「プロの技術」を学ぶ5
発言の取り上げ方

「プロの技術」を学ぶ5発言の取り上げ方

好評2刷

誰の意見を、どの順番でとりあげるか。授業の生命線はここだ!

発問してノートに書かせて、指名して発表させる。たったこれだけのことの中に、ものすごい量の技術が使われる。発言の取り上げ方で授業の正否が決すると本書の著者は訴える。そのために多くの「プロの技術」をこう生かしたという実例を盛り込む。すぐ役立つ提案。


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ISBN:
978-4-18-616511-1
ジャンル:
授業全般
刊行:
2刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 168頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年6月17日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 発言の取り上げ方で授業の正否は決まる
一 五分で終わった授業
二 発問し、すぐ指名する教師たち 〜把握しない、組み立てもない〜
三 プロの業 三人の先生に学ぶ
1 なぜ、あの子を指名したのか
2 衝撃だった野口式指名術
3 あの発言を取り上げて授業が変わった
四 先生方なら、どの発言からどの順番に取り上げるか
U 拡散的発問から集中的発問で発言内容を絞り込む
一 拡散的発問の後の発言は自由に
二 集中的発問の後こそ勝負
1 小さな指導を入れること
2 間違った意見がなくては勉強にならない
三 こんな集中的発問では、こう指名する
1 国語の授業バージョン
2 社会科の授業バージョン
V 私は、学んだ「プロの技術」をこう生かした!
一 【国語】野口芳宏先生の「発言の取り上げ方」と私の実践
1 優れた授業との出会い
2 子どもの発言で授業をつくる
二 野口芳宏先生の「発言の取り上げ方」と私の実践
三 【社会】向山洋一先生の授業の取り上げ方
四 【社会】有田和正先生の授業の取り上げ方
五 【算数】正木孝昌先生の(筑波大附属小)の授業の取り上げ方
1 長さ比べの授業から
2 数える学習
3 円の授業
六 【算数】手島勝朗先生(筑波大附属小)の授業の取り上げ方
1 「和差算」の授業
2 意見の取り上げ方のポイント
七 【理科】の授業での意見の取り上げ方 「須藤芳文氏実践の追試」(杉山裕之実践)より
1 理科の授業での意見の取り上げ方のポイント
2 理科の授業、意見を取り上げることより他に大切なこと
八 【道徳】早川裕隆先生の「発言の取り上げ方」
1 早川先生との出会い
2 早川先生の授業には挙手がなかった
3 役割演技での発言の取り上げ方と広げ方
4 自分の実践に生かす
W 私の発言構成術
〜多くの意見を取り上げたい場合〜
一 多くの意見を取り上げたい場合
1 書く活動を入れる
2 写真+拡散的な発問を行う
3 誰もが答えられる課題を出す
4 自由思考を伴う発問をする
二 討論的な授業を仕組む場合
1 討論的な授業を仕組む発言の取り上げ方のポイント
2 「シャボン玉(野口雨情)」の授業
三 さっと授業を流す場合
1 二年生 算数の授業
2 国語の音読指導の場合
四 掘り下げて考えさせたい場合
1 拡散的発問と収束的発問で
2 否定で
五 授業がしずんでいる場合
X 「指名なしの授業」でどう発言を取り上げるか
一 授業には生きた流れがある
二 発言はこう取り上げる
三 指名なし発言による授業での取り上げ方、その実践編@
四 指名なし発言による授業での取り上げ方、その実践編A
Y 「発言の取り上げ方」に関わる技術、あれこれ
一 子どもを鍛えなくてはできない授業
1 意見を取り上げない授業? 〜千村実践〜
二 ささやかな技術あれこれ
1 板書の技術
2 問題の与え方
3 ノート発言
4 子どもを見る
5 温かなまなざし
6 レッテルはがしをする
三 発言しやすくする技術
1 すべての意見を認める
2 意見が多い子を満足させる
四 発言する雰囲気をつくる
五 築地久子氏の討論の授業から
六 雑記
1 「発言の取り上げ方」は重要な技術の一つ
2 発言を取り上げない技術
3 おまけをつけて
あとがき

まえがき

 一〇年前、卓球を始めた。きっかけは、市P連の卓球大会の人数あわせに参加したことだった。

 卓球と授業とは共通することが多い。一番大切なのは、ボールをつかむ感覚を習得することだ。玉がつかめるとその後のいろいろな技術が身につきやすい。このレベルがおそらく素人と多少できる人の違いである。私にはまだこのレベルすらできていない。高校生で県のベスト一六位以上に入れるような実力ならば、ボールがちゃんとつかめている。

 そうしたレベルだと、試合が構成できる。組み立てられるのだ。どこにどのようなサーブを出すとどこにどのように返ってきやすいか分かるからだ。レシーブもそう。

 どのサーブを選択するのか。どこへのレシーブを選択するのか。もちろん、ケースバイケースなのだが、全て理由がある。その後の展開への繋がりがある。勝つためのゲームの組み立てに関係している。

 自分が得意だからとか、相手が苦手だからというような単純な理由でサービスを出すことはありえない。

 授業においても同じである。子どもたちに考えを持たせる段階が終わったら、その考えをどう全体の場に引き出すのかに教師の授業の組み立てが表れる。

 どのような授業をしたいのかにも関わってくる。

 発問して、ノートに書かせて、指名して、発表させる。

 たったこれだけのことの中に、もの凄い量の技術が使われる。

 それぞれ、一つひとつを研究する価値がある内容である。

 この本では、その中の「指名する」に焦点を当てた技術研究の一つの提案をしている。

 どの子を指名するかは、どの「考え」を全体の場に出させるのかということである。

 それは、どのタイミングで、どのような方法でするのかということも同時に考えねばならない。

 そして、それが授業全体としてどのような意味を持つのか。

 さらに、その子にとってはどのような意味があるのか。

 考えればきりがないくらい奥深い内容であった。

 いなば教育サークルの面々が、先達の実践に学び自分の実践を振り返り、「意見の取り上げ方」に焦点を絞って授業を眺め再実践できるものは実践にかけてみた結果をまとめた。

 勉強するほど、奥が深いテーマであることに気づかされた。

 ここに、提案した内容は、したがって「意見の取り上げ方」研究への第一歩にすぎない。

 今後、さらに研究を深めていきたい。


  二〇〇七年九月   いなば教育サークル代表 /長谷 博文

著者紹介

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鳥取市立美保小学校

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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