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書誌名:
道徳教育
連載名:
俳句に見る日本人の心
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俳句に見る日本人の心 (第1回)
山路来て 何やらゆかし すみれ草
書誌
道徳教育 2005年4月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
山路来て 何やらゆかし すみれ草 芭 蕉 この句は、芭蕉の最初の紀行文である『野ざらし紀行』の中にあり、京都から大津に出る山路をこえる時によまれたものである…
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俳句に見る日本人の心 (第2回)
なの花や 月は東に 日は西に
書誌
道徳教育 2005年5月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
なの花や 月は東に 日は西に 与謝蕪村 安永三年三月二十三日(一七七四)、蕪村五十九歳の句である。折から上洛中の樗良、凡薫,蕪村による三吟歌仙を巻いた時の発句である。蕪村の句には菜の花の句が著しく多…
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俳句に見る日本人の心 (第3回)
目出度さも ちゅう位也 おらが春
書誌
道徳教育 2005年6月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
特集 こだわりの「道徳通信」 〜つなぎ・広げ・深める〜 俳句に見る日本人の心 3 新しい国語実践の研究会代表 須 田 実…
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俳句に見る日本人の心 (第4回)
面白うて やがて哀しき 鵜舟哉
書誌
道徳教育 2005年7月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
面白うて やがて哀しき 鵜舟哉 芭蕉 長良川の鵜飼いは、月の出の前の闇に舟を出して篝火を焚き、鵜を使って鮎を獲る。その光景を詠んだ芭蕉の句は、貞享五年(一六八八)四五歳、岐阜逗留中に詠まれている…
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俳句に見る日本人の心 (第5回)
うつくしや 障子の穴の 天の川
書誌
道徳教育 2005年8月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
うつくしや 障子の穴の 天の川 一茶 この句は文化十年(一八一三)、一茶五一歳の時のものである。句意は「破れ障子の穴から拡がる天空のかなたに輝きわたる天の川を眺め、その美しさにひたっている」である…
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俳句に見る日本人の心 (第6回)
岩鼻や ここにもひとり 月の客
書誌
道徳教育 2005年9月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
岩鼻や ここにもひとり 月の客 去来 作者の向井去来は、芭蕉の十哲として、其角、凡兆らとともに蕉風樹立に尽力し『去来抄』を残している。この去来抄は、芭蕉の俳諧に関することばを主とし、同門の人々との問…
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俳句に見る日本人の心 (第7回)
塚も動け 我が泣く声は 秋の風
書誌
道徳教育 2005年10月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
塚も動け 我が泣く声は 秋の風 芭 蕉 この句は『奥の細道』に記されており、元禄二年(一六八九)芭蕉四十六歳のものである…
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俳句に見る日本人の心 (第8回)
斧入れて 香におどろくや 冬木立
書誌
道徳教育 2005年11月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
斧入れて香におどろくや冬木立 蕪村 新鮮な感覚の働きによる蕪村の句であるが、「香におどろくや」によって、表現主体者としての蕪村の直観的表現に心を打たれる…
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俳句に見る日本人の心 (第9回)
年暮れぬ 笠着て草鞋 はきながら
書誌
道徳教育 2005年12月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
貞享元年(一六八四)、芭蕉四十一歳の時、『野ざらし紀行』の旅の途中で故里の伊賀上野に十二月二十五日立ち寄った際の句作である…
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俳句に見る日本人の心 (第10回)
是がまあ 終の栖か 雪五尺
書誌
道徳教育 2006年1月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
是れがまあ 終(つい)の栖(すみか)か 雪五尺 一 茶 この句は、文化九年(一八一二)、信濃の柏原に帰郷した十二月二十四日に作られたものであり、『七番日記』には、「柏原を死(しに)所と定め」との前書…
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俳句に見る日本人の心 (第11回)
ながながと 川一筋や 雪の原
書誌
道徳教育 2006年2月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
ながく(なが)と 川一筋や 雪の原 野沢(のざわ) 凡兆(ぼんちょう) この句は芭蕉十哲の弟子のひとりである凡兆の作品である。句意は「見渡す限りにひろがる一面の雪野原に、川だけがながなかと続いている…
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俳句に見る日本人の心 (第12回)
むめ一輪 一りんほどの あたたかさ
書誌
道徳教育 2006年3月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
む(う)め一輪一りんほどのあたたかさ 嵐(らん)雪(せつ) この句の作者である服部嵐雪(一六五四〜一七〇七)は、蕉門の高弟であり、其角(きかく)と並称される俳人として、芭蕉の『猿蓑』や『炭俵』の中に…
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俳句に見る日本人の心 (第13回)
奈良七重 七堂伽藍 八重ざくら
書誌
道徳教育 2006年4月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
奈(な)良(ら)七(なな)重(え)七(しち)堂(どう)伽(が)藍(らん)八(や)重(え)ざくら 芭蕉…
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俳句に見る日本人の心 (第14回)
春の海 終日のたり のたり哉
書誌
道徳教育 2006年5月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
春の海 終(ひね)日(もす)のたり のたり哉(かな) 与謝 蕪村 蕪村の四十八歳、宝暦十三年に刊行された『俳諧古選』(一九六三年)に収められた句で「春の海は、一日中のたりのたりと動き続けている」の意…
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俳句に見る日本人の心 (第15回)
行く春を 近江の人と 惜しみける
書誌
道徳教育 2006年6月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
行く春を 近江(おうみ)の人と 惜(お)しみける 芭 蕉 この句は、元禄四年(一六九一)に刊行された『猿(さる)蓑(みの)』にあり、芭蕉四八歳のものである。句の前書きには「望湖水惜春」とあり、湖水を…
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俳句に見る日本人の心 (第16回)
五月雨を あつめて早し 最上川
書誌
道徳教育 2006年7月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
五月雨(さみだれ)を あつめて早し 最上川 芭 蕉 この句は『奥の細道』にある陰暦五月(現在の六月)に詠じた句である。芭蕉四十六歳(元禄二年・一六八九)の三月二十日、門人の曾良を伴って江戸の深川を出…
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俳句に見る日本人の心 (第17回)
夏草や 兵どもが 夢の跡
書誌
道徳教育 2006年8月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
夏草や 兵(つはもの)どもが 夢の跡 芭 蕉 芭蕉は『奥の細道』の旅で平泉に至り、往昔の兵たちの栄枯盛衰の夢の跡となった高舘から詠んだ名句で、芭蕉は四六歳であった…
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俳句に見る日本人の心 (第18回)
大の字に 寝て涼しさよ 淋しさよ
書誌
道徳教育 2006年9月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
大の字に 寝て涼しさよ 淋(さび)しさよ 一茶 一茶の句は、誰にでも分かりやすく通じる裸の人間ぽさが伝わってくる俳句が多い。この句も日常生活における普遍性と通俗性が伝わってくる内容で親しみやすく、読…
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俳句に見る日本人の心 (第19回)
浮世の月 見過しにけり 末二年
書誌
道徳教育 2006年10月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
浮(うき)世(よ)の月 見過しにけり 末(すえ)二年 井原西鶴(いはらさいかく) 西鶴(一六四二〜一六九三)の辞世の句である。「わたしはもう五十二年生きたので、二年もよけいに月を見たことになるなあ―…
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俳句に見る日本人の心 (第20回)
麦蒔や 百まで生きる 貌ばかり
書誌
道徳教育 2006年11月号
著者
須田 実
ジャンル
道徳
本文抜粋
麦(むぎ)蒔(まき)や 百まで生きる 貎(かお)ばかり 蕪村 この旬の季語は「麦蒔」であり、麦の種蒔は十一月ごろに行われている。句意は「農家の人たちが麦蒔をしているが、どの人も百歳まで生きそうなたく…
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