ノーベル賞をもらえる子を育てる向山・小森型理科授業 4年

ノーベル賞をもらえる子を育てる向山・小森型理科授業 4年

好評5刷

向山・小森型理科で子どもたちが理科好きになる。

物を使わなければ理科じゃない!という向山氏の主張通り、本書では、観察にも目・耳・口・手触りなど五感を総動員する授業システムづくりのノウハウの紹介的実践や、自由試行から論理をつくらせる指導のポイントなどを主要単元での事例で紹介する。


紙版価格: 2,060円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-610617-7
ジャンル:
理科
刊行:
5刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 160頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2017年12月15日
『新学習指導要領の展開』
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もくじ

もくじの詳細表示

はじめに〜本書の使い方〜 /新牧 賢三郎
第1章 月と星
―月と星を好きにさせる10の発展課題― /松原 秀樹
T.基礎・基本編 ここは押さえる6つのポイント
U.発展学習編
1.星を好きになる5つの発展課題
(1)上にのぼる星,おりる星/ (2)星は少しずつ位置を変えている/ (3)二重星を観察しよう/ (4)星の光は,いつ放たれたか/ (5)季節の星座を探す
2.月に興味をもたせる5つの発展課題
(1)日によって月の形が違うのはなぜだろう/ (2)月を観察するときのポイント/ (3)これまでに人類が行くことのできた天体/ (4)月はなぜ,いつも同じ面を見せるのか/ (5)宇宙の広さ
第2章 自然の中の水
―基礎・基本としてここは押さえる5つのポイント― /大堀 真
ここだけは押さえよう「自然の中の水」の基礎・基本
(1) 第一は,水は自然に蒸発すること/ (2) 第二は,水は加熱すると沸騰し,急速に蒸発すること/ (3) 第三は,水が蒸発して出てくる気体は水蒸気であること/ (4) 第四は,水がこおりはじめる温度はおよそ0℃であること/ (5) 水は自然界で循環していること
第3章 自然の中の水
―「あわ」は水蒸気である教科書の同じ実験で,もう一歩つっこむ― /善能寺 正美
1.「蒸発」と「沸騰」の区別
2.教科書にある実験で,押さえるべきポイント
3.発展学習
〜「あわ」にこだわる〜
(1) 「あわ」の正体を探る実験として位置付ける/ (2) 子どもの認識を変えるべく事象を提示する/ (3) 「あわ」の正体を突き止める
第4章 電気のはたらき
―授業のポイント― /松藤 司
T.授業のポイント
1.自由試行でのポイント
2.教材選びのポイント
3.直列つなぎ,並列つなぎの学習のポイント
4.光電池での学習のポイント
5.光電池を使ったおもちゃづくりのポイント
U.発展学習プラン
1.自分が考えた回路に電流が流れているか調べよう
2.静電気で蛍光灯を光らせよう
3.いろんな電池をつくろう
4.電卓を分解しよう
5.クリップモーターをつくろう
6.自分が選んだ実験の報告書をつくろう
第5章 もののあたたまりかたと体積
―体験の拡大,ものづくり,そして怪奇現象?― /大堀 真
1.ここだけは押さえよう「もののあたたまりかたと体積」の基礎・基本
(1) 基礎・基本は温度とものの体積の関係を理解することである/ (2) 「テーマを決めた自由試行」がこの単元には向いている/ (3) 「あたたまった空気が上にいくのでふくらむ」にどう対応するか/ (4) 空気で自由試行をしたら,水と金属は課題実験で/ (5) 基礎技能として,アルコールランプの使い方を習得する
2.発展学習で挑戦する,もののあたたまりかたと体積
(1) 体験量を拡大する発展学習「もっと○○してみよう」/ (2) ものづくりをする発展学習/ (3) ペットボトル温度計で発展学習/ (4) 生活に応用する技術/ (5) 実生活の中に生かされているもののあたたまりかたへの対応を知る
第6章 四季の変化
―あたたかくなると〜寒くなると― /田中 忠
1.理科の基礎・基本とは何か?
2.発展学習例
(1)4年理科「ヘチマの一生」/ (2)どんぐりを使った理科発展学習例 その1/ (3)どんぐりを使った理科発展学習例 その2/ (4)第5回TOSS大田の会1日講座で学んだこと/ (5)春の準備をする木々
第7章 あたたまりかた
―実験方法を工夫して実行する― /善能寺 正美
1.この単元でここは押さえる
(1)自由試行/ (2)違う条件下での自由試行/ (3)温度によって空気の「かさ」が変化する/ (4)1円玉の実験/ (5)水のかさも変化する/ (6)金属のかさも変化する/ (7)水や金属のあたたまり方/ (8)空気のあたたまり方
2.発展学習
(1)実験方法を工夫する/ (2)実験方法を工夫させる手順
第8章 もののかさと力
―基礎・基本として押さえるポイントはここだ― /大堀 真
1.ここだけは押さえよう「もののかさと力」の基礎・基本
(1) この単元の基礎・基本を明らかにする/ (2) シンプルな学習内容には,自由試行を取り入れよう
2.向山型自由試行で学習を組み立てる
第9章 もののかさと力
―「自由試行」と整理された問題を組み合わせる― /善能寺 正美
発展学習
1.第1時
2.第2時
3.第3時
4.第4時
5.第5時
6.紙玉でっぽうの作り方
あとがき

はじめに

ノーベル科学賞をもらえる日本の子どもを40名育てる 〜本書の使い方〜
   向山・小森型理科研究会 /新牧 賢三郎


1.向山洋一の夢

 向山洋一氏(TOSS代表)には,次のような壮大な夢がある。

 「子どもたちを理科好きにして,ノーベル科学賞をもらえる科学者を40名育てる」

 何という魅力的な夢なのだろう。理科を教える教師なら,ぜひとも見てみたい夢である。

 向山氏は,夢を夢で終わらせない。夢を実現するために次々と手を打っている。その1つが「阿蘇学」の立ち上げだ。

 向山氏は,友人である阿蘇山研究者の須藤靖明氏の協力を得て,「阿蘇学」を立ち上げた。自然科学者と教育実践家が手を組み,理科好きの子どもたちを育てようというのだ。

 もう1つの手が「向山・小森型理科」である。向山・小森型理科を実践することにより,子どもたちを理科好きにしようというのだ。

2.システムを追試する

 向山・小森型理科は,ネタの開発から毎時間の授業の仕方,そして,単元構成とすべて1つの「システム」となっている。システムなので,「ちょっと,ここだけ真似してみよう」と実践してもそれほど効果は上がらない。システムを追試していただきたい。こういうと,「難しそうだ」と思われるかもしれないが,そうではない。むしろ簡単だ。本書に書かれている通りに実践するだけなのだから。

 我流を入れないでどうぞ追試していただきたい。

3.向山・小森型理科の発展学習

 向山・小森型理科の発展学習には,次の3つの方向性があると向山・小森型理科研究会事務局の大堀真氏は主張する。

 @「もっとやってみよう」型

 A「もう一歩の突っ込み」型

 B「学んだ原理を応用してみよう」型

 それぞれ,単元によって適している型がある。どの型も子どもたちの知的好奇心を刺激する。そして,子どもたちは,課題を次々と見つけ,解決することで実力がアップする。満足するから,どんどん理科が好きになる。

 全部の単元で行う必要はない。学期に1つくらい,発展学習を行う。そして,まだ時間に余裕があれば付け足せばよいのだ。

4.物を上手に使う

 理科は,物がなければ授業は成立しない。逆にいえば,子どもの知的好奇心を刺激する物を見つけたら,たぶん授業は成功するだろう。それほど,向山・小森型理科は物を重要視する。

 物は,本物がよい。しかも,子どもたち一人一人が扱える数が欲しい。この物を用意することは少し手間がいるだろう。しかし,その手間こそが教師の仕事なのだ。向山型の授業を行うために,フラッシュカードを作る。これも教師の仕事だ。フラッシュカードを作るように,理科では物を用意する。全部,かわいい子どもたちのためだ。あの子どもたちが「先生,楽しかったよ。もっと理科をやろうよ」と笑顔で訴えかけてくる。この笑顔が教師の醍醐味だ。

 さて,本物が教室に持ち込めないときはどうするのか。バーチャルの世界を利用する。パソコンの授業だ。したがって,向山・小森型理科の発展学習には,パソコンを使った授業もふんだんにある。

 最後に,向山・小森型理科の生みの親であり,私ども教師の目標でもある向山洋一氏(TOSS代表)と,向山・小森型理科をいつも応援してくださっている江部満氏・樋口雅子氏(明治図書)に御礼を申し上げます。

著者紹介

TOSS向山・小森型理科研究会著書を検索»

向山洋一氏(TOSS代表)が実践した理科授業の原理原則や哲学などを研究する会である。日常的にMLで意見を交換し合っている。その中から生まれた成果を広めるため,書籍を出版したり講座を開いたりしている。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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