DVD本 酒井式描画指導2
「ごんぎつね」

DVD本 酒井式描画指導2「ごんぎつね」

DVD付き

酒井式の基礎から具体的な指導技術までをDVDに完全収録。

兵十は火縄銃をぱたりと取り落としました。これが物語の終末、クライマックス。ここを絵にと思う人が多いが文章にはかなわないと酒井氏はいう。説明図になるからと。造形の面白さ、一直線構図 月→兵十と加助→2人の影法師→ごん という魅力ある場面の描き方を明示。


紙版価格: 2,160円+税

送料・代引手数料無料

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
4-18-704910-X
ジャンル:
図工・美術
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 96頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年11月25日
キャッシュレス・ポイント還元事業
テキスト採用品見本お申込みはこちらから

目次

もくじの詳細表示

文字のテーマと絵のテーマとの相違 /酒井 臣吾
T 酒井式「ごんぎつね」シナリオ&授業ポイント
■新美南吉「ごん狐」原文
1 どんな場面を描くのか
2 構図のポイント
3 授業シナリオ
U 酒井式「ごんぎつね」ナマ授業の再現&指導の極意
■講座1
酒井臣吾氏の授業はどう進められたか
■講座2
酒井式グラデーション、彩色の実演授業
■講座3
酒井式の指導、やっていいことダメなこと
■酒井式鑑賞法のポイントはここだ
――実地指導の再現――
あとがき /澤田 好男

文字のテーマと絵のテーマとの相違

      酒井式描画法研究会 /酒井 臣吾


 「ごん,おまえだったのか,いつもくりをくれたのは。」ごんはぐったりと目をつむったまま,うなずきました。兵十は,火なわじゅうをばたりと取り落としました。青いけむりが,まだつつ口から細くでていました。」


 これが,ごんぎつねの終末の文である。

 そして,ここがこの物語の「主題」の部分でもある。


 であるならば,このお話を絵に描くとして選ぶ場面は当然この場面だろう――と考える人は多い。

 しかし,それは間違いなのだ。

 この場面をいかに描いてみても,文章にはかなわない。

 この物語を読んできて,終りに冒頭の部分を読み終えたときの深い感動を思い出していただきたい。

 そんな感動を「絵」に描けるか? と聞かれたら答えは明白だ。とてもとても描けるものではない。


 こう考えると,文字の上でのテーマを,そっくりいただいて絵に描かせることは無理――という結論になる。

 つまり,絵を描く時は,文字のテーマではなく,背景を含めて画面に登場するヒトやモノの構造によって決める方がよいわけである。


 画面に「ぐったりしているごん」「つつ口からけむりのでている火なわじゅう」「おどろいてみている兵十」をいくらうまく描いたとしてもそれは単なる説明図である。

 つまり「図」であって「絵」ではないのである。


 そのようなわけで,この本には3つの場面が紹介されている。

 この3つの場面は,私としても相当に吟味した上での提案であるが,まだいい場面がかくされているかも知れない。


 その3つの場面の中でも第一に押したいのが,この「月の夜の場面」である。なんといっても,この場面を描くためにはある「造形上の面白さ」を経験できるからである。

 造形の上での面白さ――とは,つまり「一直線構図」のことである。


  月 → 兵十と加助 → 2人の影ぼうし → ごん


 上の4つが,ズラリと並ぶ構図は,実に面白い。これは恐れずに言えば,文章より絵にしたほうが魅力ある場面でもある。


 この絵を描くことで,子どもたちは文字で学べなかった造形上の面白い構図を体験できるのである。

 いや構図だけではない。月のグラデーション,灯のぬくもり,影の美しさ等の造形言語にふれることにもなる。


 その他2つの場面も含めて多くの追試を待ちたい。


  2005年9月19日

著者紹介

酒井 臣吾(さかい しんご)著書を検索»

1934年新潟県村上市生まれ。新潟大学教育学部卒業。新潟県北蒲原郡中条町立中条小学校長,北海道教育大学教授を経て現在酒井式描画法研究会主宰。「酒井画廊」を経営。

『楽しい絵画教室』(明治図書出版)編集長。

TOSS大和著書を検索»

向山洋一を代表とするTOSS(教育技術の法則化運動)の趣旨に賛同し,1999年5月に結成されたサークル。奈良県を中心に子どもにとって価値のある教師であることを願い,そのために教育課題への挑戦,教師修業の持続を決意したメンバーの集まり。(代表=澤田好男)

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

ページトップへ