すべての子が覚える!“かけ算九九”学習マニュアルBOOK

すべての子が覚える!“かけ算九九”学習マニュアルBOOK

数字九九から数量かけ算九九へ→すべての子が覚えた!

清掃の時間に九九を流しても暗唱できるのは6割の子とか。全員習得させるには「固まりを意識させる」プリント教材がカギ。2の段はウサギの耳4の段は犬の足8の段はタコの足―というような親しみやすく、1あたりの量につながる九九マスターの威力を是非試して欲しい。


紙版価格: 2,000円+税

送料・代引手数料無料

翌日発送

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
978-4-18-478611-0
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
B5判 100頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2017年9月21日
特集 行事指導の本
テキスト採用品見本お申込みはこちらから

目次

もくじの詳細表示

まえがき
第T部 かけ算九九 すべての子が覚える授業の組み立て方
1 「数字だけのかけ算九九練習」から「数量の分かるかけ算九九練習」へ
2 かけ算九九スキルを作成しよう
(1)冊子型
(2)クリアホルダー保管型 その1
(3)クリアホルダー保管型 その2
3 かけ算九九スキルの活用法
4 量と共に練習することの効果を検証する
5 量に必然性を持たせる
6 百玉そろばんの活用
7 苦手な子にはかけ算九九下敷きを使わせる
8 かけ算九九 豆知識 Q&A プラス「教師の語り」
第U部 かけ算九九 習得のプリントページ
かけ算九九スキル
かけ算九九マスター

まえがき

 2005年9月から半年間,宇都宮大学での内地留学の機会をいただいた。

 教育の近代化という分野の研究をすることになった。IT機器を活用した授業の研究やソフトウェア教材の開発が主な内容である。

 最後に研究論文をまとめなければならない。

 テーマを何にするのか。いろいろ試行錯誤し,担当の教授,准教授に提案したがなかなかOKがでなかった。

 テーマが決まらないのである。「テーマが決まれば,半分終ったようなものだから」と励まされた。

 最終的に「これはおもしろそうだね」と言われたのが次のテーマである。

 「かけ算九九を量と共に習得するためのソフトウェア教材の開発と評価」

 当時,向山洋一氏が開発した「TOSSかけ算九九計算尺セット」(東京教育研究所)が話題をよんでいた。その有効性が『教室ツーウェイ』や『向山型算数教え方教室』でとり上げられていた。

 かけ算九九を数字のみの音声練習ではなく具体物を見ながら量と共に練習する画期的な教材である。

 かけ算九九を量と共に練習することは,数字のみによる練習よりも本当に効果があるのか。あるとすればどのような効果があるのか。定量的に検証した報告はみられないので,このことを検証したいと考えた。

 検証の方法や結果は本文を参照していただきたい。

 研究のはじめに,かけ算九九を練習する教材にはどのようなものがあるのか,可能な範囲で調べてみた。

 プリントやワーク教材,カード教材,CD,パソコンソフトなどを調べた。

 また,学校現場ではどのような取り組みがされているのかも調べた。

 千葉県にある小学校では基礎学力向上プロジェクトの一環として,かけ算九九の定着に全校体制で取り組んできた。

 その一つとして,清掃の時間に「九九の歌」を全校放送する取り組みを始めた。

 その結果「かけ算九九を9の段まで暗唱できる児童の割合」は始める前の49.8%から54.8%となり,効果がみられたことが報告されていた。

 全校体制で取り組んでも「かけ算九九を9の段まで暗唱できる児童の割合」が6割に満たない。しかも授業だけでなく清掃の時間にも取り組んでこの数字なのだ。

 どの学校もこのような現状なのではないのだろうか。

 今まで高学年を担任することが多かったが,どのクラスにもかけ算九九を覚えていない子が存在した。

 このような現状をなんとかしたいと強く感じた。


 可能な範囲で学校や先生からも九九の練習の方法について聞き取り調査も行った。

 どの学校でも九九の練習にプリント教材を取り入れていた。プリントの中身は九九の式が書かれていて答えを記入する形式であったり,百マスの形式であったりした。

 どの学校,どの先生もプリントによる練習を取り入れている。そのプリント教材に量と共に九九を練習するものがあるとよいと考え,試作した。

 これをサークルの2年生を受け持っている先生に使ってもらい改良したものが本書に掲載した「かけ算九九スキル」である。

 表示する量にはみかんを使用した。固まりを意識させるために,ネットで囲むようにした。

 ネットの中のみかんの数を変えることですべての段の九九を表現できる。


 ネットで囲むことで固まりを意識させるようにはしたが,さらに固まりを意識できるものはないかと考えた。

 必然性のあるもの。

 例えば,2の段ならばウサギの耳,4の段ならば犬の足,8の段ならばタコの足。

 これらはくっついている。1つの固まりになっている。

 「1あたりの量」になるものがくっついていて必然性がある。

 このような考えから「かけ算九九マスター」を作成した。

 イラストに変化があり,こちらの方が子どもたちは喜んでやっていたという報告も受けた。

 サークルの先生には,こちらの方が量を認識しやすいのではないかという意見もいただいた。


 教材にはユースウェア(使い方)が大切である。どんなに優れた教材も正しいユースウェアで使用しないと効果は上がらない。

 本書には,「かけ算九九スキル」のユースウェアも掲載してある。

 本書をぜひ教室で活用していだきたい。


 最後に,本書を執筆する機会を与えてくだった明治図書の樋口雅子編集長に,心より感謝申し上げたい。


   /新村 勲

著者紹介

新村 勲(にいむら いさお)著書を検索»

1967年11月5日 栃木県大平町(現栃木市)生まれ

1980年 宇都宮大学教育学部卒業

現在 栃木市立大平南小学校教諭

TOSS下野教育サークル所属

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

ページトップへ