ドラマを生む向山型理科の展開 中学・高校

ドラマを生む向山型理科の展開 中学・高校

好評2刷

1単元1事項!教科書の有効活用!向山理科の展開がわかる

中学では物質の分解、電力って何?高校では向山型理科をめざした高校物理の授業、メンデルの遺伝の法則などを取り上げた。子供に力をつける理科学習システムを提案した。


紙版価格: 1,900円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-609914-6
ジャンル:
理科
刊行:
2刷
対象:
中・高
仕様:
A5判 180頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年8月20日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

向山型理科はドラマを生む〜本書の使い方〜 /新牧 賢三郎
物質の分解
――中学2年「化学変化と原子,分子」―― /小森 栄治
1 この「分解」の授業の特徴
2 授業の流れ(5時間扱い)
3 授業の展開
分解 まとめくん
電力って何?
――中学2年「電流とその利用」―― /小森 栄治
1 この「電力」の授業の特徴
2 授業の流れ(3時間扱い)
3 授業の展開
電力 まとめくん
「光」
――提案! 向山型理科を目指した高校物理の授業指導案―― /佐々木 基
1 扉のページ
2 光の速さ
3 反  射
4 屈  折
5 幾何光学
6 回  折
新学習指導要領の授業 メンデルの遺伝の法則
――高等学校生物T 向山型で高等学校生物の授業―― /山下 桂造
T 県内共通テストで成績アップ私はびっくり・生徒はにっこり。向山型は高校生物の授業にも絶大な効果をあらわす。
1 驚いたこと
2 平均点20点上昇の理由(向山型算数が決め手)
3 やったこと
4 具体的な指導
U 新学習指導要領の授業 メンデルの遺伝の法則
1 遺伝の授業について
2 授業の流れ(4時間扱い)
3 授 業 案
遺伝用語 まとめくん
メンデルの法則 まとめくん

向山型理科はドラマを生む〜本書の使い方〜

   TOSS向山型理科研究会 /新牧 賢三郎


 1 向山型理科が誕生する

 向山型理科とは,向山洋一氏(TOSS代表)が実践した理科を真摯に学び,向山氏の理科に対する哲学・方法などを追試し,展開するものである。

 向山型理科には,2つの大きな柱がある。

1. 1単元を1つのことで貫く授業。

2. 教科書を有効に使う通常の授業。


 どちらも授業を展開していて楽しいが,何と言っても,向山型理科の醍醐味は「1単元を1つのことで貫く授業」である。

 単元の3・4割の枝葉を切り落とし,残りの幹の部分だけをひたすら追究していくのだ。子どもも教師も一度で「理科は何ておもしろいのだろう」と病み付きになる。ここに,ドラマが生まれる。

 「向山型理科とは何か」を向山洋一氏は,次のように説明する。

1 向山型理科と「通常の理科」とは分けて考える。

2 「通常の理科」は,教科書を使って授業を淡々と進める。

3 向山型理科の場合は,教科書はほとんど使わない。

4 向山型理科は,年に1回か2回程度行えばよい。


 この発言を受けて,向山型理科研究会で論議した。向山氏自身,それほど自覚されていないが,向山氏が行っている「通常の理科」の授業にも,今までにない理科の授業方法がふんだんに含まれている。

 これは,「分析批評」だけが「向山型国語」だというわけではなく,要約指導や暗唱指導などもすべて含んで「向山型国語」がある。これと同じだ。

 そこで,今回私たちは「向山型理科」を次のように大きく捉えた。

A 1つのことで単元を貫くという原則。

 (1) 何で貫くかを考えるためには次の2つが必要

  1 原典=指導要領にあたること

  2 子どもの実態調査

B 授業を作る原理原則の応用・活用

 (1) 変化のある繰り返し,「ほんのちょっと」理論

 (2) 自由試行による内部情報の蓄積

 (3) 優れた発問によって「あれども見えず」を顕在化する

(あるいは,観察のポイントがわかる,討論になるなど)

 不調和情報を使う(ありの絵をかかせて他の子の絵との相違点を突っ込むなど)

C 子どもに力をつける理科学習システム

 (1) 見開き2ページノートシステム

 (2) ものの準備をさせるためのノートシステム

 (3) 後片付けとノートチェックのシステム         その他

D インターネットで普通の授業が効果的・効率的に


 2 「理科まとめくん」で知識の定着を図る

 理科は,実験や観察が主となる。それらが終わって,いざテストを行うと,結果が散々なときがある。理科は,概して,知識の定着が軽視されるのだ。

 そこで,本書では,単元の最後に「理科まとめくん」を入れた。次のように使う。同じプリントを2回分印刷する。

1回目:答えを問題の空欄に写す。

2回目:答えを隠し,問題を解く。その後,答えを見て自分で○をつける。

    わからない問題と間違った問題だけ直して○にする。

 これだけで,子どもの知識の定着が図れる。

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