だれでもできるノートスキルの指導 低学年

だれでもできるノートスキルの指導 低学年

好評8刷

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ノートスキルは授業を効率化する!

クラスのノートレベルを上げる方法を紹介する。ノート指導継続の足跡を示す。書かせる前に忘れちゃいけないこの指導。子どもに力をつけるノート指導の技、国語ノートにはこんな指導法がある。算数ノート指導にもこんな指導法がある。連絡帳でつける書く力等々。


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ISBN:
978-4-18-822815-9
ジャンル:
授業全般
刊行:
8刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 184頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年11月18日
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目次

もくじの詳細表示

はじめに /河田 孝文
まえがき /山田 恵子
T これが,2学期のノートだ! ノート指導継続の足跡
[1] 実物ノート@ 感想を箇条書きで書かせる
1 題と作者を書かせる /2 感想を書かせる
[2] 実物ノートA くっつきの言葉を使った文づくり
1 ゆったりと幅をとって書く /2 ポイントは赤鉛筆を使う /3 空白の時間に対応する
[3] 実物ノートB 文章題
1 日付,ページを記入させる /2 式と式の間は行を空けさせる /3 イラストを用いて描けるようにする /4 自分の考えを発表できる
[4] 実物ノートC R君の変化
[5] 実物ノートD まちがいは×をつけて書きなおす
[6] 実物ノートE 計算はゆったり書く
U 書かせる前に! 忘れちゃいけないこの指導
[1] 運命の別れ道! ノート選び
[2] たかが鉛筆されど鉛筆! 筆箱の中身の指導術
1 必須アイテム /2 鉛筆を削ってこさせる
[3] ていねいに書く態度をこう指導する
1 書く直前に話す /2 書いている途中に褒める /3 名前をていねいに書かせる /4 評定する
[4] 下じきを忘れずに敷かせる技
1 忘れちゃいけない! 机上マネージメント /2 なぜ敷くの?趣意説明 /3 定着は「ほめる・貸す・やりなおし」 /4 繰り返し指導で根気よく!
V 子どもに力をつける! ノート指導のこんな技
[1] 箇条書きにする
1 黒板でお手本を示す /2 書かせることで記憶に残る /3 他の単元に応用する
[2] 賛成には○ 反対には×
[3]赤鉛筆はこんなに便利
1 きれいなノートをつくりだす /2 うすく書いてなぞらせる  /3 大事なところに線をひかせる・囲ませる /4 塗りつぶさせる
[4] 行をゆったり使わせるこの言いまわし
1 なぜゆったり? 趣意説明 /2 教えるときは数値で説明!  /3 教師の見本と確認で定着
[5] ノートチェックはこうする
[6] 何度も挑戦したくなる個別評定
書く量が飛躍的に増えるノート評定
[7] クラスのノートレベルを上げるこの方法
W 国語ノートの指導法
[1] 物語文の指導 こう書かせる
[2] 物語文 登場人物を書かせる
[3] 物語文 意見を書かせる
[4] 物語文 ノート見本
[5] 説明文をこう授業する
1 問いを作らせる /2 クイズの発表会をする
[6] 問いの文と答えの文を書かせる
1 問いの文を探す意味 /2 問いの文を確定する
[7] 説明文 キーワードを書かせる
1 桃太郎で例示する /2 説明文に応用する
[8] 説明文 ノート見本
1 順序を表す言葉を記入させる /2 文章の全体構造がわかるノートにする /3 単純化することが大切である
[9] 漢字をこう書かせる
1 番号,読み仮名を記入させる /2 漢字テストの前日の予備テスト
[10] 入門期にこう書かせる
1 既習のひらがなを書く /2 線の練習をする
X 算数ノートの指導法
[1] 授業開きに最適! 向山型算数ノートスキル
1 趣意説明 /2 準備 /3 日付・ページの書き方説明 /4 書かせる /5 個別チェック /6 時間差への対応 /7 見直しチェック /8 個別評定
[2] アルゴリズムを書かせる 「ひきざん」
1 日付,ページを書かせる /2 式をたてる /3 アルゴリズムを図と対応させて書かせる
[3] 計算問題をこう書かせる@ 「3つのかずのけいさん」
1 ゆとりをもって書かせる /2 アルゴリズムを書かせる /3 早く終わった子への対応
[4] 計算問題をこう書かせるA 「かけ算のしき」
1 板書で示す /2 授業でノートを確認しながら進める
[5] 筆算をこう書かせる
1 あかねこ計算スキルが基本 /2 助詞までも省いたアルゴリズム /3 声に出して計算させる
[6] 文章題をこう書かせる
1 低学年文章題指導はだんご図で /2 式と計算と答えの3点セット
[7] 図形単元をこう書かせる
[8] 「基本型」を写す基本!「そろえる」
1 ×,=の位置を決める /2 言葉の式を完成させる /3 言葉の式の下に数式を書く
[9] 定規をこう使わせる
1 定規を渡す /2 使い方を教える /3 日付を書くときに使わせる /4 「3つのかずのけいさん」で使わせる
[10] 1年1学期の算数ノート
1 あわせていくつ ふえるといくつ /2 のこりはいくつ ちがいはいくつ
[11] 入門期にこう書かせる
1 日付の書き方を教える /2 〇と数字を書かせる
Y 連絡帳でつける書く力
[1] 連絡帳の書き方を統一する
1 連絡帳を統一する /2 書き方を統一する /3 お手本は教師がすべし
[2] 連絡帳をていねいに書かせる
1 ていねいさを教える /2 赤鉛筆を有効利用 /3 ていねいに書く時間の確保
[3] 今日のニュースを書かせる
1 趣意説明 /2 写させる /3 一部を自力で書かせる
[4] 連絡帳チェックはこうする!
1 評価のシステム /2 連絡帳ボックスで提出忘れを防ぐ /3 褒める効果
[5] 連絡帳見本
Z あの子にはこんな指導でノート指導
[1] 書くのが遅い子への指導
1 時間差をうめるための指導 /2 支援するための指導
[2] ていねいに書かない子へのノート指導
1 何のために,ていねいに書くのか(趣意説明) /2 学期ごとに保護者に見てもらう(方向性) /3 どんなノートがていねいなのか(ていねいさの観点) /4 保護者へ,事前に説明
[3] 何を書いたらいいかわからない子への指導
[4] ノートに落書きを書く子への指導
1 消すように促す /2 消してやる /3 全体に話す
[5] 指示通りに書かない子への指導
[6] ノートを忘れた子への指導
1 TOSSノートの自由帳でバッチリ対応 /2 ノートを与える /3 追いつめず・甘やかさず
[ 保護者もまきこむ! ノート指導
[1] 学級通信で紹介
[2] 参観日にノートを展示する
1 子どもたちに選ばせる /2 良いところを褒める /3 ノートを展示することの効果
[3] 個人懇談会で話題にする
1 筆記用具について, 保護者の理解を得る /2 子どもへのノート指導を徹底する /3 個人懇談会で話題にする
[4] 1年間のノートを綴じる
1 ノートを使い終わったとき /2 ノートを綴じる
\ 河田学級実物ノート
あとがき /河田 孝文

はじめに

 ノートスキルは授業を効率的にする

 授業におけるノート活用を重視している。

 「書く活動はノートにだけ」というくらい重視している。

 昨年度,授業で書き込み用ワークプリントを使わないようにしている。

 ノートを使いこなさせると,授業が効率的となる。

 まず,プリントを創らなくてよい。プリント作成にかける時間も労力もコストも必要なくなる。

 効率が良いのは,物理面だけではない。

 プリント授業は,プリントを配布する。プリントに名前を書かせる。問題を読んで「答えを書きなさい」と指示する。先走りする子を「まだやりません」と制する。なかなかやらない子を「はやくやりなさい」と促す。

 事細かな指示が必要である。

 ノートスキルを鍛えれば,「ノートに書きなさい」で,全ての子どもがさっと書く。

 プリント学習のような余計な手続きは一切必要ない。

 それでいて,すっきりしてわかりやすい学習の足跡が蓄積される。

 プリント授業は,ほっとくとプリントが行方不明となる。雑・低学力の子は特に。

 紛失防止のため,プリントをファイルに綴じさせなければならない。綴じさせるための説明と指示と援助がさらに必要となる。

 多くの教師は,授業の効率化を求めてワークプリントを使う。

 一見スムーズに見えるプリント授業は,実はこんなにムリ・ムダ・ムラがあるのだ。


ノートスキルは学習量を保証する

 プリント授業における子どもの作業は,空欄への書き込みだけである。

 それ以上の負荷は子どもにかからない。

 プリント1枚に子どもが書き込む文字は,20〜30もあれば多いほうだろう。

 ノート中心の授業は,様々な学習内容をノートに記録していく。

 子どもが書き込む文字の量は,1ページに数十〜百数十となる。

 学習とは,記憶の蓄積である。

 記憶は,運動を伴うと強固になる。

 「書いて覚える」は,学習の大原則である。

 古今東西,あらゆる国で検証されてきた学習方法である。

 ノート中心の授業は,書くという負荷を子どもにかける。

 毎日これが繰り返されれば,プリント授業との学習量の差は膨大である。


 ノートスキルは学力を伸ばす。

 4年生のとき,わり算筆算がなかなかできない子がいた。

 テストの平均は,50点前後。

 「算数がきらい」だともらしていた。

 その子は,毎時間板書された友達の筆算をノートに写し続けた。丁寧に丁寧に写した。

 そうして向かえた学期末,テストの平均点はほんのちょっとあがった。

 5年生になったその子のテストは平均88点まで上昇した。

 学年末の感想に「算数が好きになった」と書いていた。

 その子は,教えられた書き方を守り,ノートに丁寧に書き続けただけだった。


 ノートスキルは,学力を伸ばす。

 プリント中心の算数問題解決学習には決して作り出せない事実である。

 ノートスキルは,学習の要である

 何のためにノート指導をするのか。

 子どもに力をつけるためである。

 読む技術,書く技術はもちろんのこと,考える技術,発言する技術を培うためにノート指導をするのである。

 それだけではない。

 「勉強って面白い!」「もっと発言したい!」「たくさん書きたい!」と思えるような子どもを育てたい。

 学習意欲増進のためにもノート指導は必要である。

 ノート指導を続ける上で大切なことがある。

 子どものノートを見せるという覚悟をすること。

 いつでも,どこでも,誰にでも,どの子のノートでも見せる覚悟をして指導しなければならない。

 そのためには,学年のはじめから意図的計画的に指導に取り組まなければならない。

 そして,どの単元もどの授業もノートを使わなければならない。

 単元・授業の都合で自作のワークシートを代用するなどという行為は厳に慎まなければならない。

 これは,教師の姿勢の問題である。

 「研究授業だからよく見せたい」

 「子どもに書かせる手間をはぶきたい」

 ワークシート活用の裏には教師のこのようなバイアスが作用している。

 このような姿勢では,子どもに力はつかない。

 日常的指導も,勉強ができる子のノートも,できない子のノートも,全てをさらけ出す。そのような覚悟があってはじめて「力をつけるノート」指導をはじめることができるのである。

 研究授業,附属小学校の公開授業でワークシートを使う場面をよく見る。ほとんどそうだ。

 「子どもに力をつけていない」「ノートを使って1時間の授業を構成できない」と明言しているようなものだ。

 ワークシートに書き込む場面を見ればすぐにわかる。びっしり書ける子が,

 クラスに何人いるか。鉛筆が止まっている子の数でわかる。

 ノート指導が発展途上であっても,授業が下手であっても,授業でノートを使うということから逃げてはいけない。

 私は,研究授業でワークシートを使ったことは一度もない。全員のノートを開かせて授業に臨んでいる。

 どのようにすれば,ノートを使いこなすスキルを身につけさせることができるのか。

 誰でも指導できるノウハウが本書に収められている。

 是非教室で確かめていただきたい。


   /河田 孝文

著者紹介

河田 孝文(かわた たかふみ)著書を検索»

1964年5月山口県豊浦郡豊北町神田特牛生まれ

1988年 山口大学教育学部卒業

1988年 山口県山陽町立厚狭小学校教諭

1993年 山口県豊浦町立小串小学校教諭

1996年 山口県下関市立江浦小学校教諭

1999年 山口県豊浦町立川棚小学校教諭

現在,下関市立桜山小学校教諭

1988年教育技術法則化運動に参加する。

向山洋一・22番弟子,槇田 健・1番弟子

TOSS道徳教育研究会代表

TOSS長州教育サークル所属

TOSS/Advance代表

山田 恵子(やまだ けいこ)著書を検索»

1968年 山口県生まれ

山口県内公立小学校教諭を経て,現在

山口県下関市立小月小学校教諭

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 低学年のうちから、
      このようなノート指導をしておく必要があると思いました。

      いずれ、低学年の担任をするときに、
      フル活用させていただきたいと思います。

      すばらしい本をありがとうございました。
      2007/5/9坂本竜馬
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