「プロの技術」を学ぶ3
発問構成・発問の仕方

「プロの技術」を学ぶ3発問構成・発問の仕方

好評3刷

プロ教師が生み出した優れた発問の数々

本書には「優れた授業の発問」が抽出されている。@発問づくりの第一歩から始まり、A授業の効率化を意識した発問、B開始一分で授業にのめり込ませる発問、C知的好奇心をかき立てる発問、E思考を促す発問=発問など具体的に解説。


紙版価格: 1,960円+税

送料・代引手数料無料

当日発送

電子書籍版: 未販売

電子化リクエスト受付中

電子書籍化リクエスト

ボタンを押すと電子化リクエストが送信できます。リクエストは弊社での電子化検討及び著者交渉の際に活用させていただきます。

ISBN:
978-4-18-616313-1
ジャンル:
授業全般
刊行:
3刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 168頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年10月18日
キャッシュレス・ポイント還元事業
テキスト採用品見本お申込みはこちらから

目次

もくじの詳細表示

まえがき
T 発問づくりの第一歩
一 発問づくりを支える三つの要素「何を教えるのか」「授業の効率化」「子どもの自然な動き」
1 発問づくりの前にやる作業
2 発問づくりの原則
二 一〇〇発問のつくり方の極意
1 なぜ一〇〇発問づくりが必要か
2 短時間でできる一〇〇発問づくりの秘訣
3 一〇〇発問づくりの実際
4 「語意」の発問づくりが、中心発問に波及する
三 一〇〇発問作成から見えてくるもの
1 一〇〇発問作成の定石
2 音読一〇〇回から見えたもの
3 辞書引きから見えたもの
4 一〇〇発問作成での失敗
5 一〇〇発問作成から見えたもの
U 授業の効率化を意識した発問
一 システムを入れる発問
1 向山洋一氏「次に何をしますか」
2 「次に何をしますか」を「三年わり算」で追試
二 教科書を見る子を育てる発問
1 教科書を見る子を育てると……
2 教科書に書いてあることを予想させる
3 教科書に書いてある答えを指名して聞く
三 教科書を教える発問
1 社会科では資料を読み取れるようにする
2 資料の読み取り五項目
3 教科書の本文は一字読解指導で
四 学習の仕方を教える発問〜国語
1 文法の学習で、学習の仕方を教える
2 中学校での文法学習
3 学習の仕方を教える発問=学習システムを入れること
五 学習の仕方を教える発問〜算数
1 文章題
2 「何のお話ですか?」
3 追試「わり算 文章題」
六 学習の仕方を教える発問〜社会
1 発問には意味と順序があることを知った
2 不登校の子どもも動いた
3 三年生のレベルから六年生のレベルまで
七 学習の仕方を教える発問〜理科
1 火を使う実験中の危険な行為を指摘させる
2 日常的な安全指導
V 開始一分で授業にのめり込ませる発問
一 核心に迫らせる発問
1 国語「大きなかぶ」
2 単元全体の流れ
3 「誰が力が強いか」の検討
4 天秤を使っての説明
二 教材全体を貫く発問
1 河田孝文氏の「教材全体を貫く発問」授業「たかしくん」
2 同一発問追試「食品添加物に賛成か? 反対か?」中山崇実践
三 同一発問を繰り返す
1 河田孝文氏の「同一発問を繰り返す」授業「クラッシュ」
2 同一発問追試「ピュアウォーターの不足を解決する上原春男氏」林健広実践
四 大枠を理解させる発問
1 向山洋一氏の説明文指導
2 四年生の説明文に当てはめて授業をする
3 低学年や高学年の説明文にも当てはまる
五 一枚の写真から繰り出す発問
1 二つの発問の違い
2 子どもが安心して書けるキーワード
3 見方を育てる
4 実践例
W 知的好奇心をかき立てる発問
一 初めと終わりに問う同一発問
1 河田氏の初めと終わりに問う同一発問「たかしくんの授業」
2 自分の授業づくりにいかす『沖ノ鳥島』
二 子どもを上段に引き上げる発問
1 自説を補強する資料集めが子どもを上段に引き上げる
2 向山氏の大仏の授業
3 大仏の授業を追試する
三 子どもを引き込む「易」から「難」への発問
1 雀の数を問う
2 雀の位置を問う
3 話者についての言及がされた
X 討論を仕掛ける発問
一 討論を仕掛ける発問〜国語(分析批評)
1 発問の類型化
2 6W1Hによる発問の類型化
(1) 何・どんな
(2) 誰
(3) どこ
(4) どちら
(5) いつ
(6) どれくらい・どのように
(7) なぜ
3 ピナクルで、討論を仕組む
二 討論を仕掛ける発問〜国語(言葉の検討)
1 「ごんぎつね」の発問
2 二年生「ニャーゴ」で
三 討論を仕掛ける発問〜社会
1 教科書から討論に持ち込む
2 授業の実際
四 討論を仕掛ける発問〜理科
1 アオムシは、昆虫かで討論を仕掛ける
2 実践授業
五 討論を仕掛ける発問〜道徳
1 絵本「わたしのいもうと」を使った模擬授業
2 討論のポイント@〜前提条件をそろえる
3 討論のポイントA〜意見を出し尽くす
4 討論のポイントB〜選択する
5 討論のポイントC〜決着をつけなくてもよい
Y 「思考を促す指示」=「発問」である
一 思考を促す指示の定石@低学年
1 向山洋一氏の算数模擬授業
2 指示を出し考えさせる〜一年算数@
3 指示を出し考えさせる〜一年算数A
二 思考を促す指示の定石A中学年
1 河田孝文氏の代案授業
2 システムをつくり、授業を効率化する
三 思考を促す指示の定石B高学年
1 河田孝文氏の代案授業
2 作業指示の繰り返しで、自然と答えに導かれる
3 子どもの事実
あとがき

まえがき

 「○○先生のような授業ができるようになりたい」という強い憧れを持つ。

 憧れとは、願望である。

 願望は、脳に成功回路をつくる。

 回路は、憧れの教師の一挙手一投足を脳にインプットしはじめる。書籍・発信から憧れの教師の主張を脳にインプリントし始める。憧れの教師に関わるあらゆる情報を検索し始める。無意識のうちにインプットし続ける。

 憧れの授業には、階層がある。

 夢と同じだ。まずは、大きな憧れを描く。

 当然、究極は、「向山洋一」氏である。

 氏という大きな大きな峰に登るための階層をつくる。向山氏の前のステージは、一門高段者。その前は、有段者。続いて、サークルの代表。そして、サークルの先輩。そしてそして、サークルのライバル。

 私は、サークル入門時、教師としての資質は何一つ駄目だった。

 教師を辞めるそのときまで、褒められることはないだろうと思っていた。

 授業で褒められるなんて、夢の中で夢見ている夢のまた夢のそのまた夢だった。

 セミナーに参加したとき、一流の講師がステージで講座をする。

 その姿を見ながら、「自分があの場所に立つことは……ないだろうな」と思っていた。想像しただけで足が震えた。

 しかし、いつか、立ちたいという夢も持っていた。当時の自分からは、壮大な壮大な夢だった。

 今、ほぼ毎週セミナーで講座を担当している。たどり着くまでに大切だったこと。

 セミナー会場の講師の場所にたどり着きたいという願望と講師の先生のようになりたいという強い強い憧れだった。

 憧れは、脳に成功回路をつくる。

 脳は、理想の教師像・授業を描く。

 教師力は、総合力である。

 授業だけをつまみ食いするのではない。

 主張から習慣から癖まで、何から何までトレースするのである。そうすることで、憧れに近づくために自分に足りなかったものが見えてくる。憧れの存在に指導いただいたことは、まるごと実行する。

 初めて大きなセミナーで講師を務めたときのこと。役を終えた休憩時間、向山氏がそばに来て一言評価をくださった。「今日の内容の八割はいらなかった」八割削ると、ほとんど内容がなくなる。それほど情報にムダ・ムラがあったのだ。

 憧れの存在からの指導をすぐ実行した。当時の私には、言葉を削ることが最優先課題となった。そこから授業のリズムとテンポも生まれてきた。

 もちろん、峰は遥か遥か遠い。

 峰にたどり着くために必要なこと。

 それは、憧れの教師にたどり着くまでのステージをつくり、目の前のステージから少しずつクリアしていくことである。

 若い教師には、目の前の憧れでさえ高い高い峰に見えるだろう。

 しかし、登り始めなければ始まらない。まずは、目の前の憧れに追いつき追い越す願望を持ち、そのための計画を立てよう!


 本書には、優れた授業の発問が抽出されている。

 自分の発問と比較することにより、発問づくりの原則が見えてくるはずである。

 本書が、多くの先生方の授業づくりのお役にたてれば幸いである。


  二〇〇七年九月一七日   /河田 孝文

著者紹介

河田 孝文(かわた たかふみ)著書を検索»

1964年5月山口県豊浦郡豊北町神田特牛生まれ

1988年 山口大学教育学部卒業

1988年 山口県山陽町立厚狭小学校教諭

1993年 山口県豊浦町立小串小学校教諭

1996年 山口県下関市立江浦小学校教諭

1999年 山口県豊浦町立川棚小学校教諭

現在,下関市立桜山小学校教諭

1988年教育技術法則化運動に参加する。

向山洋一・22番弟子,槇田 健・1番弟子

TOSS道徳教育研究会代表

TOSS長州教育サークル所属

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
    • この商品は皆様からのご感想・ご意見を募集中です

      明治図書
    • 憧れの教師、
      憧れの授業に近付くために、
      発問を分析して自分の実践に活かす例がたくさんあった。

      特に、思考を促す指示は発問になること、
      納得した。

      若手にとって
      発問の作りのコツは、先人から学ぶことであると思った。
      2008/1/13大貝浩蔵
読者アンケート回答でもれなく300円分のクーポンプレゼント!

ページトップへ