楽しいクラスづくりフレッシュ文庫・別冊4酒井式描画法”思った通りに描ける”写生会の企画

ロングセラー

好評7刷

「うんていあそび」から「窓際の植物」まで、学年別写生会成功の極意と具体的シナリオの追試を、写生画のこだわりを捨てて記録した!


紙版価格: 2,060円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-798009-1
ジャンル:
図工・美術
刊行:
7刷
対象:
小学校
仕様:
B5判 96頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2018年10月22日
新学習指導要領解説書籍
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もくじ

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はじめに
T 学年別“写生会”成功の極意
―授業ライブ講演「未来に生きる天才を育てる」― /酒井 臣吾
図工が受け持つ使命は?/ 造形する力とは/ 学年別の写生会成功の極意/ 教える者と教えられる者との関係/ 大事なことをこそしっかり教える/ 酒井式鑑賞法のポイント
U ウォルト・ディズニーワールドの思い出
―写実を超える写生のあり方を考える― /香川 宜子
用具/ 花火/ 花火を見ている自分/ ミッキーマウス/ 白人の男の子と親/ シンデレラ城/ 画用紙下部1/4の処理/ グーフィとドナルド・ダックと黒人を描く/ みどりのバックと道
V 低学年向きの場所やネタ・シナリオ
―1年生の指導のむずかしさを再認識する― /佐藤 正治
低学年の写生会/ 酒井式の写生観/ 校内の典型作品から学ぶ/ 酒井式の基礎基本にふれながら写生会の絵につなげる実践/ 写生会当日の指導/ 子どもたちの絵
W うんていあそび
―生き生きした様子を写し出す― /大谷 和明
描くこと以前に大切なこと/ 描く意欲を喚起する体験とは/ 遊びの場所をどこに求めるか/ どこから描き始めたらよいか/ 握り部分を描いてみる/ うんていを描き加える/ 手首から腕をつないでいく/ 頭から体を描く/ 足のからみをどう描くか/ 低学年の写生会・成功のポイントは何か/ 原則は「体感して描く」ということ/ 「感じる心」を育てる酒井式描画法
X 描く喜び「ザリガニの絵」
―ザリガニとなかよし― /本川 恵美子
従来の写生会を疑う/ ザリガニとなかよし・プロローグ/ 第一幕 ラフスケッチを描く/ 第二幕 ザリガニのハサミと顔を描く/ 第三幕 ザリガニの完成/ 第四幕 ザリガニに色を塗る/ 第五幕 自分の顔を描く/ 第六幕 自分の手と足を描く/ 第七幕 体を描く/ 第八幕 手と顔に色を塗る/ 第九幕 服の色を塗る
Y 写生画へのこだわりを捨てよう
―校庭の木―
写生会はなかなか成功しない/ いろいろな題材があっていい
Z 遠近法のある牧歌的風景を描く・10のポイント
―山の学校の条件を生かして― /斉藤 満幸
気に入った風景を捜せ/ 描く場所を決めるポイント3つ/ さあいよいよ描いてみよう/ 彩色で仕上げる
[ 「踏切のある風景」のシナリオ
―透視図法を意識して― /廣川 徹
第一幕 踏切を描く/ 第二幕 後方の建物を描く/ 第三幕 道路を透視図法で描く/ 第四幕 遠景及び線描の仕上げ/ 第五幕 全体の着色
\ 格好のチャンスを生かす「プレ写生会」
―思い出の校舎とブルドーザー― /堀 聡子
どうしたらいいのだろう/ 題材とどう出会うか/ かたつむりの線って? 何から描く?/ まず見て描く/ 見ないで描く/ ちょっとだけぬってみよう/ 自分でも大満足!
] シナリオ「窓際の植物」
/佐藤 真史
1時間目 絵の描き方と線の引き方の説明/ 2時間目 葉っぱなどの描き方の説明/ 5,6時間目 家並みを描く/ 7,8時間目 窓枠の下絵を描く/ 9〜11時間目 植物の彩色/ 12時間目 背景の彩色/ 13,14時間目 壁,窓枠の彩色
]T 酒井流写生会「10の原則」
/本川 藍
「五つの風景」/ 「学校を描く」/ 「校舎の窓から」/ 「遠近のある風景」
]U 写生会必携の小道具
―「牛に〜しているぼく・私」― /上木 信弘
事前調査と打ち合わせをしに行く/ 自分で実際に描く/ 授業をする/ 掲示をする
]V 校内展覧会を充実させる「酒井式鑑賞指導」の方法
/平瀬 敦夫
基本編/ 応用編/ 理論編

はじめに

 日本全国,どこの学校でも当然のように行われる写生会。この行事に違和感を持ったのは,たしか新採3年目の頃だった。

 私の近くでおしゃべりしながら写生をしている2年生と3年生の子どもたちは,五頭山という山に背を向けて,五頭山を描いているのである。

 その時は,そんなものかなーと思ったが,よく観察していると彼らは,全く「写生」をしていないのである。一言でいえば「見て描いていない」のである。


 その後,私はこの「写生会」という行事をじっくりと考え直しはじめ,新しい写生会の持ち方を提案した。私の学校では美術の先生は,私だけだったので,この提案はすぐに採用された。

 つまり,1年生と2年生は,近くの牛舎に行って牛と遊んで帰ってきてから牛を描く。3年生と4年生は,市場に行って,ものを売る人と買う人を観察して帰ってきて,学校で「思い出して」描くのである。


 このやり方は,その後,私の勤務する学校では当然のように行なわれていたが,他の学校では依然としてピクニック写生会が続けられていた。

 私は,美術の研究会などで,この写生会の在り方を強く否定して,私の考える新しい形の写生会―というより「絵を描く日」「絵画デー」などの形を提案し続けた。しかし全体としては全く変化を見せなかった。


 私は改めて,日本の学校というものの保守的な体質を思い知らされたものである。

 そこで,今度はそれを本にまとめてシナリオという形で提案することにした。

 それが,5年生や6年生を対象とした「写生会の持ち方」である。

 ご承知のように,私のシナリオ「電柱のある風景」や「遠近のある風景」「校舎の窓から」「校舎と花」「窓辺の花」などは全ていわゆる「写生画」ではない。自然を写しとるのではなく,自然の中の部分を切り取って,それを自分の心をくぐりぬけさせて「再構成」するやり方を取る。


 この方法は,子どもたちの大きな声援を受けて爆発的に広がった。各地のコンクールで次々と入賞するようになった。

 この本が,多くの人々の追試を経て,又新しいシナリオを生む土台となることを期待するものである。


  1999年8月   /酒井 臣吾

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