- まえがき
- T 説明させる算数 6年生
- 1 これから問われる算数の作文力
- 2 これから特に求められる学力「説明する力」
- 3 達意の作文力を培う〜算数編@
- 4 達意の作文力を培う〜算数編A
- 5 達意の作文力を培う〜算数編B
- 6 達意の作文力を培う〜算数編C
- U 説明させる算数 5年生
- 1 算数で培う作文力
- 2 小数の計算のしかたを考える「作文」
- 3 説明する算数〜三角形の3つの角を使って@
- 4 説明する算数〜三角形の3つの角を使ってA
- 5 説明する算数〜三角形の3つの角を使ってB
- 6 “小数のわり算”に突入「積・商の大きさ」
- 7 続“小数のわり算”に突入「積・商の大きさ」
- 8 「式と計算」@〜教科書活用自在をめざす
- 9 「式と計算」A〜分配法則?!をイメージ化する!
- 10 「式と計算」B〜計算のきまりを小数にあてはめる
- 11 学習とは,既習の上に未習を積み重ねる作業なり@
- 12 学習とは,既習の上に未習を積み重ねる作業なりA
- 13 学習とは,既習の上に未習を積み重ねる作業なりB
- 14 学習とは,既習の上に未習を積み重ねる作業なりC
- 15 学習とは,既習の上に未習を積み重ねる作業なりD
- 16 あらゆる教科で要求される作文力
- 17 算数で説明することの難しさ
- 18 全国学力調査2008算数B問題に挑む!@
- 19 全国学力調査2008算数B問題に挑む!A
- 20 全国学力調査2008算数B問題に挑む!B
- 21 全国学力調査2008算数B問題に挑む!C
- 22 教えて考えさせる算数の説明文@
- 23 教えて考えさせる算数の説明文A
- 24 教えて考えさせる算数の説明文B
- 25 「図形の面積=中央線×高さ」で求められる?!@
- 26 「図形の面積=中央線×高さ」で求められる?!A
- 27 「図形の面積=中央線×高さ」で求められる?!B
- 28 「図形の面積=中央線×高さ」で求められる?!C
- 29 「図形の面積=中央線×高さ」で求められる?!D
- 30 全国学力調査に挑む!@
- 31 全国学力調査に挑む!A
- 32 全国学力調査に挑む!B
- 33 全国学力調査に挑む!C
- V 説明させる算数 3年生
- 1 算数“形をしらべよう”で定義を活用する練習@
- 2 算数“形をしらべよう”で定義を活用する練習A
- 3 算数“形をしらべよう”で定義を活用する練習B
- W 河田学級子どもの実物ノート 6年生
- あとがき
まえがき―全国学力調査B問題を超えるノウハウがここにある―
▼向山洋一氏(TOSS代表)の授業が出発点だった。
長野県で,向山氏が「説明する」授業をした。会場中がうなった。あ〜,こうするのか,と思った。今まで見たことがない「向山型算数」であった。しかし,思っただけで私は終わっていた。その後1か月の授業は,何も変わっていなかった。
しかし,だ。河田氏の授業は変化した。「説明する」授業を算数に入れ込んでいた。河田氏は,これを「作文」と言っていた。「算数にも作文が必要だ」と。
河田氏の「作文」はとても追試がしやすい。なぜなら,型があるからだ。
◇短文を積み重ねる。
◇まず,つぎに,よって,という接続詞を入れる。
◇定義(算数の面積など)を入れる。
型があるから,どの子も書けるようになる。型があるから,教師は評定ができる。
附属小の「説明する算数授業」を見た。30名の学級で,わずか5名が発言した。それを「どの子も説明していた」と授業者は述べていた。
ノートに説明を書かせる必要がある。どの子も巻き込むためだ。
ノートに説明を書かせる必要がある。どの子にも力をつけさせるためだ。
ただ,数名がおしゃべりをして終わりでは,説明の授業ではない。
▼「説明する算数授業」をくぐった河田学級の子どもたちは,全国学力調査B問題を,すらすら解いていたそうだ。学級平均は,全国平均のはるか10点上!
「向山型算数では,B問題を超えられない」と批判する算数問題解決学習の方々がいた。算数問題解決学習の授業にこのような事実はあるのか。私は,聞いたことがない。
河田学級で生まれたまぎれもない子どもの事実。これは,どこの学級でも実現できる。全国学力調査B問題を超えるノウハウが本書にある。
TOSS / Advance /林 健広
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- 明治図書
- B問題への対応の仕方の参考にさせていただきました。2015/9/940代・小学校管理職