新しい学力観に基づく中学年体育の展開

新しい学力観に基づく中学年体育の展開

「習得・活用・探究型」の体育の授業づくりの提案

中学年体育の目標が新学習指導要領でどう変わったか、習得すべき内容の明確化と系統性の重視を明らかにし、体つくり運動の導入の意義を解説。習得、活用、探究型で体育指導を見直し、体つくり運動を体ほぐしの運動から多様な動きをつくる運動へと詳細な解説。


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ISBN:
978-4-18-709519-6
ジャンル:
保健・体育
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 176頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2018年9月25日
新学習指導要領解説書籍
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もくじ

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まえがき
はじめに
T 中学年の目標と新学習指導要領の趣旨
――生涯体育への道筋――
1 中学年の目標
2 新学習指導要領の趣旨
U 新学習指導要領の改訂点
――習得するべき内容の明確化と系統性の重視――
1 運動領域の構成の変化
2 体つくり運動の導入
3 器械運動のあつかい
4 ボール運動のあつかい
V 習得・活用・探究型で体育を見直す
§1 体つくり運動(1) 体ほぐしの運動
〜人数や運動を変化させて行う体ほぐしの運動〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§2 体つくり運動(2) 多様な動きをつくる運動
〜基本的な動きを組み合わせて活動を組み立てる〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§3 器械運動(1) マット運動
〜基本的な回転技を習得させる〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§4 器械運動(2) 鉄棒運動
〜ステップを踏めば,両膝掛け倒立下り・両膝掛け振動下りを習得させることができる〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§5 器械運動(3) 跳び箱運動
〜倒立・マットの前転の練習から台上前転へ〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§6 走・跳の運動(1) かけっこ・リレー
〜止まらずにバトンパスをする〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§7 走・跳の運動(2) 小型ハードル走
〜小型ハードルを1台ずつ増やして挑戦させる〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§8 走・跳の運動(3) 走り幅跳び
〜助走・踏み切り・空中姿勢・着地のポイントをつかませる〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§9 走・跳の運動(4) 高跳び
〜助走から踏み切りまでの動きづくりをする〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§10 浮く・泳ぐ運動(1) 浮く運動
〜だるま浮き10秒から連続だるま浮きへつなげる〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§11 浮く・泳ぐ運動(2) 泳ぐ運動
〜くらげ足平泳ぎやドルフィンキック平泳ぎで25m以上泳ぐ〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画 / 5 習得・活用の指導 / 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§12 ゲーム(1) ゴール型ゲーム(ポートボール)
〜パス・ドリブル・シュートの技能を高め,ミニゲームで活用させる〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§13 ゲーム(2) ゴール型ゲーム(サッカー)
〜インサイドパスの技能を高める指導〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§14 ゲーム(3) ネット型ゲーム(ソフトバレーボール)
〜パスの習得とルールの工夫でラリーを続けさせよう〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§15 ゲーム(4) ベースボール型ゲーム(ベースボール)
〜「打つ,投げる,捕る」ことの習熟を図る〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§16 表現運動(1) 表現
〜引き出した動きを作品づくりに活用する〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§17 表現運動(2) リズムダンス
〜動きを合わせて楽しく踊る〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)
§18 保健(1) 健康の大切さと健康によい生活
〜健康のために大切なことを,睡眠を中心にあつかう〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)第1時
§19 保健(2) 体の発育・発達
〜体の成長とともに,心の成長をしっかりあつかう〜
1 単元名/ 2 単元について/ 3 目標/ 4 指導計画/ 5 習得・活用の指導/ 6 新学習指導要領の重点指導事項との関連/ 7 授業の実際(発問・指示)第4時
W 中学年における体力づくり
――「楽しく,活発」に「動きづくり」を行い,「運動ブーム」へと導く――
1 体力とは
2 中学年の体力づくり
3 中学年は「動きづくり」を重視する
4 授業と遊びのリンクを図る
X 体育科における習得・活用・探究型
――習得の段階と主体的な学習への取り組み――
1 体育科における習得とは
2 体育科における活用とは
3 体育科における探究とは
おわりに

まえがき

 今回の体育科の学習指導要領は,戦後教育の反省に基づき,大きな転換を行っている。新学習指導要領の改善の方向は,次の3点である。


 (1) 基礎的な身体能力,態度,知識・思考・判断を身に付けさせる。

   〈目的・内容〉

 (2) 発達段階に応じて指導内容を明確に示す。

   〈生涯にわたって運動やスポーツに親しむ資質や能力の育成〉

 (3) 子どもの体力低下に対応する。

   〈体力の向上〉


 基礎的な身体能力の育成が強調されている。これは,子どもの学ぶ意欲,技能,体力の低下,運動の二極化の問題を解消するためである。

 身体能力の要素としては,@力強さ,Aねばり強さ,Bしなやかさ,C巧みさなどが挙げられる。個人や集団として,どのように身体的能力を身に付けさせていくのかが課題である。

 そのために,指導要領では指導内容が明確に示されている。身に付けさせたい内容が具体的に示され,技能の例示がされている。

 発達の段階のまとまりに応じて,小学校1〜4年では,「様々な基本的な動きを身に付けさせる」,小学校5,6年と中学校1,2年では,「多くの領域の運動を体験させる」ようになっている。

 様々な基本的な動きを身に付けさせ,多くの領域の運動を体験させるために,習得,活用,探究の流れで指導するようになっている。結果として,従来の学力だけではなく,論理的思考力,コミュニケーション能力,言語活動能力のなどの学力の修得が求められているのである。

 それらの学力をどのように修得させたらよいのであろうか。本シリーズはそのような課題に対して,具体的な授業実践を通してまとめられている。

 基礎的な身体能力の育成を図ることが大きなねらいである。そのために態度,知識・思考・判断を身に付けさせることが大切である。同時に論理的思考力,コミュニケーション能力,言語活動力の修得が求められている。

 ただ跳び箱が跳べるだけではなく,どうすれば跳べるようになるのかの動きのコツが分かり,友達に伝えることができることが大事なのである。つまり運動を論理的に認識し,結果として論理的思考力が育っていくようにするのである。

 リレーで,「どんな作戦を立てたら勝てるだろうか」という学習がある。黙っていては作戦が立てられない。互いに声を出し,他者に働きかけなければならない。

 自分から他者に働きかけることによって,コミュニケーション能力が育つ。友達と関わることによって学習が深まり,楽しい授業になっていく。心と体が活性化されていくのである。

 グループで作戦を立てるには,話し合わなければならない。話し合うには司会者がいて,話し合いの仕方が分からなければ効率のよい学習にならない。話し合ったことを記録して,グループ全体に伝えることも必要である。体育学習を通して,言語能力も育っていくのである。

 本シリーズでは新学力が修得できるよう,実践事例が紹介されている。本シリーズを活用して,新しい体育科の学力を育成していってほしい。

 最後に本シリーズの発刊に際して,明治図書の江部満氏にはたいへんお世話になりました。深く感謝申し上げます。


  2009年10月   /根本 正雄

著者紹介

根本 正雄(ねもと まさお)著書を検索»

1949年茨城県生まれ

千葉市立高浜第一小学校校長

TOSS体育授業研究会代表

月刊『楽しい体育の授業』(明治図書)編集長

誰でもできる楽しい体育の指導法を開発し,全国各地の体育研究会,セミナーに参加し普及にあたる。

辻岡 義介(つじおか よしすけ)著書を検索»

1961年福井県生まれ。1987年より福井県内小学校勤務。

TOSS福井教育サークルに所属。

2007年,鯖江教育サークルを立ち上げ,体育の模擬授業を中心に月1回の定例会を行っている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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