中学教師の仕事術・365日の法則5
教科書を丸ごと使った授業で学力向上を保障する

中学教師の仕事術・365日の法則5教科書を丸ごと使った授業で学力向上を保障する

好評2刷

教科書のフル活用で、生徒全員に最低限の学力を保障する。

教科書を効果的に使う微細技術、教科書を使った授業開き、教科書丸秘テク、音読指導のコツ、1字読解指導法で学力アップ、教科書別実践例、教科書を忘れた生徒への対応法、教室がシーンとなる教科書を大切にしない生徒への語り。


紙版価格: 2,060円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-607512-3
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年9月19日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

まえがき /向山 洋一
第T章 学力が伸びる! 教科書を使った授業の効果
基礎基本は、教科書を使うからこそ徹底できる /向井 ひとみ
一 授業で教科書の使い方を教える/ 二 教科書の本読みを教える/ 三 音読は、知らなかったことがわかる勉強方法である/ 四 索引の活用と教科書への書き込みで、教科書が参考書になる/ 五 教科書の資料を最大限活用する
第U章 教科書を効果的に使う私の微細技術
国語教科書をすみずみまで使い込む、微細技術のポイント11 /中川 とも子
向山型数学・指導法では教科書をフルに活用する /高橋 薫
第V章 誰でもできる教科書を使った「授業開き」実践例
すぐに教材に入る /吉田 沙智
「親友」(赤川次郎)で授業開き /田上 貴昭
出会いの一時間にかける /横山 峰浩
第W章 教科書丸秘テクニック
【グラフ活用法】
教科書を活用した六つのグラフ指導項目 /冨士屋 晃正
【年表活用法】
年表で世界の中の日本を教える /大木 敏道
【写真活用法】
写真からわかることを根拠に解釈をさせる、写真読み取りの授業 /熊谷 琢磨
【挿絵活用法】
挿絵を使って入試対策(社会・歴史的分野) /小川 晶子
【表紙活用法】
生徒の目が輝く三つの方法 /岡ア 伸一
【索引活用法】
索引を活用して基礎学力を保障する /大森 和行
第X章 確かな学力を保障する音読指導のコツ
【国語】
生徒をくいっとひっかけて、テンポ良く音読する /山本 雅博
【英語】
感覚器官をフル活動させる音読指導 /堤 浩則
【社会】
大切なことは毎時間音読すること /竹中 廣司
第Y章 実践報告 一字読解指導法で学力アップ
【国語】
テンポ良く一〇問が流れる! いつの間にか内容も理解できている! 「春眠」の授業のプラン /中川 とも子
【英語】
「音読」から「一字読解」への流れ /堀内 紀里
【社会】
普段の授業に「一字読解指導法」を取り入れる /小川 晶子
【理科】
中学理科でも「一字読解指導法」を応用する /山本 芳幸
第Z章 教科書を活用した知的な授業 教科書別実践例
【国語】
教科書の下注や地図まで「読む」ことを教える〜「羅生門」冒頭の授業 /中川 とも子
【数学】
シンプルに、説明しないで理解させる /一戸 佐登志
【理科】
写真や図をフル活用 /小森 栄治
【社会】
教科書から重要語句を書き抜かせる /山辺 慎太郎
【英語】
生徒が熱中する授業例三 /大北 修一
【音楽】
音楽の授業でも、詩の解釈は国語授業の要素を取り入れてテンポよく /山岡 智子
【技術家庭】
「あれども見えず」で、教科書を読ませろ /垣内 秀明
【保健体育】
薬物乱用と「断るスキル」 /太田 輝昭
第[章 教科書を忘れた生徒への対応法
忘れた時の原則を教えておけばよい /西邑 裕子
生徒が教科書を忘れた時 /加納 敏
教師が貸してあげればいいんじゃないですか /佐藤 泰弘
第\章 教室がシーンとなる教科書を大切にしない生徒への語り
教科書が無償になったのは? /越智 鈴穂
タイミングを狙って語る /玉濱 ひろみ
SOSサインを見逃さない /西野 一葉
あとがき /染谷 幸二

まえがき

プロの仕事術でムダな時間をなくし、授業を充実させよう!


 私はかつて、中学校教師のことを「授業がへったくそな中学教師」と言ってました。

 「授業がへた」どころではなく「授業がへったくそ」と言ってきたのです。

 私の中学校時代の恩師は、それぞれに個性的であり、知的であり、魅力的な授業でした。そういう教師がざっと数えても一〇人以上はいました。

 中学校の授業が魅力的なら、生徒の力も伸びます。

 当時の母校は、スポーツ大会優勝、進学実績抜群でした。私の属した科学クラブは「蛍光灯の諸特性」という研究で、品川区内最優秀となり、都の大会でも、研究内容の高度さが注目されました。

 私は小学校の教師となり、年に一度、中学校の全教室の授業を参観するようになりました。

 その光景は悲惨でした。

 先生が勝手に一人でしゃべっているのです。クラスの1/3の子が机につっぷしていました。ノートをろくにとってない子もいました。

 小学校の時、あんなに勉強好きだった子どもたちが、授業にそっぽを向いていました。

 どの教室も、どの教室も同じでした。

 全学級二〇くらいの中で、私の目から見て「一応授業らしい」と思えたのは、一学級くらいでした。

 ひどい地域でもなければ、ひどい学校だったわけでもありません。

 高級住宅地の田園調布中学校、大村はま先生がいた石川台中学校、ノーベル賞の利根川博士の出た雪谷中学校などです。学力テストでは、東京都でトップクラスに入る中学校なのです。先生方も、見るからにヴェテランです。

 子ども達は、学校の授業を相手にしないで、塾、予備校で学力をつけていました。

 「あきらめた子」は、他のことに熱中していました。

 中学校の授業は、やせ細っていました。

 中学校の先生は、素質がある方が、いっぱいいます。その力が発揮できれば、小学校など問題にならないほど、ダイナミックでドラマチックな実践ができるはずです。

 TOSS中学教師の中にも、すばらしい実践が次々と生まれてきています。

 「部活がいそがしい」「進路指導がいそがしい」「生活指導が大変だ」と、中学校の先生方はいいます。

 そのご苦労は、よく分かります。

 でも、「短時間で処理できる仕事」「短く終らせられる会議」に山のような時間をかけています。全くの時間のムダがいっぱい見られます。

 シロートの仕事なので、時間が浪費され、ダラダラした会議で多くの教師をしばっています。

 プロらしい仕事術を身につければ、時間はかなり生れ、「授業」の準備、研究にも時間をまわせます。

 ぜひそうなってほしいと思うのです。

 ガタガタしている日本の教育を、根本で支えられるのは、心ある中学教師である。

 本書の「仕事術」が、役にたてば幸いです。


  二〇〇五年一月二六日   TOSS代表 /向山 洋一

著者紹介

向山 洋一(むこうやま よういち)著書を検索»

1943年9月生まれ

1968年3月 東京学芸大学卒業

2000年3月 東京都大田区立多摩川小学校退職

世界一のインターネット教育情報ポータルサイトであるインターネットランド(TOSS商標)の代表。千葉大学非常勤講師,上海師範大学客員教授,日本教育技術学会会長,日本言語技術教育学会副会長,月刊『教室ツーウェイ』『家庭教育ツーウェイ』『向山型「算数」』『向山型「国語」』編集長。月刊『教育トークライン』,隔月刊『ジュニア・ボランティア教育』編集人。

染谷 幸二(そめや こうじ)著書を検索»

1966年1月生まれ

TOSSオホーツク中学代表 TOSS中学社会事務局

北海道別海町立中西別中学校勤務

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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