ノーベル賞をもらえる子を育てる向山・小森型理科授業 6年

ノーベル賞をもらえる子を育てる向山・小森型理科授業 6年

好評5刷

向山・小森型理科で子どもたちが理科好きになる。

物を使わなければ理科じゃない!という向山氏の主張通り、本書では、観察にも目・耳・口・手触りなど五感を総動員する授業システムづくりのノウハウの紹介的実践や、自由試行から論理をつくらせる指導のポイントなどを主要単元での事例で紹介する。


紙版価格: 2,160円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-610815-3
ジャンル:
理科
刊行:
5刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 176頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年9月19日
新学習指導要領解説書籍
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もくじ

もくじの詳細表示

はじめに〜本書の使い方〜 /新牧 賢三郎
第1章 ものの燃え方と空気
―化学燃料を燃やして,エネルギー学習の内部情報を蓄積する― /冨田 元久
発展学習プラン1 化石燃料を燃やそう
1.第1時
(1)日付,ページを書かせる/ (2)課題を書かせる/ (3)目的を書かせる/ (4)方法を書かせる/ (5)結果を書かせる
2.第2時
(1)課題の「など」にもう一歩突っ込む/ (2)二酸化炭素を発生させるものの共通点に気づかせる/ (3)結論を書かせる
発展学習プラン2 ペットボトルキャンドルを作ろう
1.第1時
(1)課題を書かせる/ (2)予想をさせる/ (3)目的を書かせる/ (4)方法を書かせる/ (5)結果を書かせる/ (6)結論を書かせる
2.第2時
(1)「ペットボトルキャンドル」を作る
第2章 ものの燃え方と空気
―ペットボトルを使って発展させる― /栗嶋 正巳
1.もう一歩の突っ込み
2.基礎・基本
(1) 基礎・基本として何を押さえるか/ (2) 教科書をもとに授業を進める/ (3) 1時間の授業をどう進めるか
3.発展学習(もう一歩の突っ込み)
(1) 教科書の学習をもう一歩突っ込む/ (2) 自由研究として取り組む/ (3) 子どもたちの疑問などをもとにした発展学習
第3章 植物の成長
―植物がでんぷんを作る工夫を調べる― /瀧本 乘俊
1.しぼった液で調べる方法
2.アルコールで葉の色をぬく方法
3.たたき出して調べる方法
4.発展問題
第4章 土地のつくり
―地元の教材へと発展させる― /善能寺 正美
1.この単元でここは押さえる
(1) 第1時/ (2) 第2時/ (3) 第3時/ (4) 第4時/ (5) 第5時/ (6) 第6時/ (7) ノート指導の予定
2.発展学習
第5章 水溶液の性質とはたらき
―論理的な思考が要求される― /善能寺 正美
1.この単元でここは押さえる
(1)水酸化ナトリウムの水溶液の危険性を教える/ (2)実験上の注意を効率的に教える/ (3)スポイトの持ち方や使い方を教える/ (4)見開き2ページのノート整理を教える
2.発展学習
(1)電気を通せばアルミニウムである/ (2)二酸化炭素は作る/ (3)中和の話はミカンの缶詰の話でビックリ!/ (4)8種類程度の水溶液同定テスト
第6章 動物のからだのはたらき
―模型を作る。インターネットで調べる― /新牧 賢三郎
1.本単元について
2.指導する内容
3.発展学習1 肺の模型を作る
4.発展学習2 心臓の模型を作る
5.発展学習3 リッキー博士の理科実験室
6.発展学習4 学研サイエンスキッズ
7.発展学習5 インターネットで小腸を調べる
8.発展学習6 インターネットで心臓を調べる
9.発展学習7 インターネットで肺を調べる
第7章 動物の体のつくりとはたらき
―サイクル図を使う― /藤縄 英治
1.発展的な学習・補充的な学習の内容について
2.どのようなサイクル図を使うか
3.サイクル図を使った授業の実際
第8章 電流のはたらき
―教科書の実験の中に発展学習を組み入れる― /末永 賢行
1.単元の目標
2.単元計画
3.第1・2時【教科書】
4.第3時【発展学習】
5.第4時【発展学習】
6.第5時【教科書】
7.第6・7時【教科書】
8.第8・9時【教科書+発展学習】
第9章 電流のはたらき
―発展学習は授業の中の「もう一歩の突っ込み」から生まれる― /山田 淳
T.「電流のはたらき」で押さえるポイント
1.この単元で学習することはズバリこれだ
2.使う教材・教具はシンプルにする
3.自由試行活動を取り入れる
4.条件制御をきちんと押さえる
5.実験はノートに記録させ,評定する
6.電流計をきちんと使おう
7.見開き2ページでノートにまとめをする
U.発展学習への挑戦
1.日々の授業内容で発展学習を扱う
(1)電磁石の性質を調べる……1本の導線も磁石になるのか/ (2)電磁石の強さを調べる/ (3)電源装置を使う/ (4)発熱を調べる
2.単元終了後の発展学習
(1)自由研究で電磁石のことをもっと調べよう(インターネットで調べる)/ (2)モーターをいろいろつくろう(ものづくり)
あとがき

はじめに

ノーベル科学賞をもらえる日本の子どもを40名育てる 〜本書の使い方〜
   向山・小森型理科研究会 /新牧 賢三郎


1.向山洋一の夢

 向山洋一氏(TOSS代表)には,次のような壮大な夢がある。

 「子どもたちを理科好きにして,ノーベル科学賞をもらえる科学者を40名育てる」

 何という魅力的な夢なのだろう。理科を教える教師なら,ぜひとも見てみたい夢である。

 向山氏は,夢を夢で終わらせない。夢を実現するために次々と手を打っている。その1つが「阿蘇学」の立ち上げだ。

 向山氏は,友人である阿蘇山研究者の須藤靖明氏の協力を得て,「阿蘇学」を立ち上げた。自然科学者と教育実践家が手を組み,理科好きの子どもたちを育てようというのだ。

 もう1つの手が「向山・小森型理科」である。向山・小森型理科を実践することにより,子どもたちを理科好きにしようというのだ。

2.システムを追試する

 向山・小森型理科は,ネタの開発から毎時間の授業の仕方,そして,単元構成とすべて1つの「システム」となっている。システムなので,「ちょっと,ここだけ真似してみよう」と実践してもそれほど効果は上がらない。システムを追試していただきたい。こういうと,「難しそうだ」と思われるかもしれないが,そうではない。むしろ簡単だ。本書に書かれている通りに実践するだけなのだから。

 我流を入れないでどうぞ追試していただきたい。

3.向山・小森型理科の発展学習

 向山・小森型理科の発展学習には,次の3つの方向性があると向山・小森型理科研究会事務局の大堀真氏は主張する。

 @「もっとやってみよう」型

 A「もう一歩の突っ込み」型

 B「学んだ原理を応用してみよう」型

 それぞれ,単元によって適している型がある。どの型も子どもたちの知的好奇心を刺激する。そして,子どもたちは,課題を次々と見つけ,解決することで実力がアップする。満足するから,どんどん理科が好きになる。

 全部の単元で行う必要はない。学期に1つくらい,発展学習を行う。そして,まだ時間に余裕があれば付け足せばよいのだ。

4.物を上手に使う

 理科は,物がなければ授業は成立しない。逆にいえば,子どもの知的好奇心を刺激する物を見つけたら,たぶん授業は成功するだろう。それほど,向山・小森型理科は物を重要視する。

 物は,本物がよい。しかも,子どもたち一人一人が扱える数が欲しい。この物を用意することは少し手間がいるだろう。しかし,その手間こそが教師の仕事なのだ。向山型の授業を行うために,フラッシュカードを作る。これも教師の仕事だ。フラッシュカードを作るように,理科では物を用意する。全部,かわいい子どもたちのためだ。あの子どもたちが「先生,楽しかったよ。もっと理科をやろうよ」と笑顔で訴えかけてくる。この笑顔が教師の醍醐味だ。

 さて,本物が教室に持ち込めないときはどうするのか。バーチャルの世界を利用する。パソコンの授業だ。したがって,向山・小森型理科の発展学習には,パソコンを使った授業もふんだんにある。

 最後に,向山・小森型理科の生みの親であり,私ども教師の目標でもある向山洋一氏(TOSS代表)と,向山・小森型理科をいつも応援してくださっている江部満氏・樋口雅子氏(明治図書)に御礼を申し上げます。

著者紹介

TOSS向山・小森型理科研究会著書を検索»

向山洋一氏(TOSS代表)が実践した理科授業の原理原則や哲学などを研究する会である。日常的にMLで意見を交換し合っている。その中から生まれた成果を広めるため,書籍を出版したり講座を開いたりしている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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