新しい学力観に基づく高学年体育の展開

新しい学力観に基づく高学年体育の展開

「習得・活用・探究型」の体育の授業づくりの提案

高学年体育の目標と新学習指導要領の要点解説。併せて重視されている大切な観点を取り上げ、教師が意識して取り入れるべき学習活動を詳説。習得、活用、探究型で高学年体育を見直し、体つくり運動、器械運動、水泳、クロール、平泳ぎ、ボール運動などを見直す。


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ISBN:
978-4-18-709613-1
ジャンル:
保健・体育
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 148頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年11月18日
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もくじ

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まえがき
はじめに
T 高学年の目標と新学習指導要領の趣旨
1 今回の改訂は「激変」だ
2 体育科改訂の要点
3 併せて重視されている大切な観点
4 教師が意識して取り入れるべき学習活動
5 高学年の目標の改訂点を改めて見る
U 新学習指導要領の改訂点
1 体つくり運動について/ 2 ボール運動の扱い
V 習得・活用・探究型で体育を見直す
§1 体つくり運動 体ほぐしの運動
〜体ジャンケンゲーム あんたがたどこさ〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§2 器械運動(1) 跳び箱運動
〜一緒に跳んで 一緒に上達 集団跳び箱〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§3 器械運動(2) 鉄棒運動
〜気持ちを合わせて楽しく上達! 一緒にクルクル 集団鉄棒〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§4 水泳 クロール・平泳ぎ
〜基本形をマスターして,続けて長く泳ごう〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§5 ボール運動 バスケットボール
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 6 実際の授業(発問・指示)/ 7 考察
§6 表現運動
〜日本の伝統文化を踊ろう〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§7 保健(1) 心の健康
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§8 保健(2) 病気の予防
〜インフルエンザなんかに負けないぞ〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
おわりに

まえがき

 今回の体育科の学習指導要領は,戦後教育の反省に基づき,大きな転換を行っている。新学習指導要領の改善の方向は,次の3点である。


 (1) 基礎的な身体能力,態度,知識・思考・判断を身に付けさせる。

   〈目的・内容〉

 (2) 発達段階に応じて指導内容を明確に示す。

   〈生涯にわたって運動やスポーツに親しむ資質や能力の育成〉

 (3) 子どもの体力低下に対応する。

   〈体力の向上〉


 基礎的な身体能力の育成が強調されている。これは,子どもの学ぶ意欲,技能,体力の低下,運動の二極化の問題を解消するためである。

 身体能力の要素としては,@力強さ,Aねばり強さ,Bしなやかさ,C巧みさなどが挙げられる。個人や集団として,どのように身体的能力を身に付けさせていくのかが課題である。

 そのために,指導要領では指導内容が明確に示されている。身に付けさせたい内容が具体的に示され,技能の例示がされている。

 発達の段階のまとまりに応じて,小学校1〜4年では,「様々な基本的な動きを身に付けさせる」,小学校5,6年と中学校1,2年では,「多くの領域の運動を体験させる」ようになっている。

 様々な基本的な動きを身に付けさせ,多くの領域の運動を体験させるために,習得,活用,探究の流れで指導するようになっている。結果として,従来の学力だけではなく,論理的思考力,コミュニケーション能力,言語活動能力のなどの学力の修得が求められているのである。

 それらの学力をどのように修得させたらよいのであろうか。本シリーズはそのような課題に対して,具体的な授業実践を通してまとめられている。

 基礎的な身体能力の育成を図ることが大きなねらいである。そのために態度,知識・思考・判断を身に付けさせることが大切である。同時に論理的思考力,コミュニケーション能力,言語活動力の修得が求められている。

 ただ跳び箱が跳べるだけではなく,どうすれば跳べるようになるのかの動きのコツが分かり,友達に伝えることができることが大事なのである。つまり運動を論理的に認識し,結果として論理的思考力が育っていくようにするのである。

 リレーで,「どんな作戦を立てたら勝てるだろうか」という学習がある。黙っていては作戦が立てられない。互いに声を出し,他者に働きかけなければならない。

 自分から他者に働きかけることによって,コミュニケーション能力が育つ。友達と関わることによって学習が深まり,楽しい授業になっていく。心と体が活性化されていくのである。

 グループで作戦を立てるには,話し合わなければならない。話し合うには司会者がいて,話し合いの仕方が分からなければ効率のよい学習にならない。話し合ったことを記録して,グループ全体に伝えることも必要である。体育学習を通して,言語能力も育っていくのである。

 本シリーズでは新学力が修得できるよう,実践事例が紹介されている。本シリーズを活用して,新しい体育科の学力を育成していってほしい。

 最後に本シリーズの発刊に際して,明治図書の江部満氏にはたいへんお世話になりました。深く感謝申し上げます。


  2009年10月   /根本 正雄

著者紹介

根本 正雄(ねもと まさお)著書を検索»

1949年茨城県生まれ

千葉市立高浜第一小学校校長

TOSS体育授業研究会代表

月刊『楽しい体育の授業』(明治図書)編集長

誰でもできる楽しい体育の指導法を開発し,全国各地の体育研究会,セミナーに参加し普及にあたる。

根津 盛吾(ねづ せいご)著書を検索»

1965年東京都生まれ。奈良教育大学卒業。現在小学校教諭。2002年にTOSSサークル「りん」を立ち上げ,代表として「TOSSデー」「子どもTOSSデー」などのTOSSの実践的活動を「りん」の仲間と共に続けている。月2回の例会の中で「体育」「外国語活動」などを中心に,レポート検討や模擬授業などでお互いに学び合っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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