21世紀型学級づくり5
グレーゾーンの子を救う学級づくり

21世紀型学級づくり5グレーゾーンの子を救う学級づくり

好評5刷

グレーゾーンの子どもたちを救う教育はすべての子どもを救う。

特別支援教育という新たな展開が通常の教室での取り組みを変えようとしている。五年間のグレーゾーンの子どもたちとの取り組みからグレーゾーンの子を救う学級づくりのキーワードを提案。授業で力をつける方策も発表。


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ISBN:
4-18-517622-8
ジャンル:
学級経営特別支援教育
刊行:
5刷
対象:
小学校
仕様:
A5判 120頁
状態:
在庫僅少
出荷:
2019年12月12日
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目次

もくじの詳細表示

まえがき
T グレーゾーンの子を救う学級づくりのキーワード
一 統率
二 信頼
三 社会性
四 一目
五 削る
U 統率と信頼のために
一 八割を味方につける
二 確認で叱る
三 グレーゾーンの子の味方になる
四 システムを作る
五 感謝してほめる
六 質問をコメントに変える
七 罰を与える前に、やる気を引き出す
八 男子に勝利し、女子と引き分ける
九 正義を通す
十 放課後の孤独な作業
V 社会性を育てるために
一 「めりはり」のある生活に整える
二 休日と休日明けに工夫する
三 問題に対応できるように学級を育てる
四 騒動を予測して対応する(予防も)
五 全員のソーシャルスキルを育てる
六 非難をやめて許す
七 評価は即、そして一貫させる
八 学校行事はご用心
九 遊びを観察する
十 家庭に一筆したためる
W 授業でグレーゾーンの子にも力をつけるために
一 ことばを削る
二 一目でわかる
三 見る・触る・送る
四 見通し
五 ゆるやかな構造化
六 シンプルに
七 心理(知能)検査を使って
八 二つの入り口から
九 まずは、討論ではなく意見の交流を目指す
十 授業への不適応に対応する
X 一年間の学級づくり
ステップ1 してほしい三つの行動を伝え、その確認を一週間行う
ステップ2 叱る規準を伝え、集団の中で叱る
ステップ3 小さな変化を観察し、集団の中でほめ、信頼を築く
ステップ4 国語、算数の授業で学力をつける
ステップ5 その子の味方になる
ステップ6 トラブルのたびに「確認」という方法で叱る
ステップ7 具体的な状況でのソーシャルスキルを再学習する
ステップ8 遊びを組織する
ステップ9 グループ活動で失敗、成功体験をさせる
ステップ10 手を離して目を離さない
Y 組織での対応
一 校内学習障害児等教育支援委員会を軌道に乗せる
二 記録と引継ぎ
三 特別支援教育コーディネーター
四 個別の教育支援計画
五 広域特別支援連携協議会
六 相談機関等との連携
あとがき

まえがき

 伊藤は、教師になった時に、「障害のある子のいる通常の学級の担任になって、集団を生かした個に配慮のできる学級づくり、授業づくりをしたい」という夢を持っていた。

 尊敬する向山洋一先生に、酒の席で、「日本一の通級指導教室の担当者になりたい」と語ったこともある。

 夢を追うために、法則化サークルで、TOSSサークルで、教師修業をしてきた。

 その間に、養護学校、特殊学級、通級指導教室、通常の学級と担当してきた。

 そして、担任を離れた今、いよいよ「特別支援教育」が始まろうとしている。

 まさに、これまでの実践で学んだことを整理するのにうってつけの時期である。


 「グレーゾーンの子ども」とは、次の定義にあてはまる子どもたちである。

 『注意欠陥多動性障害(ADHD)・学習障害(LD)・ボーダーラインないし軽度の精神発達遅滞(MR)・高機能の広汎性発達障害(HFPDD・主として高機能自閉症とアスペルガー障害)の子どもたちである。最近、これらの子どもたちを「グレーゾーンの子どもたち」と呼ぶ。』【横山浩之『教室の障害児』創刊号(明治図書)八ページから引用】

 この定義のような子どもたちを救う教育は、すべての子どもたちを救う教育である。

 なぜか。

 グレーゾーンの子に分かりやすい授業は、どの子にも分かりやすいからである。

 グレーゾーンの子をよりよく育む学級づくりは、どの子もよりよく育むからである。

 本書では、「グレーゾーンの子どもを救う」学級づくりについて、述べる。

 しかし、一言で「学級づくり」と言っても広範囲に及ぶ。

 向山洋一氏は次のように述べている。

 『学級づくり論(児童活動論)の枠組みを作るとすれば、次の三つの分野になる。

 一、組織論  二、活動論  三、指導論』【『学級を組織する法則』(明治図書)一二ページから引用】

 そこで、この三つの枠組みで言えば、「指導論」の部分を、具体的に実践をあげて述べることにする。

 また、実践として述べる文章の中に登場する「グレーゾーンの子ども」は、特定できないようにした。そのために、細かいプロフィール等は書いていない。


 拙著『学習障害児が出た時どうする?』を書いてから一一年が経った。

 この間に、学習障害児への教育はどれくらい前進しただろうか。

 伊藤が、ADHDと診断された子を初めて受け持ったのは五年も前になる。

 やっと、「特別支援教育」という新たな展開が、通常の教室での取り組みを変えようとしている。

 この五年間にかかわったグレーゾーンの子どもたちと伊藤の学級での営みから、少しでもみなさまのお役に立つことを抽出して紹介していくことにする。

 江部編集長から本書執筆の依頼があってから、サークルで三回、プロットの検討をしてもらった。

 検討してもらえば、してもらうほど、何を書けばよいのか迷い出した。

 迷っているうちに三ヶ月が経ってしまった。

 これだけの期間を置いたのだから、あとは決断だけと、思い切って書き始めることにする。

 少人数指導、習熟度別指導、特別支援教育と、学級づくりが軽視されそうな雰囲気が漂ってきた中、指導の土台には、社会性を育てる学級づくりが欠かせないことを少しでも主張できれば幸いである。


   /伊藤 雅亮

著者紹介

伊藤 雅亮(いとう まさあき)著書を検索»

1959年 宮城県生まれ

1982年 宮城教育大学言語障害児教育教員養成課程卒

2004年現在 仙台市立沖野東小学校勤務

(所属)

TOSS/Human

TOSS/バリアフリー

日本LD学会

※この情報は、本書が刊行された当時の奥付の記載内容に基づいて作成されています。
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      明治図書
    • 「どうして、そうなるの」
      と思い悩む日々。

      この本には、子どもがどのような環境にかこまれているのか、生活しているのか、具体的に書かれてありました。

      自分自身、気がつかずに、子どものせいにしてきた日々。

      子どもは困っていたんだと実感しました。

      書かれているすべてのことは実践できなくても、困っているのは子どもなんだと思えるようになりました。

      リズムを崩さないように、学校でできること、家庭にお願いすることなどわかりやすく書いてあり、助かりました。

      2010/4/17よかった
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