理科で育てる新しい学力3
理科の学習意欲の向上を図る

理科で育てる新しい学力3理科の学習意欲の向上を図る

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子どものやる気を引き出す具体的な実践例を多数収録!

第3巻は「理科の学習意欲の向上を図る」授業提案等。著作代表のTOSS作州教育サークル代表の小林幸雄氏は言う。子どもたちは実験したがっている。それに応えて教師自らが楽しそうに面白そうに実験を行うことが必要。モデルを使った実験例を豊富に集録。


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ISBN:
978-4-18-617316-1
ジャンル:
理科
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 136頁
状態:
絶版
出荷:
復刊次第
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

世界の理科教育を向山・小森型理科で立て直そう /新牧 賢三郎
まえがき
T 理科は物を用意することに始まる
1 常に「物」にふれさせることを意識して……
―5年「植物の発芽と成長」
(1) 「物」にふれさせることの重要性
(2) 観察しようという意欲づけの演出
(3) 「物」にふれさせる授業構成が理解を助ける
(4) 子どもの発言から課題を取り上げる
2 できる限りの物をそろえる「肺」の導入
─6年「ヒトと動物の体」
(1) できる限りの物を用意する!
(2) はく息にふくまれる酸素の割合を予想する
(3) 肺模型の登場!
(4) 無口で,クリスタルなモデルの登場!
(5) 気管のイメージは掃除機のホース
(6) 手作りの肺モデル作製のポイント
3 『わくわくずかん』のドラマ─熱中! 植物さがしの授業
〜『わくわくずかん』を持って早く外に出たくなる!〜
(1) 熱中カスマグサさがし!
(2) 野菜の名前がついている植物を探せ!
(3) さくいんを使って植物さがし!
4 実物の手作り電池を使って電池の発明の歴史を教える
─4年・電気のはたらき
(1) 世界初のボルタ電池
(2) 屋井先蔵が発明した世界初の乾電池
(3) 繰り返し使える電池  (携帯電話,パソコン,車のバッテリー等)
5 紙粘土で作る地層
─6年「地層」
(1) 地層を作ろう
(2) 実験してみよう
6 子どもが熱中! 簡易式ペットボトルロケット
─4年「空気や水をとじこめると」の発展学習
U 名人はモデルを使って分かりやすく示す
1 分かりにくい概念もこれですっきり!
─6年「肺のつくり」を分かりやすいモデルで!
(1) 分かりにくい概念! 「肺胞の表面積」
(2) 酸素と二酸化炭素の交換は宅配便にたとえて
(3) 表面積の違いをさらに分かりやすく!
(4) イヌとワニ,体力のあるのはどちらか?
(5) 効率のよい肺は,ヒトか,トリか?
2 台風誕生のシミュレーションから討論へ!
─5年「天気の変化・台風」
(1) 空気砲で導入
(2) 台風の発生する秘密に迫る!
(3) 台風のエネルギーの源は水蒸気である!
3 電池の直列つなぎ,並列つなぎの電流の強さを,手回し発電機を使って体感的に理解させる
─4年「電気のはたらき」
(1) コンセントの先はどこにつながっている
(2) 手回し発電機を使って発電所の仕組みを知らせる
(3) 大きな電球を光らせるには,手回し発電機の直列か並列つなぎか
V やる気を引き出す授業のシステム
1 実験の準備と片付け,担当責任者を選任するシステム
(1) 全員に活躍する場を!
(2) 役割分担に変化をつける!
(3) 5年「植物の発芽と成長」の実践から
(4) 6年「ものが燃えるとき」の実践から
2 まとめ新聞づくりのポイント
(1) まとめ新聞づくりの原理原則
(2) まとめ新聞づくりのポイント
3 小林実践に学ぶ「意欲的に観察させる指導法」
(1) 子どもの観察意欲を掻き立てるポイント
(2) 局面を限定して意欲を引き出す技
(3) 長期の観察も「局面の限定」で焦点化
W 討論や逆転現象が起きる知的な発問を用意する!
1 子どもの発言を引き出す基本の技
─板書できなかった子を優先する
(1) ノートに書いた意見を板書させる
(2) 板書できなかった子を優先して発表させる
(3) たった1人でも主張できる子にする語り
2 「あれども見えず」で討論させる
(1) 逆転現象を起こす発問とは
(2) 一般常識を覆して「逆転現象」を起こす
(3) 「あれども見えず」で,討論させる「メダカの授業」
3 小林幸雄氏に学んだ「問い方」のワザ
─6年「ヒトや動物の体」
(1) 問い方で子どもの意欲は倍増する
(2) いくら説明しても分からない,だから知的な発問が必要だ!
4 6年「大地のつくり」で討論を仕組む
─珍獣・パレオパラドキシア
X 褒めて褒めて子どものやる気を引き出す
1 子どもと語る場を設定する─4年「電気のはたらき」
〜乾電池とモーターを使って自由試行〜
(1) 教材・教具をできるだけシンプルに与える
(2) 乾電池1個と,モーターだけを使って自由試行
(3) 乾電池1個,モーター,プロペラを使って自由試行
(4) 電気の流れ方を考える
(5) プロペラの回る向きが変わることから,電気の流れ方を考える
2 理科授業の真髄! 「向山型自由試行」
(1) 「向山型自由試行」とは
(2) 「向山型自由試行」を成功に導く秘訣
3 子どもの発言意欲を生み出す教師の対応
─6年「大地のつくり・化石を知ろう」  (齋藤光世氏の追試)
(1) 画像から学習のめあてを知る
(2) 問題を考える中で「化石」の定義を理解する
4 励ますこと,褒めること,認めること,それに身体的な表現を加えよう
(1) 言葉かけで大切なこと
(2) 身体的な表現をあわせて使う
Y 理科の学習は役立つことを子どもに語ろう!
1 6年「ヒトと動物の体」
─人体の仕組みを知り,健康な体づくりの意識を持たせる
(1) 第2の心臓「足」
(2) 歩くことの大切さ
(3) 外遊びをしっかりする子とおとなしい子との差
2 昆虫の学習が人類を救う
─昆虫型ロボットの開発
(1) 昆虫型ロボット
(2) ゴキブリロボット
(3) マイクロロボット
(4) 未来の昆虫型ロボット
3 4年「もののあたたまり方」では熱気球を,「植物のつくり」では外来種のことを授業する
(1) 物のあたたまり方の学習から
(2) 植物の体のつくりから
4 4年 「電気のはたらき」の発展教材
5 「国産クワガタの危機」を授業する国産クワガタの危機
あとがき

まえがき

1 実験がしたい子どもたち

 「先生! 今日は,実験あるの?」と理科室にくる子にしばしばたずねられます。

 それだけ,子どもというものは,実験があることを期待しているのです。

 理科好きな子どもを育てる1つのポイントは,できるだけ実験を用意することにあります。しかし,単元によっては,実験がやりにくい内容もあります。そのような場合は,ちょっとした工夫が必要です。

 実際の実験が無理ならば,代わりにシミュレーションの実験を示してやることも1つの工夫です。単純なシミュレーションがあるだけで,授業の魅力は倍増します。

 また,授業の名人は,分かりにくい概念を,別のモデルを使って分かりやすく示します。シミュレーションの実験も難しければ,別のモデルを使って説明する工夫をしてやるべきなのです。


2 どの子も満足できるシステムを!

 しかし,実験を用意すれば,それだけでどの子も満足するでしょうか。

 班で実験をするとき,誰もがやってみたい役どころを一部の子が独占するようでは,おとなしい子は,ただ傍観するしかありません。

 見ているだけで楽しいはずはありません。理科への期待が大きい分,残念な気持ちで一杯になることでしょう。

 そのために,どの子も満足して取り組めるシステムを作ってやることが大切です。誰が何を準備するのか,誰が何の担当をするのか,明確な分担を教師が仕組むことが必要なのです。これがシステムです。

 学習のまとめをさせるときにも,やはりシステムは大切です。システムがあれば,安定した授業を保障することができるのです。このような視点も大切なことです。


3 教師自らが,楽しそうに面白そうに実験を行う

 ところで,実験をして見せる場合,教師自身,楽しくて仕方がないといった表情で臨んでいるでしょうか。

 理科好きな子どもたちにするには,教師自ら,楽しいと感じるような授業でなければなりません。その逆だと,理科授業の魅力は半減してしまいます。

 教師の表情の良し悪しは,授業の腕に比例するものです。

 向山洋一氏が子どもたちに語りかける表情は,本当に子どもたちを慈しむオーラで満ち溢れています。

 理科授業の名人・小森栄治氏の授業も,思わず引き込まれるような笑顔と語りで満ち溢れています。

 たとえば,自由試行をさせるとき,「何か少しでも気づいたことや発見したことがあれば,先生に教えてね」と言って子どもたちがやってくるのを待ちます。いわゆる子どもと語る場を設定します。

 このとき,子どもたちの報告を,全て温かく包み込めるような対応ができる教師は,授業の腕が格段に高いと言えます。その一点だけ切り取ってみても,間違いなく,子どもたちの意欲を上手に引き出せる教師と言っていいでしょう。


4 理科の学習は世の中に役立っていることを伝える

 さて,科学は,身の回りの品やいろいろな仕事に深く関わりがあります。

 このことを,授業の内容とつないでやることも教師の大事な役割でもあります。「へぇー,こんなに科学は,世の中に役立っているんだ」という気持ちをいだかせることができれば,よりいっそう,理科に対する意欲が増すはずです。

 本書には,先に述べた事柄以外にも,合わせて6つの視点から「子どもたちの学習意欲を向上させる具体的な実践」を紹介しています。

 ご批評いただければ幸いです。


  2008年10月   TOSS作州教育サークル代表 /小林 幸雄

著者紹介

小林 幸雄(こばやし ゆきお)著書を検索»

1958年岡山県生まれ

岡山大学教育学部卒業

岡山県津山市立佐良山小学校教諭

TOSS作州教育サークル代表

新牧 賢三郎(あらまき けんざぶろう)著書を検索»

東京都大田区洗足池小学校

月刊「教育トークライン」編集長

TOSS中央事務局

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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