クラス平均90点をとる算数授業の原則 中学年

クラス平均90点をとる算数授業の原則 中学年

できない子どもをできるように!向山型なら成果が見える

「できない子ができるようになった」事実は向山型算数指導法です。今までテストで5点10点だった子が、80点、90点をとるようになったからです。同時に教師の授業技量も向上します。リズムとテンポを意識するようになり、発問や指示を工夫するようになります。


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ISBN:
978-4-18-556216-4
ジャンル:
算数・数学
刊行:
対象:
小学校
仕様:
A5判 152頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年8月22日
新学習指導要領解説書籍
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目次

もくじの詳細表示

序  文
まえがき
T できなかった子ができるようになった向山型算数
1 できるようになるための最初のステップ
(1) 教室に来させるためのステップ
(2) 待たずに授業を始める
(3) ノート指導@
(4) ノート指導A
2 向山型算数は,勉強が苦手な子に優しいたった一つの指導法だ
(1) 「授業は楽しいものだ」と実感させる
(2) 「3年生レベル!」,実は1年生レベル
(3) スモールステップと変化のある繰り返し,そしてテンポを重視する
(4) 「やればできる」という,腹の底からの実感
3 ほんのちょっとの上達をほめ続けることでノートが激変した
(1) 「こんなのやってられるか」が口ぐせだったA君
(2) ほめ続けながらノート指導をすることでA君は変わっていった
(3) A君のノートが変わった
U 平均点90点への第一歩
1 できない子をできるようにする平均点90点をとる授業
(1) 平均点90点は点数主義ではない
(2) できない子をできるようにする
(3) 全ての子を自立していける人間に育てる
(4) 平均点90点をとる授業
2 教科書通りに教えることで学力を定着させる
(1) 教科書通りに教える
(2) 教科書を読ませる
3 例題,練習問題,あかねこ計算スキルの流れで学力をつける
(1) 教科書・教材を使って授業の流れを組み立てる
(2) 教科書で解き方を身につける
(3) あかねこ計算スキルで確実に身につける
4 学習用具をそろえる
(1) 子どもたちに用意させる学習用具
(2) 教師が用意する学習用具
5 あっという間に引きつけるフラッシュカード・先生問題
(1) テンポよく子どもを引きつけるフラッシュカード
(2) フラッシュカードの準備の仕方
(3) 先生問題で子どもを引き込む
6 教師の説明を少なくする
(1) 「わかるまで教えてあげよう」という考えは大間違い
(2) 教師の説明は30秒が限界
(3) 30秒以内におさめるためには問題を細分化せよ
(4) 逐一指導ではなく,問題をイメージさせる
7 教材研究をして,授業の練習をすることでわかる授業になる
(1) 教材研究は教科書・指導書を基本にしておこなう
(2) わかりやすい授業を子どもにするために
V 例題指導で単元のポイント
1 授業開始1分間で子どもたちを巻き込む
(1) 九九の暗唱で導入をおこなう
(2) 数字のフラッシュカードで導入する
(3) 先生問題で導入する
2 基本型のさがし方,作り方
(1) 基本型とは何か
(2) 基本型のさがし方
3 基本型の指導〜シンプルに教える〜
(1) シンプルとは何か
(2) 教師が語る
4 文の情景をイメージさせると,文章問題の立式ができるようになる
(1) なぜ文章問題が苦手なのか
(2) 問題の文章を繰り返し読ませる
(3) 文章の内容を読み取らせる
(4) 絵や図に描き,視覚的にもイメージを深める
5 「先生問題」で難しい問題をシンプルにする
(1) 向山洋一氏の「先生問題」
(2) 先生問題を作る原則
6 赤鉛筆の使い方でノートは激変する
(1) 色をぬる
(2) 線を引く
(3) なぞる
(4) 丸をつける
7 ジャンプしている問題を助走問題で理解させる
(1) 混乱が起こりそうな問題がある
(2) ジャンプ問題を見極める
(3) 助走問題で,問題へのイメージをつかませる
(4) 教科書の例題を解く
8 ノートの書き方しだいで算数ができるようになる
(1) きれいなノートの子は伸びる
(2) ノートに日付,ページ数を書く
(3) ゆったりと書く
(4) 間違えたところは消しゴムで消さない
(5) ミニ定規を使いこなす
9 計算ミスを減らし,つまずきの発見ができる補助計算
(1) 補助計算こそしっかりと書くもの
(2) 補助計算のよさ
(3) 補助計算の書かせ方
(4) 書かせるポイント
(5) きちんと書かせることの大切さ
10 例題指導では基本型がきちんと書けているか確認をする
(1) 例題で基本型を理解できない子は練習問題を解くことができない
(2) 基本型を理解させるための確認方法
W 教科書の練習問題を扱う時のポイント
1 教師が練習問題をチェックすることで理解したか確認をする
(1) 練習問題をチェックする目的
(2) 3問目ができたら教師のところに持ってこさせる
(3) 3問目だけに丸をつける
(4) 間違っていたら,説明せずに「×」だけをつける
(5) チェックするポイントを明確にする
2 子どもたちが落ち着いてノートを見せにくるためのポイント
(1) 子どもにノートを持ってこさせる時の落とし穴
(2) 子どもの動き方の基本は一方通行
(3) 教師が子どもの流れを作る
3 子どものやる気を引き出す赤鉛筆指導
(1) 何をどうしてよいのかわからない子に赤鉛筆指導
(2) 赤鉛筆指導とは
(3) 赤鉛筆指導のポイント
4 早くできた子の空白の時間が埋まる板書システム
(1) 3問目ができたらノートを持ってこさせる
(2) 早く終えた子への対応
5 できない問題は写して身につける
(1) 写すのもお勉強のうち
(2) 写すうちにできるようになった
6 計算の順序を身につけるアルゴリズム指導
(1) リズムとテンポ
(2) わり算の筆算で計算の順序を身につけさせる
7 教科書チェックは丸つけ後にすぐにおこなう
(1) なぜ教科書チェックか
(2) ノートチェックの趣意説明
(3) 将来に向けての語り
X 平均点90点をとるためのあかねこ計算スキルの使い方のポイント
1 満点システムのあかねこ計算スキル
(1) なぜあかねこ計算スキルか
(2) あかねこ計算スキルのシステム
(3) 特別支援を要する軽度発達障害の子にも優しい
(4) 教材研究に使える
(5) 子どもたちの声
2 算数が苦手な子も自信をつける問題選択システム
(1) 算数が苦手な子でも100点がとれる優れたシステム
(2) 少ない問題でも効果抜群
3 空白の時間を作らない「10問目から答え合わせ」
(1) 教師が,10問目から答え合わせ
(2) 全員が最後まで集中するシステム
4 「早く終わったらやってみよう問題」は作業時間を確保する
(1) 早く終わっても解かせない
(2) 空白の時間を作らせない
(3) できる子,できない子に優しい問題
5 2回目の答え合わせを自分でおこなうことで学力がつく
(1) 2回目の答え合わせのやり方
(2) できない子に優しいあかねこ計算スキル
6 時間調整の役割をするあかねこシール
(1) 時間調整のためのあかねこシール
(2) 丁寧に作業することを教える
7 あかねこ計算スキルを使ったら授業に参加するようになった
(1) あかねこ計算スキルで子どもが授業に参加するようになった
(2) パニックになる子も取り組むことができた
Y うまくいかない時の対応の仕方
1 教科書,鉛筆,ノートを出せない子への指導
(1) 子どもに教科書を出させたいなら確認の仕方を工夫する
(2) それでも出せない子どもへの対応
(3) ノートに日付とページを授業前に書かせるために
(4) 鉛筆など必要な道具を出せない子どもへの対応
2 教師の指示を聞かない子への対応
(1) フラッシュカード
(2) 百玉そろばん
(3) いきなり先生問題
(4) 授業のスタート3分間は「指示→作業→評価」の小さなステップ
3 練習問題が早く終わり,騒がしくなってしまう子への対応
(1) 問題を解くのが極端に早い子に対して
(2) 問題を解き終わったが,黒板に書く役割を与えられない子に対して
(3) 丸つけが早々に終わってしまった子に対して
(4) 極端に問題を写すのが遅い子がいる時
4 作業スピードがゆっくりな子への対応
(1) 机上の整理をおこなう
(2) 授業の流れを同じにする
(3) 小刻みな確認をする
5 アルゴリズムがなかなか身につかない子への対応
(1) 細分化して身につけさせる
(2) 何度も言わせる
6 教師が出した指示に反抗してくる子への対応
(1) いちいち相手にしない
(2) 反抗すると自分が不利になる状況を作ってしまう
(3) 毅然と注意をする
(4) やろうとした行動をほめる
7 赤ペン,赤ボールペンを持ってくる子への対応
(1) 赤鉛筆を使う理由を年度初めに説明する
(2) 赤鉛筆を教室に20本以上用意しておく
(3) 子ども集団を味方につける
(4) それでもなお持ってくる子への対応
8 少人数指導で毎回クラスが替わり指導が積み重ならない子への対応
(1) 少人数指導の形態を工夫する
(2) 週に1度,学級での算数授業をおこなう
(3) “お世話係”の子と一緒に学習に向かわせる
(4) 担任と十分な打ち合わせをして進め方を共通にする
9 採用したい教材を採択する時の対応
(1) 教材の特徴を,長短ともによく知る
(2) 「すばらしすぎると逆に不安」への対策
(3) 欲張りすぎず,「一点突破」で伝える
(4) ダメでも「今学期はやむなし」
10 授業時間内に終わらない時の対応
(1) 基本はあくまで「時間で終える」こと
(2) 授業の組み立てを事前に考えて臨む
(3) 終われる箇所を想定しておく
(4) 45分まるまる授業をしない
(5) それでも終われなかったら,フォローを十分にする
Z 3年生の実践
1 かけ算の筆算
(1) 基本型を示す(算数3年上,学校図書,p.38)
(2) 基本型@
(3) 基本型A
(4) 矢印を詰めて書く
2 棒グラフと表
(1) 基本型を示す(算数3年上,学校図書,p.63)
(2) くふうした表(算数3年上,学校図書,p.65)
3 はこの形
(1) 実物で体験させる
(2) 第1時
(3) 第2時
(4) 力だめし
(5) 発展問題
[ 4年生の実践
1 わり算の筆算
(1) 「わり算の筆算」指導のポイント
(2) 最初の指導ではアルゴリズムを定着させる
(3) 指で隠して商の見当をたてる(2位数÷2位数 仮商の修正なし)
(4) わり算の筆算でもっとも難しい指導「仮商の修正」
2 小 数
(1) はしたの表し方(算数4年下,学校図書,p.20)
(2) 練習問題
3 分 数
(1) 分数のしくみ(算数4年下,学校図書,p.65)
(2) 練習問題@
(3) 練習問題A
あとがき
参考文献

序文

 算数を教える教師であるなら,だれもが「クラス平均90点」をとらせたいという願いを持ち,それを目指して努力していることでしょう。

 私も,子どもたちに力をつけさせたいと願い,20代のときから進んで研究授業を行いました。特に,教材研究を念入りに行いました。

 まずは導入問題を工夫します。教科書例題よりももっといい問題を作るぞと意気込み,そして発問指示を考えて,授業の組み立てを決めていきました。準備は十分なので,授業後のテストもよい点を取るに違いないと思っていました。ところが,事前の教材研究や様々な工夫を十分にしたからといって必ずしもよい点が取れるというわけにはいきませんでした。むしろ,意気込んで凝りすぎるほど,子どもたちが学習から離れていくようでした。

 その結果,単元テストは平均70点,80点程度という感じでした。むしろ,力まずに,教科書をベースにきちんと指導していった方が,テスト結果がよかったこともありました。

 私自身の指導力不足ももちろんありますが,周囲の先生方にたずねてみると,同じような経験をしている先生方がたくさんいるのに驚きました。

 その後,向山型算数と出会い,教科書通りに進めていくことの大切さを学びました。向山型算数は教科書の内容に沿って学習を進めることが基本ですが,その過程には様々な学習システムが組み込まれた指導法であることがわかってきました。

 最近では,脳科学の知見からもその有効性が関連づけられてきました。そして,できる子もできない子も巻き込みながら授業することが可能となったのです。特筆すべきは,特別支援を要する配慮児童に対しては特に温かな配慮,工夫が多く見られる指導になっていることです。

 本書のシリーズでは,「クラス平均90点」をとるための授業原則を追究しました。向山型算数が目指すべき指標の一つに「クラス平均90点」があります。具体的な表現でとてもわかりやすい指標です。

 実は,この指標には隠れた教育哲学が含まれています。

 それは,「できない子をできるようにするまで引き上げないと,平均90点は達成できない」という考え方です。

 いつも90点,100点をとっている子はそれ以上平均90点に貢献することはありません。ふだん10点や30点,また50点前後しかとれない子が50点,70点とるようになってはじめて,クラス平均90点は達成されるわけです。つまり,「クラス平均90点」を目指すということは,「できない子を必ずできるようにするぞ」との固い決意と実践が必要とされるのです。

 本シリーズは,そのような自覚をもった先生方が集うTOSSサークルに執筆をしていただきました。

 1 平均90点のためには教科書を使うことの大切さ

 2 できない子の原因とその対策

 3 力をつける教材や教具の活用

 4 単元ごとの授業のポイント

 5 基本型や面積図などによる解法の仕方

 向山型算数の基本的な授業展開は例題指導,練習問題,あかねこ計算スキルという三段構成になっています。各巻ともこの三段構成の授業展開をベースにした実践を紹介していますが,それにサークル独自の手ごたえや研究成果も含めてまとめてもらいました。

 低学年は教材教具のユースウエアや90点を突破する単元の指導ポイント

 中学年は例題,練習,計算スキルそれぞれの段階での指導ポイント

 高学年は基本型で数量関係を攻略するポイント

 ですから,1巻だけでなく,3つの巻を手元において読んでいただくとより一層効果的な活用ができます。

 本シリーズを活用した多くの学級で「クラス平均90点突破」が誕生することを願ってやみません。


   /板倉 弘幸

著者紹介

板倉 弘幸(いたくら ひろゆき)著書を検索»

1953年東京生まれ。現在,東京都台東区立大正小学校教諭。

TOSS中央事務局。向山型算数研究会事務局。

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 指導法が細かく書いてあり分かりやすい
      2017/8/2030代・小学校教員
    • 子どもをいかにできた!と思わせるのか、その手立てがわかりやすく書いてあります。
      2016/3/3120代・小学校教員
    • 一気読みをしてしまいました。ほとんどのページにアンダーラインを書き込んでいました。分かったつもりになっていたことが形式的なことしか分かっていなかったことに気がつきました。一つ一つの授業行為に含まれている深い意味を知ることができました。分かりやすく、かつ向山算数のエッセンスが存分に凝縮された絶対にオススメの一冊です!!
      2010/12/12ゆたろう
    • 練習問題のさせ方
      時間差の埋め方
      様々な指導法が書かれています。
      教室に置きたい一冊です。
      お勧めします!
      2010/12/8まさまさ
    • 向山型算数の練習問題の扱い方、
      板書のさせかた、様々な知恵が集まった一冊です。
      教室に置いて活用したいです。
      お勧めです!
      2010/12/8まさまさ
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