TOSS道徳「心の教育」5
心に響く「力のある資料」で生き方を教える道徳授業

TOSS道徳「心の教育」5心に響く「力のある資料」で生き方を教える道徳授業

好評12刷

道徳授業の三条件@力のある資料A力のある授業B体験・知見に支えられた語り。特に「力のある資料」を創る低・中・高、中学の実践を豊富に収録し道徳授業の改革を提示。


紙版価格: 1,900円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-803621-4
ジャンル:
道徳
刊行:
12刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年12月12日
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もくじ

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はじめに
T 道徳授業の三条件
「力のある資料」「力のある授業」「体験・知見に支えられた語り」 /河田 孝文
一 教えるべき内容を明確にする
二 力のある資料
三 力のある授業
四 「力のある資料」「力のある授業」を創り出す努力を!
U 「力のある資料」で創る低学年の道徳授業
一 無償の愛 /安冨 篤
二 すぐれた児童の作文を活かす /石黒 修
1 心に届く「子どもの作品」でする道徳授業@
2 心に届く「子どもの作品」でする道徳授業A
三 「五体不満足(乙武洋匡著)」を授業する /太田 麻奈美
四 「一粒の豆」で「孝行」を教える /根本 直樹
V 「力のある資料」で創る中学年の道徳授業
一 「2時間目のポートボール」を使った授業 /宇田川 浩樹
二 子どもの作文は、教師の説教より効果がある /石川 裕美
1 人の気持ちなんてわかんないよ!
2 「つもり」は伝わらない
3 体の悪口
4 身体の障害についての意識
三 人を心から見よう /藤倉 欣浩
四 「いじめ」について考える /師尾 喜代子
1 校内研究授業
2 本時の展開
3 研究授業の反応
W 「力のある資料」で創る高学年の道徳授業
一 乙武さんの生き方から学ぶ /高橋 勲
1 「五体不満足」から学ぼう
2 準備物
3 授業の実際
4 プラス思考の生き方を
二 街で役立つ手話の授業─力のある資料を使った実践─ /水野 正司
1 「家でやったことのあるお手伝い」を書く
2 「家でやったことのあるお手伝い」を発表する
3 手話のエピソードを聞く
三 子どもたちに「因果応報」の教えを考えさせる /小林 幸雄
1 『火の鳥』は世界に誇る文化である
2 「因果応報の教え」・授業プラン
3 力のある教材で道徳の授業を
四 夢の実現─エジソン・ディズニー・山下清に学ぶ生き方─ /河田 孝文
1 夢を実現した人物の昔を紹介
2 夢を実現する原理・原則を考える
X 「力のある資料」で創る中学校の道徳授業
一 本物の「人のために命をかける」が中学生の心に食い込む /長野 藤夫
1 中学生にとっての「力のある資料」
2 「中学生の心に食い込む」授業実践
3 心に食い込む「力のある資料」を集める
二 人に役立つエピソードを子どもの心に届ける /松岡 宏之
三 「マザー・テレサ」を授業で取り上げる /高橋 薫
1 向山型道徳を知るまでの道徳の授業
2 「マザー・テレサ」の授業
四 一枚の写真からユニセフの学習 /大北 修一
1 事実を語る写真の力
2 実際の授業
3 さらに学習を深めるために
TOSS道徳教育研究会のアピール
二十一世紀を生きる子どもたちのために!
機関誌「心の教育」は情報満載! /河田 孝文

はじめに

 これまで、たくさんの道徳授業を見てきた。

 校内の研究授業から文部省指定校の公開授業まで、様々な機会に様々な先生方が道徳授業を提案されている。

 それらを拝見してつくづく思った。

 「みんな様式化された道徳授業の枠から抜け出せないでいる」

 「様式」とは、次のように固定化された組み立てのことである。

 @ねらいと直結した自分の経験を思い出す。

 A資料を読む。(感想を言う)

 B登場人物の気持ちを想像する。

 Cどうしたらいいか話し合う。

 D教師の説話を聞く。

 ほとんどの授業がこの枠にはめられていた。

 どんな学級の場合も変わらない。どんな資料もこの枠に押し込まれていた。

 効果があるならそれでよい。

 大切な生き方が子どもの心に届くなら言うことはない。

 しかし、しかしである。

 授業中の子どもの顔は浮かない。

 それでも子どもは健気だ。教師の期待する答えを必死で探そうとする。

 教師の期待する回答が出ないときがある。

 どうするか。何度も聞き返して意図した方向へ無理やり引きずり込む。そして、微かに引っかかる回答が出ると安心して次へ進む。

 これで、大切な生き方は届くのだろうか。

 授業後の感想からはそれはうかがえない。

 授業をしなくても書けるようなことが綴られている。(必死に書いた子どもに罪はない。)

 「道徳授業は、自分の生活を振り返る時間だ」と言う人がいる。

 「道徳授業は、すぐに効果が現れるものではない」と言う人もいる。

 学校の現状に目をやってほしい。

 援助交際・陰湿ないじめ・校内暴力・学級崩壊…教え上げればきりがないほどの乱れよう。

 しばらくしても、効果は現れていないことがうかがえる。

 それでもこの様式は続けられてきた。

 なぜか。とりあえず授業は最後まで流れていくからである。

 授業の組み立てを批判されることもない。授業者が傷つくことはない。安全なのだ。

 新教育課程にも、道徳の時間は存続される。

 現行同様、年間三五時間配当である。

 それぞれ数十時間削られる他教科とは対照的な措置である。

 これだけでも、道徳の時間がいかに重視されているかがうかがえよう。

 それだけではない。新学習指導要領には、指導内容の厳選・指導方法の工夫が明文化して謳われている。新学習指導要領は、現行指導要領の反省から搾り出されたエキスの結晶である。つまり、従来の指導方法ではダメだと、従来の道徳授業ではダメだという反省があったのである。その上で授業を改善せよと明示しているのである。

 ここまで重視された道徳の時間が、従来の様式に縛られたままでいいのか。

 いいわけがない。一刻も早く抜け出す努力をすべきだ。

 子どもに大切な生き方を教え、子どもが変わる道徳授業を創造していくべきなのである。

 TOSS道徳における「生き方を教える道徳授業」の定義を確認しておく。


 「具体的な場面を通して」「断固として教える」こと   【学校の失敗】向山洋一著(扶桑社)より


 ありきたりの資料を読んで、無責任にバラバラと発言をさせ、しまりのない教師のおしゃべりでしめくくるような道徳授業は、TOSS道徳の範疇に入らない。

 向山先生の授業に対する主張は一貫している。


 最後の決着をつけていくのは、子どもの事実と教師としての自分の生き方をかけた実感なのです。

 そのことがある限り、どんなことを言われようと何を言われようがいいのです。


 道徳の授業も同じである。

 道徳の授業を経て子どもたちがどう変わったかが最大の論点にされるべきである。


 TOSS道徳「心の教育」シリーズ第二期全五巻が発刊された。道徳授業の実践事例集である。

 小学校低学年から中学高校までの道徳授業が収められている。内容・方法ともバラエティーに富む道徳授業がちりばめられている。子どもが変わる追試できる道徳授業が詰め込まれている。もちろん、すべての実践が生き方の原則を教えるという主張で貫かれている。

 TOSS道徳「心の教育」シリーズだけで、年間三五時間の道徳授業はもれなく実施できる。

 本シリーズを是非とも教室で役立てていただきたい。その手ごたえをご自分で確かめていただきたい。

 そして、ご意見・ご批判をお寄せいただきたい。また、子どもが変わるよりよい道徳授業をお持ちの方、実践記録を私どもにお寄せいただきたい。それをもとに、続編、続々編を企画していく。

 「当たり前のこと」がきちんとできる子どもを育てるために。

 二十一世紀を生き抜く子どもたちのために。


  2000年2月11日   TOSS道徳教育研究会代表 /河田 孝文

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