの教育には、あせりがいちばん禁物です。三日や五日なら、いそいでもいいでしょう。
また、おもしろいとおもうこともあるでしょう。しかし、それが、五年、十年とつづけてみますと、うんざりすることだってあるのです。そんなとき、どうしてものんきにやることが、いちばんいいなあとおもいます。
ところが、のんきといっても、そうのんきになれないのが、私たちです。やっぱり、のんきになることにも努力がいりますし、また、この子らのことを、ほんとうに、よく理解することもたいせつになるのです。
ともかくも私たちは、やわらかな感じやすい心で、この子らをみることです。ゆっくりおちついてながめ、しずかにやさしい気もちで、この子らを、ながめることです。(p85)
のんき。それは心のゆとりです。ゆとりのある心で、子どもをみると、おもいがけないすばらしいものを、この子らのなかからみいだすこともできるのです。(p88)
印象に残る言葉は宝物。宝石のようにちりばめられている。
絶版なのは惜しい。2008/9/13R−CAT
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近藤益雄著作集4なずなの花の子ら 他
- 刊行:
- 1977年
- ジャンル:
- 特別支援教育
- 対象:
- 幼・小・中・他
- 知的障害教育の偉人の一人、近藤益雄。
その著作集の4巻。
「なずなの花の子ら−精神薄弱児教育のために−」昭和31年
「道は遠けれど−ともに特殊教育に携わる父と子の記録−」昭和33年
の二つの著作を一冊にまとめたもの。
知的障害児教育の近藤益雄、近藤原理両氏の考えを知ることができる、貴重な資料。
もちろん古さはある。
しかし、今も通じるものもある。
「私たちはやはりできることを、地道に、気ながに、こつこつとやっていくことこそ心がけなくてはならない。」(p112)
「人間のねうちを、人間のすべてできめていくことこそ、一ばん大切なこの教育の骨組となることを、私どもはいつもつよいことばで、いいつづけなくてはならない。
そうすることで、この世の中の人々は、「人間のねうちには、けっして良し悪しのちがい、たかいひくいのちがいはないのだ」と気づくだろう。」(p130)
「小学校のときだけを、特殊学級におったことが、どうして、むだなのだろうか。そのみじかい間ではあれ、すこしでもいい教育をうけるということが、なぜむだなのだろうか。
子どもが、そのあいだ幸福であったことは、やはりそのさきざきの幸福の基いとなるのだとはいえないのだろうか。」(p135)
「ともかくも「ゆっくりあるこう長い道、なまけずあるこう遠い道」ということになりそうだ。」(p139)
「「その道は遠けれど、日本の未来を信じ、この子たちの幸福を求めて、ぼくはあるきつづけたいと思います」」(p143)
「自分にはどうしても適合しない普通学級で、たえず失敗を重ね、それによってできた精神の歪み。これを少しずつ解きほぐし、成功と自信を持たせるしごとを、まずしなければ、この子たちは救われないのです。だから、いつも、子どもの中へ。そして、子どもと共に働き、共によろこび、共におこり、共にがっかりすることを、くりかえしていかなければと考えるわけです。」(p183)
「まず、ぼくが働くことです。まっ先に、ぞうきんどりをやり、まっ先に金槌をふるい、まっ先に畑を耕すことにしています。」(p186)
「まじめに働かない子どもを叱るより、ほんきで働く子どもをほめることに、気をつけました。」(p186)
333ページあるこの本の一部分だけでも、これだけの言葉を掘り起こすことができる。
知的障害児教育の過去を知ること、つまり先人の足跡を知ることも学びである。
知的障害児教育に関わっている方におすすめする。2008/9/8R−CAT
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新学力! 習得・活用・探究を支える算数の授業づくり感動詞、探る活動、書く活動を「鍵」にして
- 刊行:
- 2008年7月14日
- ジャンル:
- 算数・数学
- 対象:
- 小学校
- 子ども理解がとにかくすごいです。日常から、子どもの意識を見とり、授業実践に生かしているからこそ、まとめることができた1冊だと思います。子どもの声を生かして、授業を組み立てるコツがいっぱいあります。2008/8/31ミスター ぽぽ
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<新指導要領>ニュー教材シリーズ3「キャリア教育」Q&Aワーク 中学校編
- 刊行:
- 2008年8月6日
- ジャンル:
- 生活・生徒・進路指導
- 対象:
- 中・他
- Qがとても具体的で、子どもが取り組みやすいワークだと思います。
題材系統図が示され、学年・実施時期の順番で配列されているので使いやすく、キャリア教育の実施計画をたてる際の参考になります。
1年生から、意識づけとして活用していきたいと思います。2008/8/27シュロの花
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親と教師で取り組む障害児教育2就労自立を果たす指導法A生活技能編
- 刊行:
- 1995年
- ジャンル:
- 特別支援教育
- 対象:
- 小・中・高
- 絶版本。
しかし、強い復刊を願う。
多くの人に読んでもらいたい。
この本は、就労自立を果たす指導法シリーズの2巻。
「生活技能編」である。
生活技能とは例えば、「あいさつ」「指示の理解」「人へのかかわり」「文字」「数量」「買い物」「美化」「家事」「余暇」などを指す。
これらの指導の心構えを厳しく教えてくれるのが本書である。
心構えは全部で12。
特に強調しているのは、指導において「ごっこ的」な体験ではなく「実社会」での体験を重視することである。
ぜひ一読を。2008/8/22R−CAT
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親と教師で取り組む障害児教育1就労自立を果たす指導法@日常生活動作編
- 刊行:
- 1994年
- ジャンル:
- 特別支援教育
- 対象:
- 幼・小・中・高
- 絶版書。
しかし、絶版にしておくのは惜しい。
特別支援学校に勤めている者は、必読の書である。
必読のシリーズともいえる。
第1巻は日常生活動作編。
こういう指導がある。
こういう技術がある。
そういう本ではない。
この本が示すのは、教師としての基本的な態度である。
「どんな重度な子どもでも、どんな障害の子どもでも、人間として生まれてきた以上は人並みの生活が送れる、実社会で働きくことができるようにする」という目標を決して放棄してはならない(p7)という厳しい言葉から始まり、自立に向けて、「基本的生活習慣の自立を最優先すること」を強く言っている。
食事、排せつ、着替え、清潔
この4つが職場でよく指摘される内容だ。
これらの指導について、しっかりとした心構えを与えてくれる本書は、必ず目を通すべきなのだ。2008/8/18R−CAT
内容はとても参考になるものであった。
是非とも追試をし、その術を身につけていきたいと思う。
いつもながら、とても読みやすく
後輩その他にも知らせたい1冊である。
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