中学教師の仕事術・365日の法則4
知的な授業への第一歩 熱気ある討論授業への挑戦

中学教師の仕事術・365日の法則4知的な授業への第一歩 熱気ある討論授業への挑戦

好評2刷

最高に知的な授業形態である「討論」を追い求める。

すべての授業者は討論にあこがれる!という。そこに至る道程を、授業の基礎体力づくりのコツや、危機管理のマニュアル、やってはいけない教師の行為、有効な机の配置、逆転現象が起こる討論の授業のしかけなどを、各教科教材の具体像で紹介する。


紙版価格: 1,800円+税

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電子書籍版: なし

ISBN:
4-18-607418-6
ジャンル:
学級経営
刊行:
2刷
対象:
中学校
仕様:
A5判 144頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年11月15日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき /向山 洋一
第T章 討論の授業で生徒の目が輝く瞬間
中学生が熱中し、「またやりたい」と言う討論の授業 /山田 高広
一 討論の授業とは/ 二 「あをあをと空を残して蝶分れ」討論の授業/ 三 討論の授業の基本的な手順
第U章 私が憧れる「討論」の授業
目標は、向山洋一氏の「春」の授業 /吉田 沙智
毎時間討論、毎時間評論文 中学向山型国語の授業プラン /山本 雅博
第V章 「討論」を目指す基礎体力づくりのコツ
【私にもできた! 「指名なし音読」挑戦報告】
最初にきちんと評定する /山田 高広
【私にもできた! 「指名なし音読」挑戦報告】
「音読できる」という自信を持たせる /富永 浩史
【「指名なし音読」を授業に取り入れるタイミング】
まずは、教科の授業で導入 その後、道徳や学級活動の授業で /瀧沢 広人
【「指名なし音読」を授業に取り入れるタイミング】
四月の授業開きから《指名なし音読》を実践する /染谷 幸二
【「指名なし音読」の必要性を伝える語り】
ゴールをイメージさせてから指導する /長谷川 博之
【授業が変わる「指名なし発表」の効果】
「指名なし発表」が生徒参加型の授業をつくり出す /富永 浩史
【授業が変わる「指名なし発表」の効果】
指名なし発表は討論のための基礎体力 /向井 ひとみ
【「指名なし発表」の質を高める授業のポイント】
趣意説明がポイントである /中野 智子
【「指名なし発表」の質を高める授業のポイント】
指名なし発表の雰囲気ができたら、同じ意見の人から言わせる /瀧沢 広人
【反論の仕方を教える手順】
論争を組織する /竹中 廣司
【反論の仕方を教える手順】
反論するためには、反論する型を教えること /向井 ひとみ
第W章 「討論」の授業・危機管理マニュアル
【ノートに意見を書かない生徒への指導】
何よりも趣意説明が大切である /山本 芳幸
【発表できない生徒への言葉かけ】
指名なし音読からスタートする /大森 和行
【討論に参加しない生徒への対応法】
意見を発表させほめる /富永 浩史
【野次を飛ばす生徒への叱り方】
生徒の発言を聞き、善し悪しを評価する /山田 高広
【熱くなる生徒への言葉かけ】
熱くなった時、ひと言で手入れをする伴一孝氏の言葉かけ /山本 雅博
【冷めた学級でも効果がある裏技】
成功体験と安心感 /大北 修一
第X章 討論の授業・やってはいけない教師の行為
初めての討論の授業では「成功体験」を第一の目標にする /山本 雅博
いちいち口をはさむ /山辺 慎太郎
やってはいけない行為三つ /垣内 秀明
第Y章 討論に有効な机の配置 ベスト3
机の向きを「討論の形」にする /山本 雅博
用途に応じて使い分ける /山田 高広
第Z章 逆転現象が起きる討論の授業
【教科別実践例一:国語】
和歌で討論の授業 /中川 とも子
【教科別実践例二:数学】
確率の授業で逆転現象をつくり出す /月安 裕美
【教科別実践例三:理科】
書いて発表させることから始める /松岡 義智
【教科別実践例四:社会】
火縄銃は、戦法を変えたか /竹中 廣司
【教科別実践例五:英語】
英語の長文読解で討論の授業 /田上 善浩
【教科別実践例六:音楽】
「土の歌」のテーマを考えさせる授業 /西邑 裕子
【教科別実践例七:美術】
ピカソ作「ゲルニカ」鑑賞で討論する /松本 孝一郎
【教科別実践例八:技術家庭科】
場面の限定、教師の発問次第でできる /垣内 秀明
【教科別実践例九:体育】
体育の授業で生徒の意見を引き出す方法 /大石 貴範
【教科別実践例一〇:道徳】
一人の人間の中での『逆転現象』をしくむ /藤原 佳澄
あとがき /染谷 幸二

まえがき

 プロの仕事術でムダな時間をなくし、授業を充実させよう!


 私はかつて、中学校教師のことを「授業がへったくそな中学教師」と言っていました。

 「授業がへた」どころではなく「授業がへったくそ」と言ってきたのです。

 私の中学校時代の恩師は、それぞれに個性的であり、知的であり、魅力的な授業でした。そういう教師がざっと数えても一〇人以上はいました。

 中学校の授業が魅力的なら、生徒の力も伸びます。

 当時の母校は、スポーツ大会優勝、進学実績抜群でした。私の属した科学クラブは「蛍光灯の諸特性」という研究で、品川区内最優秀となり、都の大会でも、研究内容の高度さが注目されました。

 私は小学校の教師となり、年に一度、中学校の全教室の授業を参観するようになりました。

 その光景は悲惨でした。

 先生が勝手に一人でしゃべっているのです。クラスの1/3の子が机につっぷしていました。ノートをろくにとってない子もいました。

 小学校の時、あんなに勉強好きだった子どもたちが、授業にそっぽをむいていました。

 どの教室も、どの教室も同じでした。

 全学級二〇くらいの中で、私の目から見て「一応授業らしい」と思えたのは、一学級くらいでした。

 ひどい地域でもなければ、ひどい学校だったわけでもありません。

 高級住宅地の田園調布中学校、大村はま先生がいた石川台中学校、ノーベル賞の利根川博士の出た雪谷中学校などです。学力テストでは、東京都でトップクラスに入る中学校なのです。先生方も、見るからにヴェテランです。

 子ども達は、学校の授業を相手にしないで、塾、予備校で学力をつけていました。

 「あきらめた子」は、他のことに熱中していました。

 中学校の授業は、やせ細っていました。

 中学校の先生は、素質がある方が、いっぱいいます。その力が発揮できれば、小学校など問題にならないほど、ダイナミックでドラマチックな実践ができるはずです。

 TOSS中学教師の中にも、すばらしい実践が次々と生まれてきています。

 「部活がいそがしい」「進路指導がいそがしい」「生活指導が大変だ」と、中学校の先生方はいいます。

 そのご苦労は、よく分かります。

 でも、「短時間で処理できる仕事」「短く終わらせられる会議」に山のような時間をかけています。全く時間のムダがいっぱい見られます。

 シロートの仕事なので、時間が浪費され、ダラダラした会議で多くの教師をしばっています。

 プロらしい仕事術を身につければ、時間はかなり生れ、「授業」の準備、研究にも時間をまわせます。

 ぜひそうなってほしいと思うのです。

 ガタガタしている日本の教育を、根本で支えられるのは、心ある中学校教師である。

 本書の「仕事術」が、役にたてば幸いです。


  二〇〇五年一月二六日   TOSS代表 /向山 洋一

著者紹介

向山 洋一(むこうやま よういち)著書を検索»

1943年9月生まれ

1968年3月 東京学芸大学卒業

2000年3月 東京都大田区立多摩川小学校退職

世界一のインターネット教育情報ポータルサイトであるインターネットランド(TOSS商標)の代表。千葉大学非常勤講師,上海師範大学客員教授,日本教育技術学会会長,日本言語技術教育学会副会長,月刊『教室ツーウェイ』『家庭教育ツーウェイ』『向山型「算数」』『向山型「国語」』編集長。月刊『教育トークライン』,隔月刊『ジュニア・ボランティア教育』編集人。

染谷 幸二(そめや こうじ)著書を検索»

1966年1月生まれ

TOSSオホーツク中学代表 TOSS中学社会事務局

北海道別海町立中西別中学校勤務

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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