6日の読売新聞の記事によると、京都市教委が市内の小中学生約2,000人にアンケート調査した結果、ネット上で人権侵害のような書き込みをしたり、されたりした経験のある児童・生徒が1割に達することがわかった。
インターネットや携帯電話を使った、いわゆるネットいじめが全国的に問題になっている。
ネットスター株式会社が全国の中学生を対象に行った調査では、約4割の生徒がネットでのいじめを実際に見聞きしたことがあるという。中3女子では6割に上った。
インターネットを使ったいじめは、もはや特殊な事例ではなく子どもたちの日常の中に浸透している。その一方で、大人は子どもと同じ視点で、ネットいじめを身近な問題としてとらえることができているだろうか。
インターネット上に裸の写真を流されたり、メールで金銭を要求されていた神戸市内の高校の男子生徒が自殺した9月の事件では、クラスメートの3分の1がいじめを認識していたにもかかわらず、学校側はその予兆にも全く気づくことができなかったという。
ネットいじめが深刻な問題と考えられる理由の一つが仮想空間であるネット上で行われるため発見が難しいという点だ。
しかしネットいじめに限らず、陰湿ないじめは隠れて行われるもので元来発見が難しい。そして、隠れたいじめを発見し解決に導いた教師は大勢いる。
発見が難しいという点が問題を解決できないことの言い訳にならないことは、多くの教育関係者が認識していることだ。
大阪市教委は年内にも、ネットいじめの実態を把握するための調査を、すべての市立中学、高校を対象に行う方針を固めた。調査は定期的に行われるという。
北海道教委は10月29日、道警、道とともに「子どもたちを地域で育てる道民フォーラム」を開催した。ネットいじめやインターネット、携帯電話を使った犯罪から子供を守るために親や学校は何をすべきかを話し合った。
岩手県教委は県立総合教育センターが開発した教材ソフトを使用し、ネット社会の怖さと情報機器の正しい使い方を体験的に理解させる取り組みを始める。
いじめのやり方や舞台が変わったのであれば、いじめを発見するためのポイントや、解決するため、未然に防ぐための方策には新しい視点も必要だろう。そして今、全国でこの問題を解決するための取り組みが、少しずつ広がっているようだ。
- クラスの3割いじめ認識 神戸・高3生自殺(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000643930.shtml - 「ちょっと待って、ケータイ」リーフレット(文部科学省)
http://www.mext.go.jp/a_menu/sports/ikusei/taisaku/07011204.htm - 「ネットいじめ」対応に学校乗り出す 続く模索(朝日新聞)
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200710270073.html - ネットいじめ、犯罪から守れ 道教委などフォーラム(北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/57772.html - 情報モラル教育に本腰 県教委(岩手日報)
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20071101_2
打開していくかということを身につけることこそ
まさに「生きる力」だと思います。学校でも、このことに
今以上に真剣に取り組み、子どもたちにその力をつけていってほしい。
社会に出てからもずっと必要なことですから。
子どもたちの人間関係トラブルに必ずと言ってよいほどメールや掲示板、HPへの書き込みなどが必ず絡んでいました。
6月1日、名古屋でネットいじめに関する講演会を開きます。
ネットいじめに関して、実際はどんなことが起きているのか、わかっていない教師も多いように思います。
私も昨年度まで、養護教諭の立場から、中学生のコミュニケーショントラブルの実態把握や子どもたちに考えさせる場を作ってきました。
大人のほうが、良く分かってないみたいです。
私は、民間人となって、こうした問題に取り組んでいこうとNPOを立ち上げました。よかったら、このブログでもご紹介いただければと思います。
http://nagoya-nlp-edu.jp/kyouiku/watanabekouen.html
してしまえばいいと思います。
これだけ害が多いわけですし、子どもの成長過程において
禁止されたら困るというものでもありませんし。
困るのは携帯各社とサイト運営者だけですよね。
「根本的な解決にならない」「規制すればいいというのは安直だ」
なんて言う人は、理想論者にしか思えません。
私たち教育する立場の人間が、そういった「くさいものにフタ」的な考え方をしてしまうのは、いかがなものでしょうか。たとえ理想論的に思えても、人を大切にすること、傷つけられることのつらさなどを教えていかなくては根本的な解決は導けません。
たとえネットを禁止にしても、子どもたち(時には大人自身の)モラルが変わらなくては、いじめはなくならないと思います。
理想論者とおっしゃいますが、教育者が理想を失っては何のための教育か、と思います。ただの妥協や迎合になってしまいませんでしょうか。
失礼します。
Googleにて拝見
「イジメ撲滅」のご案内
ご笑覧ください。
http://www4.ocn.ne.jp/~kokoro/