クラス平均90点をとる算数授業の原則 高学年

クラス平均90点をとる算数授業の原則 高学年

できない子どもをできるように!向山型なら成果が見える

向山型算数で提案されている「基本型」を子どもたちに徹底させることで、算数のテストの平均点が90点を突破させるための実践や授業プランを提案します。「基本型」を徹底させれば、子どもたちから「わかった!」「算数って面白い」という声が聞かれるようになります。


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ISBN:
978-4-18-556310-9
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫あり
出荷:
2019年10月15日
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目次

もくじの詳細表示

序  文
まえがき
T 平均点90点の授業づくりは「基本型」の習得にあり
1 なぜ基本型が大切なのか
(1) 基本型の習得で,苦手な子ができるようになる
(2) 基本型があるから子どもたちはやる気になる
(3) 高学年でさくらんぼ計算の指導
(4) 基本型が身についているから応用力が育つ
2 基本型は苦手な子に優しい
〜教科書通り指導する「向山型算数」が子どもを救う〜
(1) 「問題解決学習」や「百マス計算」の功罪
(2) 「基本型」が苦手な子に優しいのは……
(3) 「基本型」をつかった授業は,どんな子にも優しい
3 高学年の算数の基本型@「関係図」で攻略
(1) 簡単に書ける「関係図その1」
(2) 「関係図その2」〜河田孝文氏の修正追試〜
4 高学年の算数の基本型A「数直線」で攻略
5 高学年の算数の基本型B「面積図」で攻略
6 高学年の算数の基本型C「線分図」で攻略
7 基本型の活用でB問題にも対応
(1) 学力テストB問題攻略のカギは基本型にある
(2) 「活用」とは,どの基本型をつかうかを選択できることである
8 基本型の活用で子どもが「説明」できるようになる
(1) 分数のたし算
(2) 分数のかけ算
U ぶれない「基本型」で数量関係を攻略
1 これなら式が立てられる「関係図その1」の授業
(1) 5年生 割合
@ シンプルな関係図だから式が立てられる
A シンプルな関係図は単元を貫く
(2) 6年生 単位量あたりの大きさ
@ 基本型を規定する
A 基本型をこう授業する
(3) 6年生 速さ
@ 時速も基本型で求める
A 時速・分速・秒速の変換
2 簡単に書ける「関係図その2」の授業
(1) 5年生 割合
@ 百分率を「関係図その2」で授業する
A 授業で図を書かせるポイント
(2) 6年生 単位量あたりの大きさ
@ シンプルな関係図にしていく
A ゆったり感じる授業
(3) 6年生 速さ
@ 「関係図その2」をつかった速さの基本型
A 時速から分速,秒速への変換
B 「速さ」を図に表すための2つのポイント
3 教科書の「数直線」をつかいこなせ
(1) 5年生 割合
@ 教科書の数直線をそのまま利用する
A これで書けるようになる! 数直線図の指導
(2) 6年生 単位量あたりの大きさ
@ 最初の問題
A 次の問題
(3) 6年生 速さ
@ 速さを求める場合
A 時間を求める場合
4 「苦手な子」にこそ優しい「面積図」
(1) 5年生 割合
(2) 6年生 単位量あたりの大きさ
(3) 6年生 速さ
5 こんなところでもつかえる「線分図」
(1) 倍とわり算・倍とかけ算
(2) 6年生 平均
V ぶれない「基本型」で小数の計算を攻略
1 5年生「小数のかけ算」は終末局面の原則から基本型を一貫させる
―その単元だけでなく,学年の教科書全部に目を通す―
(1) 最初が肝心 小数×整数
@ 後でつかえなくなる基本型
A 終末局面から基本型を確定する
B 基本型をこう指導する
C アルゴリズムをこう指導する
(2) 変化のある繰り返し 小数×小数
@ 小数×整数の基本型をそのままつかう
A 基本型をこう指導する
B アルゴリズムをこう指導する
C 2けた×2けたのかけ算でつまずいている子にはこう指導する
D かけ算九九でつまずいている子にはこう指導する
2 5年生「小数のわり算」は赤鉛筆で攻略せよ 赤鉛筆の補助線が,ミスを少なくする
―小数点のつけ忘れを防ぐ―
(1) 4年生のわり算でつまずいた子もここで取り返せる 小数÷整数
@ 商の小数点をつけるタイミング
A 赤鉛筆で補助線を引かせる
B あまりの小数点の間違いを防ぐ
C 4年生でのわり算の筆算のつまずきは,ここで取り返す
D アルゴリズムと補助計算の指導
(2) 2本の補助線の驚異的な威力 小数÷小数
@ 効果音といっしょに赤鉛筆で補助線を引かせる
A 商を四捨五入する問題でも威力を発揮する補助線
B 小数÷小数でも,アルゴリズムの指導を
C 筆算で大切なノート指導
W やっぱり教科書通りが効果的 図形領域
1 5年生 いろいろな四角形の面積
(1) この流れで公式まで一直線〜平行四辺形の面積の求め方〜
@ 公式に結びつけるまでの展開
A 高さがわかる
(2) 台形 ひし形 の面積の公式も,この流れで定着
(3) 「工夫して考える面積」も,基本型で攻略
2 6年生 体積
(1) この流れで公式まで一直線
@ 事前に具体物(モノ)の準備をしておく
A 基本型「直方体の体積の求め方」を,説明しないで教える
B ノートの書き方を,しっかりと指導する
C 解き方のアルゴリズムを,口に出して言う
D 算数的活動をたっぷりと取り入れることで,基本を習得させていく
(2) 柱の体積の公式も,この流れで定着
@ 直方体の体積の公式が基本型
A 三角柱については,具体物(積み木など)とも関連させて考えさせる
B 三角柱の体積を,計算で求める方法を考える
(3) 「分けて考える体積」も,基本型で攻略
@ 基本型で体積が求められるように授業を仕組む
A 基本型をつかいこなせるようにする
B 教科書の図に補助線を書き込む

序文

 算数を教える教師であるなら,だれもが「クラス平均90点」をとらせたいという願いを持ち,それを目指して努力していることでしょう。

 私も,子どもたちに力をつけさせたいと願い,20代のときから進んで研究授業を行いました。特に,教材研究を念入りに行いました。

 まずは導入問題を工夫します。教科書例題よりももっといい問題を作るぞと意気込み,そして発問指示を考えて,授業の組み立てを決めていきました。準備は十分なので,授業後のテストもよい点を取るに違いないと思っていました。ところが,事前の教材研究や様々な工夫を十分にしたからといって必ずしもよい点が取れるというわけにはいきませんでした。むしろ,意気込んで凝りすぎるほど,子どもたちが学習から離れていくようでした。

 その結果,単元テストは平均70点,80点程度という感じでした。むしろ,力まずに,教科書をベースにきちんと指導していった方が,テスト結果がよかったこともありました。

 私自身の指導力不足ももちろんありますが,周囲の先生方にたずねてみると,同じような経験をしている先生方がたくさんいるのに驚きました。

 その後,向山型算数と出会い,教科書通りに進めていくことの大切さを学びました。向山型算数は教科書の内容に沿って学習を進めることが基本ですが,その過程には様々な学習システムが組み込まれた指導法であることがわかってきました。

 最近では,脳科学の知見からもその有効性が関連づけられてきました。そして,できる子もできない子も巻き込みながら授業することが可能となったのです。特筆すべきは,特別支援を要する配慮児童に対しては特に温かな配慮,工夫が多く見られる指導になっていることです。

 本書のシリーズでは,「クラス平均90点」をとるための授業原則を追究しました。向山型算数が目指すべき指標の一つに「クラス平均90点」があります。具体的な表現でとてもわかりやすい指標です。

 実は,この指標には隠れた教育哲学が含まれています。

 それは,「できない子をできるようにするまで引き上げないと,平均90点は達成できない」という考え方です。

 いつも90点,100点をとっている子はそれ以上平均90点に貢献することはありません。ふだん10点や30点,また50点前後しかとれない子が50点,70点とるようになってはじめて,クラス平均90点は達成されるわけです。つまり,「クラス平均90点」を目指すということは,「できない子を必ずできるようにするぞ」との固い決意と実践が必要とされるのです。

 本シリーズは,そのような自覚をもった先生方が集うTOSSサークルに執筆をしていただきました。

 1 平均90点のためには教科書を使うことの大切さ

 2 できない子の原因とその対策

 3 力をつける教材や教具の活用

 4 単元ごとの授業のポイント

 5 基本型や面積図などによる解法の仕方

 向山型算数の基本的な授業展開は例題指導,練習問題,あかねこ計算スキルという三段構成になっています。各巻ともこの三段構成の授業展開をベースにした実践を紹介していますが,それにサークル独自の手ごたえや研究成果も含めてまとめてもらいました。

 低学年は教材教具のユースウエアや90点を突破する単元の指導ポイント

 中学年は例題,練習,計算スキルそれぞれの段階での指導ポイント

 高学年は基本型で数量関係を攻略するポイント

 ですから,1巻だけでなく,3つの巻を手元において読んでいただくとより一層効果的な活用ができます。

 本シリーズを活用した多くの学級で「クラス平均90点突破」が誕生することを願ってやみません。


   /板倉 弘幸

著者紹介

板倉 弘幸(いたくら ひろゆき)著書を検索»

1953年東京生まれ。現在,東京都台東区立大正小学校教諭。

TOSS中央事務局。向山型算数研究会事務局。

『第五期向山洋一全集・学力向上のTOSS算数ワーク』(明治図書)校閲担当。

中野 慎也(なかの しんや)著書を検索»

三重県四日市市立中部西小学校教諭

TOSS東海中央事務局。TOSS四日市所属。TOSS Look forward代表。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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