だれでもできるノートスキルの指導 中学年

だれでもできるノートスキルの指導 中学年

好評6刷

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ノートスキルは授業を効率化する!

ノートスキルを支える5つのアイテム、子どもが熱中、再現できる実験・観察ノート、鉛筆が止まらない魅せる社会科ノート、子どもも保護者も満点算数ノート、成長を自覚できる国語ノートなど事例が満載。だれでもできるノートスキルの全貌が明らかにされている。


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ISBN:
978-4-18-822919-4
ジャンル:
授業全般
刊行:
6刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 132頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年8月26日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

はじめに /河田 孝文
まえがき /奥田 嚴文
T ノートスキルを支える5つのアイテム
[1] 「手本」 〜百聞は一見にしかず〜
1 子どもが書いたノート /2 教師が書いたノート /3 教師が書いた板書 /4 子どもが書いているノート
[2] 「ノート」 〜指導の徹底〜
[3] 「ミニ定規」 〜美しい空間を演出〜
1 チェックを緩めない /2 枠囲み
[4] 「鉛筆」 〜黒・赤・色鉛筆〜
1 鉛筆を使う趣意説明 /2 赤鉛筆の使い方 /3 美しいノートを生み出す色鉛筆
[5] 「下敷き」 〜他のページを守る〜
1 授業開きでの趣意説明 /2 ノートチェック時の趣意説明 /3 緩みかけたときの趣意説明
U 子どもが熱中! 再現できる実験・観察ノート
[1] 観察編@ 「春の自然」
観察ノートのフォーマット
[2] 観察編A3年「昆虫の体つくり」
1 対比のレイアウトを教える /2 相違点と共通点を明確にさせる
[3] 観察編B「かげのでき方と太陽の光」
左ページの指導
[4] 観察ノートのポイント
1 どこに書くのかを示す /2 何を書くのかを示す /3 どうやって書くのかを示す
[5] 実験編@「電気のはたらき」
1 実験の目的 /2 実験の方法 /3 結果の予測 /4 実験結果 /5 学習のポイント
[6] 実験編A4年「空気や水をとじこめると」
1 実験ノートのフォーマットを教える /2 評価をする
[7] 実験ノートのポイント
1 「課題」を書かせる /2 「実験方法」を書かせる /3 「予想」(仮説)を書かせる /4 「実験結果」を書かせる /5 「わかったこと」(考察)を書かせる
[8] 向山式ノートまとめ10の観点
1 向山式ノート指導の概要 /2 追試上の修正ポイント /3 ノート指導の実際
V 鉛筆が止まらない! 魅せる社会科ノート
[1] 考えるページ実践編@3年「市のようす」
1 日付,タイトル /2 左ページの指導 /3 右ページの指導
[2] 考えるページ実践編A4年「住みよいくらしをつくる」
1 課題を書く /2 課題に対する答えを読み取る
[3] 調べるページ実践編@「スーパーマーケットではたらく人」
[4] 調べるページ実践編A「水はどこから」
1 始点と終点を示す /2 始点と終点を予想してつなげる /3 始点と終点をつなげる事象について調査する /4 つなげたものを分類する
[5] まとめるページ実践編@「スーパーマーケットではたらく人」
1 左ページと右ページの役割を確定する /2 ページを分ける(1ページあたり4〜8区分) /3 区分に項目だけを書く /4 項目別に絵(図)と説明を書く
[6] まとめるページ実践編A「水はどこから」
1 タイトル,課題を書く /2 写真を使う /3 質問して分かったこと
[7] まとめるページのポイント
手順1 教師がプロットを示す /手順2 教科書のタイトルを利用させる /手順3 教科書からキーワードを見つけさせる /手順4 プロットを板書させる
W 子どもも保護者も満足! 年間8冊の算数ノート
[1] 基本形で教える「わり算」
1 授業を通してノートスキルを徹底 /2 赤鉛筆を使う
[2] 基本形で教える「あまりのあるわり算」
[3] 基本形で教える「かけ算の筆算」
[4] 基本形で教える「一万をこえる数」
1 位の名前を書く /2 万の位の境目を書く
[5] 基本形で教える「1けたでわる わり算の筆算」
[6] 基本形で教える「一億をこえる数」
[7] 基本形で教える「およその数」
[8] 基本形で教える「何十でわるわり算」
X 思考の軌跡を残す! 成長を自覚できる国語ノート
[1] 授業開きでノートフォーマット
1 タイトル /2 登場人物 /3 枠囲み
[2] ノートで再現!物語文の授業@「すいせんのラッパ」
1 縦書きの時には漢数字を使う /2 縦書きの「( )」は上下に書く /3 文の終わりには句点「。」をつける
[3] ノートで再現!物語文の授業A「3つのお願い」
1 四角囲み /2 理由の書かせ方の型
[4] ノートで再現!説明文の授業@「盲導犬の訓練」
1 全ての主語を見つける /2 キーワード(一番大切なことば)を見つける /3 キーワードの述語を見つける /4 キーワードで体言止の文を作る /5 20字以内でまとめる(4年以上)
[5] ノートで再現!説明文の授業A「ヤドカリとイソギンチャク」
1 形式段落に分ける /2 結論の段落を見つける /3 本論(具体例)の段落を見つける /4 本論を分ける /5 本論をキーワードでくくる
[6] ノートで再現!言葉の授業@「主語と述語の関係をとらえよう」
1 変化のある繰り返しで習熟 /2 教師のひとひねりで楽しくする /3 大切なことばははずさない
[7] ノートで再現!言葉の授業A「漢字の表す意味を考えよう」
あとがき /河田 孝文

はじめに

 ノートスキルは授業を効率的にする

 授業におけるノート活用を重視している。

 「書く活動はノートにだけ」というくらい重視している。

 昨年度,授業で書き込み用ワークプリントを使わないようにしている。

 ノートを使いこなさせると,授業が効率的となる。

 まず,プリントを創らなくてよい。プリント作成にかける時間も労力もコストも必要なくなる。

 効率が良いのは,物理面だけではない。

 プリント授業は,プリントを配布する。プリントに名前を書かせる。問題を読んで「答えを書きなさい」と指示する。先走りする子を「まだやりません」と制する。なかなかやらない子を「はやくやりなさい」と促す。

 事細かな指示が必要である。

 ノートスキルを鍛えれば,「ノートに書きなさい」で,全ての子どもがさっと書く。

 プリント学習のような余計な手続きは一切必要ない。

 それでいて,すっきりしてわかりやすい学習の足跡が蓄積される。

 プリント授業は,ほっとくとプリントが行方不明となる。雑・低学力の子は特に。

 紛失防止のため,プリントをファイルに綴じさせなければならない。綴じさせるための説明と指示と援助がさらに必要となる。

 多くの教師は,授業の効率化を求めてワークプリントを使う。

 一見スムーズに見えるプリント授業は,実はこんなにムリ・ムダ・ムラがあるのだ。


ノートスキルは学習量を保証する

 プリント授業における子どもの作業は,空欄への書き込みだけである。

 それ以上の負荷は子どもにかからない。

 プリント1枚に子どもが書き込む文字は,20〜30もあれば多いほうだろう。

 ノート中心の授業は,様々な学習内容をノートに記録していく。

 子どもが書き込む文字の量は,1ページに数十〜百数十となる。

 学習とは,記憶の蓄積である。

 記憶は,運動を伴うと強固になる。

 「書いて覚える」は,学習の大原則である。

 古今東西,あらゆる国で検証されてきた学習方法である。

 ノート中心の授業は,書くという負荷を子どもにかける。

 毎日これが繰り返されれば,プリント授業との学習量の差は膨大である。


 ノートスキルは学力を伸ばす。

 4年生のとき,わり算筆算がなかなかできない子がいた。

 テストの平均は,50点前後。

 「算数がきらい」だともらしていた。

 その子は,毎時間板書された友達の筆算をノートに写し続けた。丁寧に丁寧に写した。

 そうして向かえた学期末,テストの平均点はほんのちょっとあがった。

 5年生になったその子のテストは平均88点まで上昇した。

 学年末の感想に「算数が好きになった」と書いていた。

 その子は,教えられた書き方を守り,ノートに丁寧に書き続けただけだった。

 ノートスキルは,学力を伸ばす。

 プリント中心の算数問題解決学習には決して作り出せない事実である。


 ノートスキルは,学習の要である

 何のためにノート指導をするのか。

 子どもに力をつけるためである。

 読む技術,書く技術はもちろんのこと,考える技術,発言する技術を培うためにノート指導をするのである。

 それだけではない。

 「勉強って面白い!」「もっと発言したい!」「たくさん書きたい!」と思えるような子どもを育てたい。

 学習意欲増進のためにもノート指導は必要である。

 ノート指導を続ける上で大切なことがある。

 子どものノートを見せるという覚悟をすること。

 いつでも,どこでも,誰にでも,どの子のノートでも見せる覚悟をして指導しなければならない。

 そのためには,学年のはじめから意図的計画的に指導に取り組まなければならない。

 そして,どの単元もどの授業もノートを使わなければならない。

 単元・授業の都合で自作のワークシートを代用するなどという行為は厳に慎まなければならない。

 これは,教師の姿勢の問題である。

 「研究授業だからよく見せたい」

 「子どもに書かせる手間をはぶきたい」

 ワークシート活用の裏には教師のこのようなバイアスが作用している。

 このような姿勢では,子どもに力はつかない。

 日常的指導も,勉強ができる子のノートも,できない子のノートも,全てをさらけ出す。そのような覚悟があってはじめて「力をつけるノート」指導をはじめることができるのである。

 研究授業,附属小学校の公開授業でワークシートを使う場面をよく見る。ほとんどそうだ。

 「子どもに力をつけていない」「ノートを使って1時間の授業を構成できない」と明言しているようなものだ。

 ワークシートに書き込む場面を見ればすぐにわかる。びっしり書ける子が, クラスに何人いるか。鉛筆が止まっている子の数でわかる。

 ノート指導が発展途上であっても,授業が下手であっても,授業でノートを使うということから逃げてはいけない。

 私は,研究授業でワークシートを使ったことは一度もない。全員のノートを開かせて授業に臨んでいる。

 どのようにすれば,ノートを使いこなすスキルを身につけさせることができるのか。

 誰でも指導できるノウハウが本書に収められている。

 是非教室で確かめていただきたい。


   /河田 孝文

著者紹介

河田 孝文(かわた たかふみ)著書を検索»

1964年5月山口県豊浦郡豊北町神田特牛生まれ

1988年 山口大学教育学部卒業

1988年 山口県山陽町立厚狭小学校教諭

1993年 山口県豊浦町立小串小学校教諭

1996年 山口県下関市立江浦小学校教諭

1999年 山口県豊浦町立川棚小学校教諭

現在,下関市立桜山小学校教諭

1988年教育技術法則化運動に参加する。

向山洋一・22番弟子,槇田 健・1番弟子

TOSS道徳教育研究会代表

TOSS長州教育サークル所属

TOSS/Advance代表

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 実際のノートが提示してあり,イメージしやすい。
      2017/4/16「40代・小学校教諭」
    • 3年生の担任をしています。

      おかけさまで、
      理科のノートがとてもきれいになりました。

      参観日に掲示ができます。

      この本のおかげです。

      ありがとうございました。
      2007/5/9坂本竜馬
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

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